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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000273270
提供館
(Library)
所沢市立所沢図書館 (2310110)管理番号
(Control number)
所沢新所-2019-010
事例作成日
(Creation date)
2015/05/04登録日時
(Registration date)
2020年02月01日 00時30分更新日時
(Last update)
2020年02月01日 09時10分
質問
(Question)
ホワイトタイガーはアルビノではなく白変種らしいが、アルビノと白変種の違いが何か知りたい。
回答
(Answer)
アルビノと白変種の違いは、アルビノの瞳孔が色素形成欠如のため色素がないまたは赤く見えるのに対し、白変種はメラニン色素の産生能力が正常なので瞳孔は正常の色をしていることです。 
 
以下の資料に記載があります。 
 〇『ヘンダーソン生物学用語辞典』 Eleanor Lawrence/編 生物学用語辞典編集委員会/責任訳 オーム社 2012年  
 〇『アルビノの話をしよう』 石井更幸/編著 解放出版社 2017年 
 〇朝日新聞 2012年7月14日朝刊【トノサマガエルの美白っ子 魚津水族館で展示】 
 〇朝日新聞 2014年6月12日朝刊【トノサマガエル、鮮やか黄緑色 魚津水族館展示 白いオタマジャクシも】  
 〇朝日新聞 2019年10月22日朝刊【「アルビノ」のアカエイ捕獲】
 
また、インターネットでも下記に記載があります。 
 〇「太地町立くじらの博物館」公式ホームページ
回答プロセス
(Answering process)
1.所蔵資料の内容確認
 
「アルビノ」「白変種」「色素」「ホワイトライオン」「ホワイトタイガー」等をキーワードに検索。  
 
 〇『ヘンダーソン生物学用語辞典』 Eleanor Lawrence/編 生物学用語辞典編集委員会/責任訳 オーム社 2012年 
   P20 【albinism】の項に、「白化。(1)正常では色素がある動物で、遺伝的な支配を受けたり、環境による誘導でもたらされた色素形成の欠如。たとえば、毛、皮膚、眼の色素形成がなされない。ヒトの場合、白化は、酵素チロシナーゼが欠如する常染色体劣性形質である。(2)〔bot.〕葉緑体または有色体が遺伝的に欠如または未発達のために植物体内で緑その他の色素ができないこと。白化を示す生物はアルビノとして知られている。」と記載あり。 
   P369 【leucism】の項に、「白変種。色素のある目と皮膚をもつ動物に白色の羽毛や毛皮があること;cf.白皮症 albinism」と記載あり。
 
 〇『アルビノの話をしよう』 石井更幸/編著 解放出版社 2017年 
   P69-71 症状の特徴の詳細記載あり。それによると、眼・体毛・皮膚の3つの症状がそろうことで、疾患名アルビニズム(眼皮膚白皮症)とされると記載あり。眼の網膜の色素が薄く(茶色・灰色など)、体毛の色素は白色、金色、灰色、茶色などになり、皮膚は白っぽい皮膚もしくはピンク色に見えることがあると記載あり。 
   P77 「【コラム① 白変種】体毛・羽毛・皮膚などが色素の減少によって白くなった動物のことです。アルビノとは異なります。メラニン色素の生成自体は変わらないので眼は普通です。南アフリカのホワイトライオンやホワイトタイガーなどが有名です。」と記載あり。
  
△『世界大百科事典 14』 平凡社 2007年 
   P204 【しろこ 白子 albino】の項に、「<しらこ>とも読み、アルビノともいう。先天的に皮膚、毛髪、目などのメラニン色素を欠いた動物個体をいう。メラニンがないため、目は血液が透けて赤く見える。体が白くとも目の色が赤くないものは完全な白子とはいえない。」と記載あり。白変種という言葉での記載はない。  
 
 △『オックスフォード科学辞典』 山崎昶/訳 朝倉書店 2009年 
   P26 【アルビノ化 albinism】の項に、「遺伝的に黒色色素(メラニン)を生成する能力が欠けていること。アルビノの個体は、ヒトの場合も動物の場合も同じように皮膚も毛髪も目にも色素がない。そのために血管が透けるので、目はピンク色に見える。アルビノを生じる対立遺伝子は、通常の色素生成機能をもつ遺伝子に対しては劣性である。」と記載あり。 白変種についての記載はない。
 
 △『色素細胞』 及川淳/編 井出宏之/編 講談社 1982年 
   P106-109 【4.2 アルビノ遺伝子の役割】の項に、「アルビノ(albino、白子)は動物界に広く見られる遺伝的変異形質であり、哺乳類では毛が白く、眼が赤くなる。」と記載あり。白変種についての記載はない。
 
 △『科学大辞典』 国際科学振興財団/編 丸善 2005年 
   P45 【アルビノ[albino]】の項に、「先天的に色素を欠くヒト、動物、植物をいう。正常なヒトの皮膚、毛、虹彩はメラニン色素を含んだ顆粒が沈着して着色されているが、アルビノではチロシンをメラニンに変えることができないために皮膚の色が一様に薄く、毛が白または淡色で虹彩が赤く見える。」と記載あり。白変種についての記載はない。 
 
 △『Be Happy』 岩合光昭/[著] TOKYO FM出版 2006年 
   P130-131 「このホワイトライオンはいわゆるアルビノ(=メラニン色素を先天的に持たない個体)ではありませんから、色素はきちっとあって、瞳は青色、足裏の肉球や唇は黒色です。」と記載あり。白変種という言葉での記載はない。 
 
 △『私がアルビノについて調べ考えて書いた本』 矢吹康夫/著 生活書院 2017年
   P102 【英語圏でのアルビノ表象の伝統と、それへの批判】注釈3として、p.126 「赤い目の神話は強固であり、「彼女は目が赤くないからアルビノではない」と言われることさえある。だがこれは間違いで、実際は青や灰色が多く、ほかに、緑、茶、薄褐色、スミレ色など「虹彩の色も微妙に様々」で、赤く見えるのはごくわずかである。ただし、動物の場合は赤い目をしたものが多く、専門家も目が赤いかどうかでアルビノかただの白い動物かを見分けている。」と記載あり。白変種という言葉での記載はない。 
 
 △『虎を求めて』 戸川幸夫/著 講談社 1989年 
   P177-195 【第6章 白い虎】突然変異の白い虎について記載あり、アルビノについての説明もあるが白変種という言葉は出てこない。
   
2.データベース検索
 朝日新聞データベース「聞蔵Ⅱ」    
 「アルビノ」「白変種」「ホワイトライオン」「ホワイトタイガー」等をキーワードに検索。 
 〇朝日新聞 2012年7月14日朝刊【トノサマガエルの美白っ子 魚津水族館で展示】 
「目は黒いので、目が赤くてアルビノと呼ばれる黒色色素欠乏ではなく、突然変異の白変種とみられる。」と記載あり。 
 〇朝日新聞 2014年6月12日朝刊【トノサマガエル、鮮やかな黄緑色 魚津水族館展示 白いオタマジャクシも】 
「トノサマガエルのオタマジャクシは本来、褐色に黒いまだら、成熟したカエルは茶褐色、灰白色に白い線や黒い斑紋が入る。同館によると、目は黒いので、目が赤くてアルビノと呼ばれる黒色色素欠乏ではなく、突然変異の白変種とみられるという。」と記載あり。 
 〇朝日新聞 2019年10月22日朝刊【「アルビノ」のアカエイ捕獲】 
「(前略)目はだいだい色~赤色をしている。突然変異の「白変種」の可能性もあったが、白変種だと目は従来の黒色~灰色のままのため、試験場はアルビノと断定した。」と記載あり。
    
3.インターネト検索 
 〇「太地町立くじらの博物館」公式ホームページ 
   ダウンロードの項にアルビノのバンドウイルカについて記載あり。その中に、【体色が白い動物 アルビノと白変種(白化個体)】として比較している。
   それによると、アルビノ(Albino)と白変種(白化個体;Leucism)は全く異なる現象だと記載あり。 
   アルビノの皮膚は白く、瞳孔は毛細血管が透けて赤く見えます。白変種はメラニン色素の産生能力は正常なので瞳孔は黒いですが、体色を白くする遺伝情報を持つため、色素が減少して白くなります。と記載あり。 
   白変種の例としてホワイトタイガー、ホッキョクグマ、シロイルカ(ベルーガ)も挙げられている。
 
4.調査したが記載のなかった資料 
 ×『アルビノを生きる』 川名紀美/著 河出書房新社 2013年 
 ×『動物の体色』 日高敏隆/著 東京大学出版会 1983年  
 ×『虎が消える日』 リチャード・アイヴズ/著 高橋佳奈子/訳 朝日新聞社 1998年 
 ×『岩波科学百科』 岩波書店編集部/編 岩波書店 1989年 
 ×『岩波生物学辞典』 山田常雄/[ほか]編集 岩波書店 1983年 
 ×『生物の事典』 石原勝敏/総編集 末光隆志/総編集 朝倉書店 2010 
 ×『世界動物大図鑑』 デイヴィッド・バーニー/総編集 日高敏隆/日本語版総監修 高木しらね/[ほか]訳 ネコ・パブリッシング 2004年 
 ×『トラ』 飯島正広/写真 教育社 1986年 
 ×『吾妻の白サル神』 戸川幸夫/著 国土社 1980年
 ×『生化学辞典』 今堀和友/[ほか]監修 東京化学同人 2007年
 ×『オックスフォード生物学辞典』 Robert S.Hine/[ほか]編 朝倉書店 2014年
 ×『岩波理化学辞典』 長倉三郎/[ほか]編集 岩波書店 1998年
 ×『科学の事典』 岩波書店辞典編集部/編 岩波書店 1985年
 ×『動物の事典』 東京堂出版 1980年
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
内科学  (493 9版)
生物科学.一般生物学  (460 9版)
参考資料
(Reference materials)
ヘンダーソン生物学用語辞典 Eleanor Lawrence/編 オーム社 2012.9 460.33 978-4-274-21189-8
アルビノの話をしよう 石井更幸/編著 解放出版社 2017.7 493.12 978-4-7592-6123-3
太地町立くじらの博物館 http://www.kujirakan.jp/downloard.html 2019/12/10
キーワード
(Keywords)
アルビノ
白変種
色素
遺伝子
疾患
メラニン
突然変異
白化個体
Leucism
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
一般
登録番号
(Registration number)
1000273270解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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