レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/10/19
- 登録日時
- 2021/02/02 16:07
- 更新日時
- 2021/11/30 11:21
- 管理番号
- R00-306
- 質問
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対位法で、完全4度が不協和音として扱われるのはなぜか、規則の根拠を知りたい。
- 回答
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1.音楽事典類に「協和」などの項目がある。文献表も参照。
2.OPACの音楽書分類「761.5 和声」および「761.6 対位法」を検索。資料を確認して紹介。
『和声の歴史』、『ハーモニー探求の歴史』、『理論・方法・分析から調性音楽を読む本』、『西洋音楽の正体』、『古典対位法』、『16世紀の実作に学ぶ古典純粋対位法』、『対位法の変動・新音楽の胎動』
- 回答プロセス
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1.音楽事典を確認
・『ニューグローヴ世界音楽大事典』
「協和/協和音」の項目において、4度についての理論の歴史が記述されている。
「完全音程/完全協和音」の項目もあり。
・『音楽大事典』(平凡社)
「協和」の項目がある。
・『標準音楽辞典』(音楽之友社)
「協和(音)」、「協和音程」、「不協和(音)」、「不協和音程」の項目がある。
2.和声の歴史に関する図書をOPACで検索。音楽書分類「761.5 音楽理論. 音楽学. 作曲法. 演奏>和声学 [ハーモニー]」から、下記の資料を紹介。
・『和声の歴史』
・『ハーモニー探求の歴史』・・・「音程の完全性の証明については、第1章を参照」(p.14)とあり、第1章「数と協和音」に述べられている。
・『理論・方法・分析から調性音楽を読む本』
・『西洋音楽の正体』
3.対位法に関する図書をOPACで検索。音楽書分類「761.6 音楽理論. 音楽学. 作曲法. 演奏>対位法 : カノン, フーガ」から、下記の資料を紹介。
・『古典対位法』
最初の章「対話(予備知識)」において、協和音と不協和音との区別について述べられている(p.4)。
・『16世紀の実作に学ぶ古典純粋対位法』
「協和音程における完全と不完全との二つの類別の根拠が、アリストテレスによって論じられ16世紀のザルリーノによっても述べられた。」(p.63)とあり、説明されている。
・『対位法の変動・新音楽の胎動』・・・対位法理論史について述べている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 音楽の一般理論.音楽学 (761 9版)
- 参考資料
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- ニューグローヴ世界音楽大事典. 講談社, 1994-1995, 第5巻. (WT00-467) [参 760]
- 音楽大事典. 岸辺成雄 [ほか] 編. 平凡社, 1981-1983, 第2巻. (WS01-355) [参 760]
- 標準音楽辞典. 新訂第2版. 音楽之友社, 2008. (ア-テ:WS02-290, ト-ワ:WS02-291) [参 760]
- 和声の歴史. アラン, オリヴィエ著. 永富正之ほか訳. 白水社, 1969, (文庫クセジュ, 448). (U03-528)
- 理論・方法・分析から調性音楽を読む本. ゴナール, アンリ. 藤田茂訳. 音楽之友社, 2015. (WR06-878)
- ハーモニー探求の歴史 : 思想としての和声理論. 西田紘子ほか著. 音楽之友社, 2019. (WR08-552)
- 西洋音楽の正体 : 調と和声の不思議を探る. 伊藤友計著. 講談社, 2021, (講談社選書メチエ, 744). (WR08-409)
- 古典対位法. フックス, ヨハン・ヨゼフ. 坂本良隆訳. 音楽之友社, 1950. (U01-092)
- 16世紀の実作に学ぶ古典純粋対位法. ニコローシ, サルヴァトーレ. 幣原映智日本語校訂. 音楽之友社, 1997. (WS01-455)
- 対位法の変動・新音楽の胎動 : ルネサンスからバロックへ : 転換期の音楽理論. 東川清一編. 春秋社, 2008. (WR05-262)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000293406