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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
愛知芸術文化センター愛知県図書館 (2110019)管理番号
(Control number)
愛知県図-03439
事例作成日
(Creation date)
20210126登録日時
(Registration date)
2021年01月26日 17時25分更新日時
(Last update)
2021年09月14日 18時33分
質問
(Question)
名古屋市内に設置された日本初の音響信号機(歩行者用信号機で音が鳴るタイプのもののこと)の場所はどこか。過去に中日新聞の記事で見たことがある。
回答
(Answer)
・日本初の音響信号機が昭和35年6月に名古屋市古出来町の交差点に設置されたという記述が新聞にありました。
【資料1】『中部日本新聞 昭和35年6月8日 水曜日 市民版』p.6「日本でも初めて 音の出る信号機」「東区古出来町に完成 近くの盲学校生に福音」「七日午後東区古出来町の交差点に音響信号機がつけられテストが行なわれた。この交差点のすぐ東に県立名古屋盲学校がある。」「七日、日本でも初めての音響信号機が完成したのである。」「青信号のときはチャイコフスキーの『くるみ割り人形』のメロディーが流れる。」

・この信号機については、【資料2】【資料3】【資料4】にも記述がありました。【資料3】【資料4】には初という記述はありませんでした。

・音響信号機には複数の種類があると下記の資料にあります。
【資料5】『愛盲時報 縮刷版』(第81号 昭和48年8月15日)p.104、【資料6】『盲人福祉事業の歴史』p.199
・他の資料によると、盲人用(視覚障害者用)信号機(目の不自由な人にベルを鳴らして交通信号を知らせる信号機)について、一九五五年(昭和30年)に東京都杉並区東田町に設置されたものが初だとあります。(【資料7】『交通信号機のルーツをさぐれ!』p.81)
・昭和35年に設置された名古屋の信号機は音楽が流れるタイプ、昭和30年に東京都杉並区に設置されたものはベルが鳴るタイプと方式が異なるようです。
回答プロセス
(Answering process)
1.中日新聞データベース(「中日新聞朝夕刊」1987年4月~収録)を確認したが、音響信号機の設置に関する記事は見当たらず、収録範囲外の期間と思われる。

2.Wikipedia「日本の交通信号機」( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BA%A4%E9%80%9A%E4%BF%A1%E5%8F%B7%E6%A9%9F  最終アクセス2021/7/9)「歩行者用信号機」には、「1960年(昭和35年)6月には名古屋市でメロディーを流すタイプのものが設置された[121]。」(「121.^ a b c 交通信号50年史編集委員会 1975, p. 66.」「交通信号50年史編集委員会『交通信号五十年史』交通管制施設協会、1975年5月31日。」)とあったものの、『交通信号50年史』は当館には所蔵がなく確認できなかった。

3.交通史関連の資料の中に【参考1】『交通白書 昭和36(1961)年』p.65「(1)信号機」「(ア)盲人用音響信号 盲学校生徒の横断する名古屋市東区古出来町交差点に1箇所設けられている。」の記述を発見。

4.上記の年や地域・学校等を手掛かりに、関連資料を調査。
【資料1】『中部日本新聞 昭和35年6月8日 水曜日 市民版』
【資料2】『交通安全運動40年』愛知県交通安全協会(愛知県交通安全協会 1973)※ページ数表記なし
・「●協会の生んだアイデア」 「歌うシグナル 35年5月、名古屋市東区古出来町交差点にお目見えさせ、県立盲学校の生徒たちに喜ばれています。音も情緒があるようにと、青信号の時は「乙女の祈り」などのメロディーが流れ、黄や赤信号のさいはピー、ピーの信号音をと工夫しました。」
「“歌うシグナル”のやわらかいメロディーが恵まれない盲生徒の安全を守る =昭和35年7月、古出来町交差点に設置。」(写真あり)
・年表「昭和35年(1960) 世界で初めて古出来町交差点に歌うシグナル完成 盲生徒に愛のメロディー流す(7)」
【資料3】『朝日新聞 昭和35年6月8日水曜日 市内版』
p.8「盲人のための音の信号機、できる」「音楽で聞きわけ テストは上々来月から実用に」
「珍しい盲人用の信号機がこのほど出来上がり、七日午後二時から東区古出来町の十字路でテストされた。これは“音響信号機”といい、盲人のために音で“危険”“注意”“進め”を知らせるもの。」
【資料4】『愛知県立名古屋盲学校創立八十周年記念誌』
p.14 年表「昭和35年(1960)7.1 古出来町交差点に盲人のための信号機(テープレコーダー)”歌うシグナル”完成(県交通安全協会)」
【資料5】『愛盲時報 縮刷版』
p.104「人車道の段差切下げ却って危険 日盲連 建設省に申入れ」「音響信号はチャイムか童謡メロディーか、また、発信音は青色信号中かを統一する」
【資料6】『盲人福祉事業の歴史』
p.199「1975年(昭和50)年4月現在で、全国約300か所が設置」「音響方式にも約20種類ものがあった」
【資料7】『交通信号機のルーツをさぐれ!』
p.81「盲人用(視覚障害者用)信号機の登場 一九五五年、目の不自由な人にベルを鳴らして交通信号を知らせる信号機が、東京都杉並区東田町に初めて設置された。」
事前調査事項
(Preliminary research)
利用者より、「中日新聞の記事(市民版か県内版の面)で読んだ記憶がある」、また「Wikipediaの「日本の音響用装置付信号機」という記事は見た」とのこと。
NDC
道路工学  (514)
交通政策.行政.経営  (681)
社会福祉  (369)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】中部日本新聞 昭和35年6月8日 水曜日 市民版
【資料2】愛知県交通安全協会/編. 交通安全運動40年. 愛知県交通安全協会, 1972.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I025940812-00  (資料コード:1104964206)
【資料3】朝日新聞 昭和35年6月8日水曜日 市内版
【資料4】愛知県立名古屋盲学校記念誌委員会編 , 名古屋盲学校(愛知県立). 愛知県立名古屋盲学校創立八十周年記念誌. 愛知県立名古屋盲学校創立八十周年記念委員会, 1981.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I009981471-00  (資料コード:1103172086)
【資料5】『愛盲時報縮刷版』 (資料コード:1108431304
※『日本盲人会連合50年史』日本盲人会連合50年史編集委員会/編集(日本盲人会連合 1998.8)の別冊付録)
【資料6】谷合侑 著 , 谷合, 侑, 1932-. 盲人福祉事業の歴史. 明石書店, 1998.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002689965-00 , ISBN 4750310379 (資料コード:1107505735)
【資料7】笠原秀著 , 笠原, 秀. 交通信号機のルーツをさぐれ!. アリス館, 2001. (調べるっておもしろい!,)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I006242509-00 , ISBN 4752001934 (資料コード:1108074060)
【参考1】愛知県警察本部 , 愛知県, 警察, 本部. 交通 白書 昭和36(1961)年. 愛知県警察本部, 1962.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I074893200-00  (資料コード:1108074060)
キーワード
(Keywords)
音響信号機
音響装置付信号機
盲人用信号機
視覚障がい
交通
信号機
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000292964解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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