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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
県立長野図書館 (2110021)管理番号
(Control number)
県立長野-20-045
事例作成日
(Creation date)
2020年7月17日登録日時
(Registration date)
2020年09月17日 13時41分更新日時
(Last update)
2021年03月04日 17時02分
質問
(Question)
バブル経済期に菅平登山鉄道の計画があったらしい。開発計画書のようなものがあるなら見たい。
回答
(Answer)
 上田市立真田図書館が所蔵する『真田町自由時間都市構想基本計画書』長野県小県郡真田町編 長野県小県郡真田町 1990 (N 221 サ サナダマチ)
に詳しい計画が記載されている。この資料は、1988年1月に行われた「真田町自由時間都市構想発表会」を受けて、内容をまとめたもの。p.28-30:登山鉄道標準断面図, 登山鉄道ネットワーク計画図 p31:登山鉄道イメージフォト がある。
 
 なお、『菅平高原誌』 p.447-458の「菅平高原の年表」によると、1989年6月27日から7月7日まで、スイス登山鉄道および山岳リゾート地域開発視察団が渡欧していることがわかる。しかし、この資料中には視察内容やその後についての記述はなく、登山鉄道構想についての記述もない。
 
 また、次の新聞記事があった。
 <信濃毎日新聞>
  ・昭和63年(1988年)1月1日 朝刊31面 「菅平に登山鉄道構想」
     この記事中に、構想によるルートなどの記載があり、大きな記事となっている。
  ・昭和63年(1988年) 1月5日 朝刊26面 「菅平の登山鉄道構想 夢で終わらせるな」
  ・昭和63年(1988年) 7月5日 朝刊 9面 「スイスの登山鉄道視察へ」
  ・昭和63年(1988年) 9月28日 朝刊25面 「登山鉄道 菅平の夢一歩」
  ・昭和63年(1988年)12月24日 朝刊22面 「菅平の登山鉄道 期待と困難 3月に結論」
  ・平成元年(1989年) 11月3日 朝刊24面 「真田町、地元などに説明」
  ・平成2年 (1990年) 8月29日 朝刊20面 「自由時間都市構想真田町が基本計画」
  ・平成9年 (1997年) 6月18日 朝刊 4面 「菅平の登山鉄道 断念」

 『どうなる新線鉄道計画 西日本最新版』 川島令三著 産調出版 1998 【682/カレ/2】 p.20-23に、「菅平登山鉄道」の記述があった。真田町が発表した「自由時間都市構想」案について著者の主観が述べられている。登山鉄道のルート、方式、最大勾配‰など、記載があった。当館では真田町の「自由時間都市構想」の資料がなく、内容を確認していないので、どの程度要約されているのかは不明。

 真田町の広報誌『広報さなだまち』No.174(1988.2)p.4に、「自由時間都市構想発表会」(1988.1.18開催)の概要が書かれており、この中の「登山鉄道ネットワーク」に以下の記述があった。

   「渋沢から菅平西組、根子岳、四阿山を結ぶ全長二十二キロの登山鉄道を敷設し、地区内および山岳への交通手段とする。」

 この、「自由時間都市構想」は、町が1987年4月に開発構想の調査をコンサルタント会社へ委託しており、『広報さなだまち』No.164(1987.4)p.6からの予算資料中に」総務費 菅平地区開発調査委託200万円」として記載があった。また、『広報さなだまち』No.176(1988.4)p.2からの「町長施政方針(要旨)」に「観光については、コンサルタントから提案のあった『自由時間都市構想』を幅広く検討し、魅力ある観光地づくりに努めていきます。」とあった。
 
 この登山鉄道構想と『第3次真田町長期振興計画』が発行された時期と重なるが、当館に所蔵がないため、上田市立真田図書館へ照会した。『第3次真田町長期振興計画』には、登山鉄道構想の記載はないとのこと。
 また、当館未所蔵分の『広報さなだまち』の次の箇所に、町長の所信表明、施政方針などで触れている部分があるとのこと。
  No.185(1989.1) p.1  
  No.190(1989.6) p.4  
  No.209(1991.1) p.3  
  No.212(1991.4) p.3  
  No.218(1991.10) p.2
回答プロセス
(Answering process)
1 菅平高原に登山鉄道計画があった、とのことから郷土分類N686(長野県の交通・鉄道)の書棚で探す。計画があったことが記されている資料は確認できなかった。

2 菅平高原は旧・小県郡真田町(現・上田市)と須坂市との境にあるため、両地域の誌史類を調査する。『菅平高原誌』 真田町教育委員会 1990 【N221/126】の巻末年表に1989年にスイス登山鉄道、山岳リゾート開発を目的とした視察団が渡欧していることが記されている。しかし、出版時期と近かったためか、内容の詳細や、菅平登山鉄道の開発計画についての記述はない。

3 当館契約の「信濃毎日新聞データベース」で「菅平」「鉄道」「自由時間都市構想」など検索する回答の記事がヒットする。この中で、真田町が「自由時間都市構想」を計画していることがわかる。

4 年代的に真田町の第3次長期振興計画と重複することが分かったので、この資料を探す。当館では所蔵しないため、当該自治体の図書館にあたる上田市立真田図書館に照会する。並行して、町の広報である『広報さなだまち』でも調査する。当館未所蔵期間だったため、同館に照会し、回答の情報を得た。

5 サーチエンジンGoogleで「自由時間都市構想」「真田町」で検索すると、桜井善雄「長野県下の環境をめぐる現状と問題」『信州大学環境科学論集』第10号 1988がヒットした。内容を確認すると、参考文献に 真田町1988 「真田町自由時間都市基本構想-国際リゾート都市をめざして-」 pp.133 とあった。真田町が、この構想に関する資料を刊行していることがわかる。この資料についても上田市立真田図書館に照会した。旧町の関係部署に資料があったため、図書館所蔵資料となったとのこと。

6 CiNii books を「菅平登山鉄道」で内容検索を行う。『どうなる新線鉄道計画 : これから開通・延長される計画路線の全容』川島令三著 産調出版 1997.2-1998.1 最新版 がヒットする。菅平登山鉄道が収録されている西日本編を確認する。登山鉄道のルート、方式、最大勾配‰など、記載があった。


<調査資料>
・『真田町誌 近現代編』 真田町誌編纂委員会 真田町誌刊行会 2002 【N221/156/5】
・『さなだまちの歴史』 真田町教育委員会 2002 【N221/147/3】
・『真田町の新しい風』 真田町情報政策課 真田町 1998 【N352/8/’98】
・『上小地域新広域市町村圏計画 基本構想 後期基本計画』
    上小地域広域行政事務組合事務局編 長野県上小地域広域行政事務組合 1986 【N318.2/7/2】
事前調査事項
(Preliminary research)
『毎日新聞』昭和63年9月28日の切り抜き記事 「日本にスイス登山鉄道」が同封されていた。
NDC
観光事業  (689 10版)
鉄道運輸  (686 10版)
中部地方  (215 10版)
参考資料
(Reference materials)
真田町. 真田町自由時間都市構想基本計画書. 真田町, 1988.
川島令三 著 , 川島, 令三, 1950-. どうなる新線鉄道計画 : これから開通・延長される計画路線の全容 西日本最新版. 産調出版, 1998.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002664234-00 , ISBN 4882821745 (【682/カレ/2】 p.20-23)
真田町. 広報さなだまち. 真田町.
キーワード
(Keywords)
登山鉄道
山岳リゾート
菅平
信州学
照会先
(Institution or person inquired for advice)
上田市立真田図書館【最終確認2021.3.1】
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査 所蔵機関調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000287272解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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