レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年12月23日
- 登録日時
- 2020/12/23 15:32
- 更新日時
- 2021/10/26 15:15
- 管理番号
- 東浦和-1-00038
- 質問
-
解決
漢詩(右ページ「蛍雪三年同弟兄~」
左ページ「春自往来人送迎~」)
の意味が知りたい
- 回答
-
「春自往来人送迎~」の漢詩については『新釈漢文大系 45 日本漢詩 上』明治書院 1972年 を案内した。
「蛍雪三年同弟兄~」の漢詩は見つからなかった旨お伝えした。調査は終了してよいとのこと。
- 回答プロセス
-
<蔵書検索:条件「頼三樹三郎」で、タイトル(表記)、著者、注記、抄録を検索>→3冊該当、予約
・『日本 漢詩百選』安藤英男/[著] 大陸書房 1977年…p142 「書事似某生」の漢詩のみ。該当せず。
・『頼三樹三郎』安藤英男/著 新人物往来社 1974年…該当なし
・『維新草莽詩文集』藤田東湖/ほか著 新学社 2007年…p24 該当せず。
<インターネット:「頼三樹三郎」で検索>
⇒江戸時代末期(幕末)の儒学者。号は鴨崖。
⇒念のため「賴鴨厓」でも蔵書検索、該当なし。
<参考図書(9類)の書架をあたる>
・『日本漢文学大事典』近藤春雄/著 明治書院 1985年…「賴鴨厓」著に鴨厓賴先生一日百詩一巻の記述。(参)近世漢学者著述目録大成、近世名家碑文集。
・『漢詩名句辞典』鎌田正/著 米山寅太郎/著 大修館書店 1980年…該当なし
・『漢詩の事典』松浦友久/編 植木久行/著 宇野直人/著 松原朗/著 大修館書店 1999年…該当なし
<参考図書(7類)の書架をあたる>
・『書道辞典』飯島春敬/編 東京堂出版 1995年…「頼三樹三郎」p832 該当せず。
<インターネットでそれぞれの漢詩を検索>(最終確認日:2021年10月26日)
⇒「蛍雪~」該当なし
「春自~」該当多数あり。主に詩吟の個人サイト。春簾雨窓という漢詩である
(例)・http://www.zaidan.info/seikabutsu/2005/00405/contents/0008.htm
・https://fukulasuzume.at.webry.info/201104/article_7.html など
<919の書架> 該当図書なし
<728の書架>
・『名蹟名言書道大字典』高畑常信/編 重田明彦/編 柏美術出版 1994年…該当なし
<レファレンス共同データベース>…頼三樹三郎で数件あるが、漢詩についてはなし
<詩吟関連の本をあたる>
・『詩吟のための日本漢詩選』大竹松堂/著 日中出版 1992年…p.69 「過箱根嶺」の漢詩のみ。該当せず。
・『詩吟・剣舞読本』妻木正麟/著 日本文芸社 1977年…p.84 「出郷作」 p.158 「獄中作」(頼醇)。該当せず。
<幕末の志士の本をあたる>
・『幕末維新の漢詩』林田愼之助/著 筑摩書房 2014年…該当なし
<国会デジタル送信で検索>
info:ndljp/pid/858090 名詩朗吟集 : 慷慷悲歌 国立国会図書館/図書館送信限定 図書
熱血生 編 (本位田鶴吉, 1909)
目次:和春簾雨窓 頼三樹
漢詩自体は掲載されているが、説明は無し。古い資料なので見づらい。
info:ndljp/pid/1112551 朗吟詩撰. 上巻 国立国会図書館/図書館送信限定 図書
吉村岳城 著 (日本芸道聯盟, 1933) 書誌ID000000658419 43,44コマ
目次:和春簾雨窓(春は自ら往來して・・・)・頼鴨崖
説明有り。
春簾雨窓~ の詩が、安政の大獄で投獄されていた時のものとのことなので、安政の大獄の本を取寄せ
徳富蘇峰「近世日本国民史ー安政の大獄 前・中・後」
→ 下巻P440~頼鴨崖の処刑の項目あり。ただし、漢詩については別の漢詩が載っているのみ。
『新釈漢文大系 45 日本漢詩 上』明治書院 1972年
→ P351 「春簾雨窓」あり。解説もそこそこ詳しい。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 詩歌.韻文.詩文 (921)
- 詩歌 (911)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
-
質問者が持参した漢詩の書かれた別紙について、
①書道の次の課題の手本として講師から受け取ったもの
②頼山陽の3男、頼三樹三郎の漢詩である
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000291313