レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年07月01日
- 登録日時
- 2020/11/19 15:48
- 更新日時
- 2020/11/27 11:28
- 管理番号
- 地-200010
- 質問
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解決
「ペリー艦隊が横浜村に着船し、軍楽隊が浜辺を行進した時に演奏で使用された楽器や曲目について知りたい。」
- 回答
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下記の資料を紹介した。
・『黒船来航と音楽』 笠原潔著 吉川弘文館 2001
p.58~68「横浜初上陸」の項では、p.58~59に「ペリー上陸と同時にドラム連打が始まり、蒸気船三艦所属の音楽隊(軍楽隊二隊と鼓笛隊)が『星条旗』を演奏した。次いで、『ヘイル・コロンビア』が演奏されるなか、ペリーは交渉会場へ入った。」と記載あり。
また、p.69~p.85「華麗な楽器群」の項では、「横浜に持ち込まれた楽器」が立項されており、ペリー第二回来航時に日本人絵師が描いた図像史料(樋畑翁輔の白描画『来朝図絵』所収)を元に、楽器の説明が記載されている。
・『横浜と音楽』 横浜市教育委員会 1986
p.12~14に「黒船絵巻といわれるペリー来朝図絵には、この一八五四年三月八日の上陸と、三月二十七日の饗宴で見たと思われる楽器が描かれている。(中略)この画集に描かれている第七図右上に、楽人調練之図として楽隊九名が並ぶ。太鼓(サイドドラム)2名を中心に 横笛(ピッコロかフルート)1名、たて笛(クラリネット)1名、シンバル1名、サクソルン2名、トランペット(或はコルネットかもしれない)2名である。左頁では楽隊10名が調練をしている。左からトランペット(又はコルネット)1名、サクソルン1名、ピッコロ1名、クラリネット1名、シンバル1名、トロンボーン1、サイドドラム2名、不明2名である。この両頁下の楽器の写生は、金管楽器6種類と木管楽器2種類と打楽器3種類である。金管楽器はサクソルン、トランペット、コルネット、トロンボーン及びホルンである。」等の記述がある。
なお、本書で紹介されている画集「米国使節彼理提督来朝図絵」は、国立国会図書館デジタルコレクションにて、インターネットで公開されているため、併せて紹介した。
・『港都横浜の文化論』 小林照夫ほか編著 関東学院大学出版会 2009
「第六章 山手に開花した洋楽の世界」のp.107「一節 ペリー来航と洋楽 (一)ペリー上陸と音楽隊」が立項されており、「一八五四年三月八日(嘉永七年二月一○日)晴天の中、午前一一時三○分頃に(中略)整列した軍楽隊二隊と鼓笛隊は「星条旗」と「ヘイルコロンビア」の二曲を演奏し、その中をペリー提督一行は行進し交渉会場に入ったのである。」とある。また、「この日演奏されたのは二曲だけではなく、「十篇余りもこれ有り候」と福井藩士が報告しているが、具体的な曲名は分かっていない。」と記載されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 楽器.器楽 (763 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- ペリー
- 横浜
- 音楽
- 楽器
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000289662