レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/07/10
- 登録日時
- 2020/08/04 00:30
- 更新日時
- 2021/01/21 16:37
- 管理番号
- 7738819
- 質問
-
解決
『駅逓志稿抄録』という資料について、所蔵館、あるいは収載資料を知りたい。
下記の記述の確認をするために探している。『駅逓志稿抄録』以外で、この宝暦8年11月の「諸家先触跡届心得之事」について内容の記述があるものでも結構です。
『群馬歴史散歩』 77号(群馬歴史散歩の会 1986.07.15)(貴館書誌ID:000000025867 請求記号:Z8-997 )
p.34~ 塩谷正邦/著 日光脇往還考
p.37 「宝暦8年(1758)11月に出された「諸家先触跡届心得之事」(駅逓志稿抄録)には「行田道、鴻巣より犬伏迄五宿」とある。」
- 回答
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『駅逓志稿抄録』所載の「諸家先触跡届心得之事」(宝暦8年11月)が読めるものはないか調べました。
次の文献にお求めのタイトルの文書写しが掲載されていました。ただし、「宝暦八戊寅年十一月(日欠)」「諸道行人皆先須ク〔略〕」という文書に併記されている「(年月日欠)」とある文書です。また、これら文書は「(参照)」として「享和二壬戊年十二月六日」「諸向へ達/五海道人馬先触之義一二箇月程ツヽ留置」という文書に附属して掲載されたものです。
1)内閣記録局 編『法規分類大全 〔第59〕 運輸門 第1-3 駅逓 駅法・駅逓役所・宿駅・伝馬・本陣並旅籠屋・貫目改所・助郷・人馬・継立・人馬継立印鑑・人馬遣高・人馬賃銭・渡船・非常人馬遣方・行幸行啓人馬遣方・陸運営業・陸運統計材料様式 附・幕府駅制,郵便 御用状御用物逓送』内閣記録局, 1891【CZ-3-12】pp.540-542 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/994231/316
上記URLで国立国会図書館デジタルコレクションにてインターネット公開されています。「行田道鴻巣より犬伏迄五箇宿」は、p.542の一行目(コマ番号317)にあります。
他にも次の様な資料を参照しました。享和2年の文書は、11月のものとして掲載されていましたが、宝暦8年の文書は見当たりませんでした。
・大口勇次郎 監修, 小林年春『御觸書集成編年索引』ゆまに書房, 1997.9 【AZ-145-G20】
・高柳真三, 石井良助 共編『御触書集成 第5 (御触書天保集成 下)』岩波書店, 昭和16 【669-64】国立国会図書館デジタルコレクション国立国会図書館内/図書館送信 ※コマ番号240に「享和二戌年十一月/五海道人馬先触之儀、一二ヶ月程宛溜置、〔略〕」が掲載されています。
○他に参照したもの
・Googleブックス
・東京大学史料編纂所データベース>横断検索
・『資料目録 図書編』郵政省逓信博物館, 1982.1-4 【D1-337】※上巻p.1に抄録でない「駅逓志稿(大日本帝国駅逓志稿) 青江秀 〔明治〕14」が記載されていますが、貴重書扱いで「閲覧等については、特に許可したとき以外は原則として認められない」(はしがきより)となっています。
※書誌情報末尾【 】内は当館請求記号です。
※データベース類で末尾にURLの記載がないものは、当館人文リンク集( https://rnavi.ndl.go.jp/humanities/post.php )で紹介されています。
※データベース類の最終アクセスは2020年7月9日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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『駅逓志稿抄録』については、『法規分類大全. 〔第59〕』(貴館書誌ID: 000001203620 請求記号:CZ-3-12)目録p.2(コマ番号:2)などに典拠資料として出てきます。『大日本交通史 原名駅逓志稿』(清文堂出版 1968)(貴館書誌ID:000001118153 請求記号:682.1-N964d-s)を確認しましたが、「大日本帝国駅逓志稿考證」p.272第941節に該当するのではないかと思われる記述がありますが、行田道については触れられていません。また、典拠として『道中方秘書』の記載があったので、『近世交通史料集 オンデマンド版 10 道中方秘書・五駅弁覧・御触御書付留・他』(吉川弘文館 2013.10)(貴館書誌ID: 024927146 請求記号 DK7-L42)を質問者に提供しましたが、「行田道、鴻巣より犬伏迄五宿」の記述は発見できませんでした。
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 人文(レファレンス)
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000285341