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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
所沢市立所沢図書館 (2310110)管理番号
(Control number)
所沢所分-2020-004
事例作成日
(Creation date)
2017/12/16登録日時
(Registration date)
2020年08月03日 00時30分更新日時
(Last update)
2020年08月04日 15時23分
質問
(Question)
ほうれん草について中国唐の時代の食糧事情がわかる資料を探してほしい。
回答
(Answer)
以下の資料に唐の時代の「ほうれん草」についての記載があります。
 〇『中華料理の文化史』 張競/著 筑摩書房 2013年
回答プロセス
(Answering process)
1.所蔵資料の内容確認
 △『日本の野菜』 青葉高/著 八坂書房 1993年
  p.204~205 “中国にはヨーロッパよりも古くから伝わっていたことは確実で、シルクロードを経て漢の時代に渡来したとの説もある。「本草網目」には劉禹錫の「嘉話録」に此の菜西域頗陵国より来る。今誤って菠稜と呼ぶとあり、また一〇世紀頃の「唐会要」には唐の太宗の六四七年に尼婆羅国(ネパール)から献じられたことが記されている。これらの記述からみて、ホウレンソウは唐の時代に伝わったものであろう。その後中国各地に広まり、特に華北で盛んに栽培されるようになり、この間に東洋種が成立した。”と記載あり。
  
 △『中国食物史の研究』 篠田統/著 八坂書房 1978年
  p.189~ 「宋・元の食経」の中の『居家必要事類全集』 
  p.224~225 「農桑輯要」(「元の司農司の撰」とあり)
  p.401~ 「飲膳正要」(「蒙古風の料理書・養生書」)についての記載の中に
  p.405~407 “菠薐(ほうれんそう)では、(中略)「政和本草」の注によると、菠薐は孟詵・陳蔵器・陳士良にもでているよし。孟詵の「食療本艸」では冷。微毒。利五蔵。通膓胃熱。解酒毒。以下五四字あり。”との記載あり。
 
 △『食物本草』 中村璋八/[著] 明徳出版社 1987年
  ※李杲(金代一一八〇~一二五一)撰
  p.111~113 「茄・菠薐菜」の項目あり。
  p.112 “菠薐菜(はりょうさい)は味は冷で、少し毒がある。五臓の働きをよくし、腸や胃を通じ、酒の毒を消す。北の人は多く肉と麺を食べるから、これを食べると平となる。南の人は多く魚鼈や水や米を食べるから、これを食べると冷になる。そこで、多く食べると大腸や小腸が冷して、腰痛をおこし、足を弱くして歩行ができないようにさせる。また、胆石を服している人が食べるとよいとも言う。”とあり。 ※訓読文と書き下し文も記載
 
 △『中国の食譜』 中村喬/編訳 平凡社 1995年
 ※「居家必要事類全集」(「元人の書」としている)の記載の中に 
  p.326 「帯汁鹹豉(たいじゅうかんし)」の項目に
  “作り方は前条と同じであるが、蘑菇(はらたけ)のもどし汁と菠菜(ほうれんそう)少々を加え、汁けをもたせて供する。”とあり。
  
 △『中国料理素材事典 野菜・果実』 原田治/著 柴田書店 1978年
  p.43~46 「菠菜(ぼつぁい)=ホウレンソウ(アカザ科)」の項目あり
  p.43 “古名に両花菜(リアン・ホア・ツァイ)、鸚鵡菜(イン・ウ・ツァイ)などもある。そのほか、根が赤いところから、赤根菜(ツ・ゲヌ・ツァイ-湖南、江西)とも名づけられ(中略)鼠根菜(シュウ・ゲヌ・ツァイ)、飛龍菜(フェイ・ロン・ツァイ-台湾)の名があり、広東では角菜(ヂアオ・ツァイ)の別名がある。
 
 ×『酉陽雑俎 2』 段成式/[撰] 平凡社 1980年
 ※“唐代の文人、段成式”とあり
  p.25~71 「巻七 酒食 酒と食品と料理法(二四六話-二六七話)」
   →「ほうれん草」についての記載は見当たらず。
  
 ×『野菜』 青葉高/著 法政大学出版局 1981年
 ×『長安』 京都文化博物館/編 角川書店 1996年
 
2.県内所蔵資料の内容確認
 春日部市立図書館所蔵資料  
 〇『中華料理の文化史』 張競/著 筑摩書房 2013年
  p.151~152 “ほうれん草については「新唐書」「西域上・泥婆羅」にネパールから献上された、と記されている。唐以前の書物には記録が見当たらない(中略)唐の孟詵「食療本草」には「つねに肉、めん類を食べる北方人は(ほうれん草を食べると)「熱」と「涼」のバランスがちょうど取れていると感じるが、魚、スッポン、米をよく食べる南方人が(ほうれん草を)食べたら、体を冷やしすぎると感じる」とあるから、唐代には北方でも南方でも食べられていた。
  「清異録」巻上「蔬菜門」によると、南唐(九三七~九七五年)のときに戸部侍郎(大蔵次官)になった鐘謨はほうれん草が好きで、「雨中菜」という愛称をつけたほどであった。” との記載あり。
 
3.後日調査
 △『中国食文化事典』 木村春子/[ほか]編著 角川書店 1988年
  p.271に菠菜(ほうれんそう)の項目あり。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
衣住食の習俗  (383 9版)
参考資料
(Reference materials)
中華料理の文化史 張競/著 筑摩書房 2013.6 383.822 978-4-480-43069-4
キーワード
(Keywords)
中国
ほうれん草
食文化
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
その他
質問者区分
(Category of questioner)
一般
登録番号
(Registration number)
1000285247解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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