レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 東広島市立中央図書館 (2300067) | 管理番号 (Control number) | 94 | ||||||||
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事例作成日 (Creation date) | 2020年06月07日 | 登録日時 (Registration date) | 2020年06月07日 16時45分 | 更新日時 (Last update) | 2023年01月27日 15時30分 | ||||||
質問 (Question) | 東広島の伝統建築の居蔵造り・赤瓦について知りたい。 | ||||||||||
回答 (Answer) | 赤瓦とは、寒い地域に適した艶のある赤褐色の瓦。 黒瓦と違い釉薬をかけたもので、固いため霜や雪に強い。 来待という釉薬を使うため、来待瓦とも言われる。 かつて西条盆地では耐火度の高い良質な粘土が産出されており、石見の石州瓦の技術が導入されたことで赤瓦が作られるようになった。明治時代に赤瓦の産出が増えると、農家では茅葺きや藁葺きの家を改良するために赤瓦を使い始めたのが居蔵造に発展した。 居蔵造り(重層入母屋造り)は漆喰の白壁に赤瓦、上屋根と下屋根の二層の屋根を持つ。東広島市では「ユグラヅクリ」と呼ばれている。構造は、屋根は二重屋根で赤瓦葺き、部屋の天井は張るが、つし二階(中二階)に見られるような床は張られていない。茅、藁葺きの家の弱点である棟の雨漏りの改善のために、棟に瓦の箱棟を置き、軒に瓦の庇(しころ)を使用して、雨天に人の出入りを便利にして居住性や耐久性を向上させたものと考えられる。 総瓦葺きに移行するとき、単なる一重の瓦屋根では屋根に厚みがなく軽く感じるために瓦、藁葺きの家の主屋根と庇の二重屋根から発想して居蔵造りができたものと考えられる。 | ||||||||||
回答プロセス (Answering process) | 以下の本に記載あり。 ・「西条町誌」P347 (K291サイ 資料番号:13001938) ・「寺家の歴史散歩」 P89~P91(K217ジケ 資料番号:15025760) ・「広島県文化百選4 建物編」 P62~P63(H291ヒロ4 資料番号:10198893) ・「中国地方のまち並み」 P159(H521チュ 資料番号:13851258) ・「景観永遠〈とは〉 もっと酔える東広島に」 Pそ(K291ケイ 資料番号:15136252) | ||||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | |||||||||||
NDC | |||||||||||
参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | |||||||||||
寄与者 (Contributor) | |||||||||||
備考 (Notes) | |||||||||||
調査種別 (Type of search) | 文献紹介 | 内容種別 (Type of subject) | 郷土 | 質問者区分 (Category of questioner) | 社会人 | ||||||
登録番号 (Registration number) | 1000282868 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |