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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
京都府立京都学・歴彩館 (2110022)管理番号
(Control number)
京歴-481
事例作成日
(Creation date)
2019年01月07日登録日時
(Registration date)
2020年02月26日 09時32分更新日時
(Last update)
2020年02月28日 18時33分
質問
(Question)
相国寺にあった七重塔について知りたい(a)。
また、この七重塔に登って詠まれた瑞渓周鳳(ずいけいしゅうほう、相国寺42世)の詩「塔上晩望」の全文が知りたい(b)。
回答
(Answer)
(a)七重塔について
『相國寺(古寺巡礼京都;8)』(①)pp.124-129に「相國寺の七重大塔 室町時代に存在した109メートルの大塔」が掲載されている。
それによると相国寺の七重塔は、応永6(1399)年に、足利義満により父義詮(よしあきら)の三十三回忌を記念して建立された。しかし応永10年には落雷で炎上している。
その後、北山に移して新築するも応永23年に再び落雷で炎上。
足利義政の代に相国寺の地に再建されたが、応仁の乱の際(1467年)に焼け落ち、その後は再建されなかった。

『機能論:つくる・つかう・つたえる(仏教美術論集;5)』(②)pp.44-65「塔・曼荼羅・王権―法勝寺八角九重塔と相国寺七重塔の意義をめぐって」が掲載されている。詩「塔上晩望」については書かれていない。

『相国寺の歴史(相国寺研究;1)』(③)pp.43-63「中世相国寺略年表」に、七重塔に関する出来事が記載されている。
この年表のp.59によると、応仁元年の兵火により相国寺の建物は焼けたが「大塔のみ残る」とあり、文明2(1470)年に「相国寺大塔、落雷により炎上す」とある。

『相国寺史,第1巻:史料編中世1』(④)には、建治元(1275)年から文正元(1466)年までの史料が収録されている。
応永6年9月15日の相国寺大塔供養(pp.288-296)や、応永10年6月3日の落雷による炎上(pp.331-332)について記した史料が掲載されている。ただし、索引はない。

『足利義満と京都(人をあるく)』(⑤)pp.120-124に「相国寺大塔」が掲載されており、p.123には相国寺七重大塔の復元CGが載っている。
pp.149-153に掲載のコラム「幻の大塔のかけら」では、金閣寺境内から発見された北山大塔の遺物について記述されている。

『室町幕府論(講談社選書メチエ;486)』(⑥)pp.101-151に「相国寺大塔と北山第-足利義満の時代②」が掲載されている。

京都市埋蔵文化財研究所のHPで公開している「リーフレット京都」No.336(2016 年 12 月)の記事「まぼろしの相国寺七重塔を復元する-金閣寺における九輪断片の発見によせて-」(⑦)に、相国寺七重塔復元CGが掲載されている(⑤に掲載の図と同じもの)。
https://www.kyoto-arc.or.jp/news/leaflet/336.pdf (最終確認日:2020-1-20.)

(b)詩「塔上晩望」について
『相國寺(古寺巡礼京都;8)』(①)p.127に、瑞渓周鳳の「七級の浮図…」で始まる詩の読み下し文も載っている。

『翰林五鳳集,第1(大日本佛教全書;144)』(⑧)の目録(p.50)に塔上晩望の項あり。
『翰林五鳳集,第2(大日本佛教全書;145)』(⑨)のp.782に翻刻あり。

当館では17世紀頃に書写された『翰林五鳳集』(⑩)を所蔵しており、この資料は当館の資料・デジタル画像検索システム「京の記憶アーカイブ」で公開している(8/11冊目の59/153コマ目に掲載)。
http://www.archives.kyoto.jp/websearchpe/mediaDetail?cls=152_old_books_catalog&pkey=0000001281&lCls=150_media_old_books&lPkey=0000196104&detaillnkIdx=1
(最終確認日:2020-2-28.)
回答プロセス
(Answering process)
当館の蔵書検索システムでキーワード「相国寺△七重」を検索し、出てきた①②を確認した。
相国寺についての資料が並んでいる棚をブラウジングし、③④に関連する記述があるのを見つけた。
室町時代の棚から⑤⑥を見つけた。

インターネットで「相国寺△七重」を検索し、京都市埋蔵文化財研究所のHPで公開している⑦を見つけた。

インターネットで「塔上晩望△瑞渓」を検索して出てきた個人ブログ「京都痕跡町歩き」に、詩が『翰林五鳳集』に収録されているという情報があった。
http://korot.hatenablog.com/?page=1442321807 (最終確認日:2020-1-21.)
当館の蔵書検索システムで『翰林五鳳集』を確認した。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
各宗  (188)
参考資料
(Reference materials)
① 有馬頼底著,真野響子著,梅原猛監修.相國寺(古寺巡礼京都;8).淡交社,2007. (当館請求記号:K1||185.916||Ko39||8)
② 長岡龍作編.機能論:つくる・つかう・つたえる(仏教美術論集;5).竹林舎,2014. (当館請求記号:||704||B87||)
③ 上田純一著,相国寺教化活動委員会編集.相国寺の歴史(相国寺研究;1).相国寺教化活動委員会,2006. (当館請求記号:K111||188.85||Sh96||1)
④ 相国寺史編纂委員会編.相国寺史,第1巻:史料編中世1.法藏館,2019. (当館請求記号:K111||188.85||Sh96||1)
⑤ 早島大祐著.足利義満と京都(人をあるく).吉川弘文館,2016. (当館請求記号:K1||210.46||H48||)
⑥ 早島大祐著.室町幕府論(講談社選書メチエ;486).講談社,2010. (当館請求記号:||210.46||H48||)
⑦ 「リーフレット京都」No.336(2016 年 12 月)記事「まぼろしの相国寺七重塔を復元する-金閣寺における九輪断片の発見によせて-」
⑧ [崇伝ほか編].翰林五鳳集,第1(大日本佛教全書;144).仏書刊行会,1914. (当館請求記号:||180.8||D25||144)
⑨ [崇伝ほか編].翰林五鳳集,第2(大日本佛教全書;145).仏書刊行会,1915. (当館請求記号:||180.8||D25||145)
⑩ 以心崇傳編.翰林五鳳集. (当館請求記号:貴||||538)
キーワード
(Keywords)
相国寺
七重塔
塔上晩望
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000274380解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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