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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
山梨県立図書館 (2110005)管理番号
(Control number)
9000026923
事例作成日
(Creation date)
2018年12月11日登録日時
(Registration date)
2020年04月09日 13時57分更新日時
(Last update)
2020年04月09日 13時57分
質問
(Question)
私立山梨訓盲院は1919(大正8)年どこに設立されたか。

『山梨県教育百年史』第2巻p.462ページの山梨訓盲院の開設の項に「アルゴン牧師の斡旋によって、甲府市百石町のキリスト教会に開校された」と記述されているが、「山梨日日新聞」1919(大正8)年4月5日付記事には「連雀町二丁目に設立」とある。一方、山梨県立盲学校の『学校要覧』の沿革史には「1919(大正8)年4月甲府市連雀町山梨キリスト教会において、私立山梨訓盲院命名式を挙行」とある。旧連雀町の教会は基督教会甲府伝道館(当時上連雀29番地。現在の末日聖徒イエス・キリスト教会甲府ワード)と思われるが、問い合わせると訓盲院については記録がないとのことだった。旧百石町にあった教会で現在の日本基督教団甲府教会にも問い合わせたが、記録がないとのことだった。
1919(大正8)年設立時の教会はどこか。
回答
(Answer)
『荒野に水わきいで 山梨YMCA四〇年史』に「1906年(明治39年)に英和女学校は百石町より愛宕町の新校舎に移転した。そのため旧校舎があいたので、C・ベーツがここに『山梨基督教青年会館』を設立した」こと、「(『山梨県教育百年史』第2巻p.462に)『旧百石町のキリスト教会』とあるのは、この時代、百石町に教会はないことから(鈴木鶴代牧師の牧会するホーネリス系の聖教会『百石町教会』が、現在の丸の内三丁目にあったが、関連は不明)、「キリスト教青年会館」をさすものと思われる」こと、1919(大正8)年「山梨訓盲院(盲学校の前身)が、青年会館で開校」等の記述がある。『山梨英和学院120年史』によれば、英和女学校が愛宕町へ移転した後の旧百石町校舎は男子宣教師の住まいと基督教青年会館として使用され、以後会館内に「カートメル女塾」(アルゴン牧師が創設)が開校するなどしたという。
また、『甲府教育百年史』「七 県立盲学校」に「本市における盲教育は明治42年7月、琢美小学校長手塚語重が同校内に盲人教育所を設けたのにはじまり、大正8年3月、連雀町山梨キリスト教会で私立山梨訓盲院の命名式が行われ、同年5月から百石町キリスト教青年会館で開校」という記述があり、『特殊教育百周年記念誌』には旧連雀町の教会に設置、旧百石町で開校という記述がある。
以上のことから、設立時の場所は旧連雀町の教会、開校は日本基督教団甲府教会の基督教青年会館。
旧連雀町の教会については、『日本基督教団甲府教会百年史』に山梨県における1914(大正3)年現在の教会として「基督教会」が挙げられている。
詳細は参考資料をご覧ください。
回答プロセス
(Answering process)
1.『甲府略志』→百石町に教会があったという記述はなし。

2.『山梨県教育百年史』第2巻p.464「私立山梨盲唖学校(若尾文庫「記録」)」に、「現在ノ百石町基督教青年館ノ一部ヲ宣教師外国人ノ同情ニ依リテ借受ケ」という記述がある。
→宣教師ということから『東海教区史』を調査。p.412「甲府教会」の項に基督教青年会があったことが記載されていたため、次の2冊を調査。
・『日本基督教団甲府教会百年史』p.89に「フライヤー(宣教師)は百石町319番地のカナダ・ミッションの建物に住んだが、この建物は青年会館とも呼ばれていた」とある。
・『荒野に水わきいで 山梨YMCA四〇年史』p.24「1906年(明治39年)に英和女学校は百石町より愛宕町の新校舎に移転した。そのため旧校舎があいたので、C・ベーツがここに『山梨基督教青年会館』を設立した」、p.26「『青年会館』『青年会』または『基督教青年会館』などと呼ばれたこの建物は、もと山梨英和女学校の百石町校舎であったが、カナダ・ミッションの宣教師団に売却されたので、明治40年以降カナダ・ミッションの所有建物になっていたものである」「(『山梨県教育百年史』第2巻p.462に)『旧百石町のキリスト教会』とあるのは、この時代、百石町に教会はないことから(鈴木鶴代牧師の牧会するホーネリス系の聖教会『百石町教会』が、現在の丸の内三丁目にあったが、関連は不明)、『キリスト教青年会館』をさすものと思われる」との記述がある。また、p.219の「山梨YMCA関係年表」には1919(大正8)年「山梨訓盲院(盲学校の前身)が、青年会館で開校」とある。

3.以上のことから『電話番号簿 昭和3年4月20日現在』を確認すると、「山梨基督教青年会 百石町三一九」との表記になっている。

4.『荒野に水わきいで 山梨YMCA四〇年史』の記述から、英和女学校(現在の山梨英和学院)について調査。
『山梨英和学院120年史』p.23に、売却された旧百石町校舎は男子宣教師の住まいと基督教青年会館として使用され、さらに土地の一部に婦人宣教師館が立てられたこと、1911(明治44)年に基督教青年会館の一部を利用し「山梨英和女学校付属幼稚園」を開校したこと、1914(大正3)年には同じ基督教青年会館内に「カートメル女塾」が開校していること等の記述がある。

5.『甲府教育百年史』p.439「七 県立盲学校」の項に「本市における盲教育は明治42年7月、琢美小学校長手 塚語重が同校内に盲人教育所を設けたのにはじまり、大正8年3月、連雀町山梨キリスト教会で私立山梨訓盲院の命名式が行われ、同年5月から百石町キリスト教青年会館で開校、大正11年4月、ろう唖部を併置して私立山梨盲唖学校と改称した」とある。

6.『特殊教育百周年記念誌』p.11には旧連雀町、p.39には旧連雀町のモルモン教会で誕生、旧百石町で開校とある。
事前調査事項
(Preliminary research)
『山梨県教育百年史』第2巻
「山梨日日新聞」マイクロフィルム 大正8年4月5日
『山梨県立盲学校 学校要覧』
末日聖徒イエス・キリスト教会甲府ワード
日本基督教団甲府教会
NDC
障害児教育[特別支援教育]  (378 10版)
各教派.教会史  (198 10版)
参考資料
(Reference materials)
東京逓信局/編 , 東京逓信局. 電話番号簿 昭和3年4月20日現在. 東京逓信局甲府郵便局, 1928.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005546545-00  (pp.67,70)
山梨県教育委員会 編 , 山梨県教育委員会. 山梨県教育百年史 第2巻. 山梨県教育委員会, 1978.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I003821223-00  (pp.461-473)
田中 憲/著 , 田中‖憲. 甲府教育百年史 : 付:甲府市小中学校沿革(1枚). 甲府市教育委員会, 1965.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005732121-00  (p.439)
山梨英和学院創立120周年記念事業委員会出版部会/編集 , 山梨英和学院. 山梨英和学院120年史. 山梨英和学院, 2009.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005565802-00  (p.23)
甲府教会百年史編纂委員会/編 , 甲府教会百年史編纂委員会. 日本基督教団甲府教会百年史. 日本基督教団甲府教会, 1979.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005545644-00  (pp.87,89)
山梨YMCA創立四〇周年記念事業実行委員会記念誌部会 編 , 山梨基督教青年会. 荒野に水わきいで : 山梨YMCA四〇年史. 山梨YMCA, 1986.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001882884-00  (pp.24,26,219)
東海教区史編纂小委員会/編 , 東海教区史編纂小委員会 , 日本基督教団東海教区. 東海教区史 改訂版. 日本基督教団東海教区.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I058883751-00  (pp.412-413)
特殊教育百年記念山梨県協賛会/編 , 特殊教育百年記念山梨県協賛会. 特殊教育百年記念誌. 特殊教育百年記念山梨県協賛会, 1978.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005543505-00
キーワード
(Keywords)
山梨訓盲院
山梨県立盲学校
教会
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000280383解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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