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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000272682
提供館
(Library)
千葉県立西部図書館 (2120003)管理番号
(Control number)
千県西-2019-0006
事例作成日
(Creation date)
2019年04月28日登録日時
(Registration date)
2020年01月17日 15時59分更新日時
(Last update)
2020年01月17日 16時05分
質問
(Question)
小石川養生所で働いていた人の身分や扱いが知りたい。(与力、同心、医療関係者など。)
回答
(Answer)
回答プロセス(1)の日本史事典のほか、以下の資料を紹介した。調査段階や範囲に応じて回答プロセス(2)、(3)にある資料も紹介する。

【資料1】『江戸の社会構造』(南和男著 塙書房 1969)
p295-341「養生所の成立と実態」
養生所の成立、内部組織や運営、経費などが詳しく書かれている。出典である『旧幕府引継書』(国会図書館所蔵)の目録あり。

なお、『旧幕府引継書』にある養生所関連の史料については、次に紹介されている。これらの史料は国立国会図書館デジタルコレクションとして閲覧可能である(影印)。
(国立国会図書館のリサーチナビ・調べ方案内『旧幕府引継書』参照。)
南和男「古書古人(6)養生所史料」
(『参考書誌研究』 国立国会図書館 第9号 1974)p50-51

【資料2】『江戸の養生所』(安藤優一郎著 PHP研究所 2005)
p72-74「町奉行大岡忠相と小石川養生所 幕府エリート医師たちの任命」
p94-104「養生所の入所生活1 養生所のスタッフとは」
医師や肝煎の役料、褒美について詳細な記述がある。見習医師の待遇のほか、看病人や養生所見廻り与力・同心の業務内容、人数、給金も書かれている。

【資料3】『大岡忠相』(大石学著 吉川弘文館 2006)
p96-100「下層民対策と小石川養生所」
養生所設立計画書の内容として、与力、年寄同心、平同心の人数や業務内容が記されているほか、精励手当が与えられた事例などが載っている。

【資料4】『江戸役人役職大事典』(新人物往来社編 新人物往来社 1995)
p138-141「養生所見廻り与力」
与力の職務内容が詳しく書かれている。同心、中間、医師の記述もあり。

【資料5】『江戸時代制度の研究』(松平太郎著 新人物往来社 1993)
p892-895「養生所」
経費や職員、給金について記述がある。

【資料6】山口静子著「小石川養生所初期の医療活動」(『日本医史学雑誌』 日本医史学会 第61巻第1号 通巻1557号 2015)p88
第116回 日本医史学会総会抄録号 一般口演67
日本医史学会( http://jsmh.umin.jp/journal/61-1/index.html

【資料7】順天堂大学古文書研究会「貧民養生所記録」(『日本医史学雑誌』 日本医史学会 第62巻第1号 通巻1561号 2016)p17-37
日本医史学会( http://jsmh.umin.jp/journal/62-1/index.html
「貧民養生所記録」が翻刻されている。

【資料8】鈴木紀子「職業看護婦の始まりに関する一考察:「小石川養生所」「長崎養生所」「横浜梅毒病院」を通して」(『法政史学』 法政大学史学会 80号 2013)p72-88
一 「小石川養生所」の看病中間と女看病人
法政大学学術機関リポジトリ( http://hdl.handle.net/10114/10621

【資料9】『日本病院史』(福永肇著 PILAR PRESS 2014)
p54-61「江戸時代中期「施療院小石川養生所」」
「当初、小石川養生所の運営費は町奉行が負担し、江戸町奉行大岡越前の管轄下に与力(下級武士)二名、同心六名を配置、下男八名、下女三名が看護にあたった。経費は当初、年額七百両であり一日あたり約二両になる。医師は常勤・非常勤の合計八~九名で、診療科目は(後略)」

【資料10】『日本医療史』(新村拓編 吉川弘文館 2006)
p104-105「図20 徳川幕府(医員)の職制」
p112-115「小石川養生所の施療と看護」
「町奉行所配下の与力二人と同心一〇人が運営と警備に当たったが、ほかに看病などのための下働きの男が八人、看病や洗濯のための女が三人、飯焚・汁焚・水汲み・門番が各一人、小使と調剤師が各二人という構成であった。(中略)寄合医師と小普請医師が役料(本給)のほか隔年に銀七~一〇枚という待遇でこれを担当した。」

【資料11】『時代考証事典 続』(稲垣史生著 新人物往来社 1985)
p190-193「幕府医員の職務内容」
p201-204「吉宗将軍お声がかりの養生所」「入院と療養の実際」「養生所の出納について」

【資料12】『歴史の中の病と医学』(山田慶児共編 思文閣出版 1997)
p375-383「小石川養生所の「看病人」」
回答プロセス
(Answering process)
(1)まず、日本史事典などで小石川養生所について確認した。これらにも職員・医員の種類や人数、給与が載っていた。

『国史大辞典』(国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1993)
p338「養生所」
『東京市史稿』ほか参考文献あり。

『徳川幕府事典』(竹内誠編 東京堂出版 2003)
p373-374「養生所」
p169「医師」
『古事類苑 官位部三』ほか参考文献あり。

『江戸幕府大事典』(大石学編 吉川弘文館 2009)
p815-816「養生所」
寄合医師、小普請医師などの項目もあり。

『江戸東京学事典』(小木新造編 三省堂 2003)
p584-585「養生所」

また、レファレンス協同データベースで他館の事例を参照した。
「「小石川養生所」について書かれている文献。」(国立国会図書館 管理番号A2001F4745)

千葉県立図書館OPAC(蔵書検索システム)、千葉県内図書館横断検索、NDLサーチ、江戸東京博物館図書室OPAC、リサーチナビ(目次データベース等)、CiNii Articles、CiNii Booksなどを以下の検索語で検索するとともに、2~4分類(近世史、法制史、医療・病院史)の書架をブラウジングし関係のありそうな図書について内容を確認した(千葉県立図書館の所蔵分のみ)。

検索語:
小石川、養生所、職制、官職、役職、町奉行、禄(高)、役高(役料)、医学、病院、医療、歴史、江戸、日本

その他、『日本近世史図書目録』(日外アソシエーツ株式会社編集 日外アソシエーツ 1993)ほか「歴史図書総目録シリーズ」、及び各資料に掲載されている参考文献等を確認した。

また、東京都立図書館の「テーマ別調べ方案内 東京について調べる」を参照し、次の目録を確認した。
『江戸・東京学雑誌論文総覧』大串夏身、江戸・東京資料研究会編(青弓社 1994年)
『東京に関する文献目録 雑誌文献編』東京市政調査会市政専門図書館編(東京市政調査会 1992年)
『江戸・東京学研究文献案内』(大串夏身編 青弓社 1991)

以上により見つかった資料の内容を確認し、【資料1】から【資料12】を紹介した。

(2)以下は養生所や与力・同心について触れられていた資料である。必要に応じて紹介する。

『江戸町奉行事蹟問答』(佐久間長敬著 東洋書院 2000)
p86-129 巻四と、巻末の改題に、与力・同心の職務や役料などが書かれている。ただし、養生所見廻り与力・同心に限ったものではない。

『図説・江戸町奉行所事典』(笹間良彦著 柏書房 1991)
与力、同心について記述あり。
p61-62「養生所見廻与力」

『江戸幕府役職集成』(笹間良彦著 雄山閣出版 1976) 
江戸城勤番武士の職制
p193-194「老中支配の諸役 養生所見廻り」
p319-320「若年寄支配の諸役 小石川養生所医師」

『江戸時代役職事典』(川口謙二[ほか]著 東京美術 1981)
巻末に、付録 江戸幕府役職要覧あり。詰部屋、官位、職禄、家禄、定員、昇進経路や配下の吏員数などあり。

『江戸の町役人 <江戸>選書 4』(吉原健一郎著 吉川弘文館 1980)
p5-6「町役人とは 与力と同心」

『医界風土記 関東・甲信越篇』(日本医師会編集 思文閣出版 1994)
p181-182「東京都 赤ひげ先生-小川笙船と小石川養生所- 玉置勉著」
「院長は小川笙船、副院長は息子の園治、記録に残る医師は、林良適、岡丈庵、木下道園、八尾伴庵、堀長慶の計七名のみ。」

『江戸時代医学史の研究』(服部敏良著 吉川弘文館 1988)
p772-775「養生所医師」
「(前略)本道(内科)医は五〇両、外科・眼科医は二〇両づつ支給(後略)」

『江戸の医療風俗事典』(鈴木昶著 東京堂出版 2000)
p283-284「いまに伝わる医家たち 小川笙船 目安箱で養生所」
「笙船を中心にして本道(内科)、外科、眼科の医師九人と与力二人が配置されていた。」

『医療と日本人 医師がひもとく日本の近世』(江藤文夫著 医歯薬出版 2019)
p68-69「医学校と病院の導入 病院とホスピタル 小石川養生所」
開設の経緯や廃止前の様子などが書かれている。

『医師の歴史 その日本的特長』(布施昌一著 中央公論社 1979)
p127 付記1 徳川将軍家の侍医団の組織表あり(扶持、役料)。

『日本の病院 その歩みと問題点』(菅谷章著 中央公論社 1981)
p15-17「近代病院への夜あけ 小石川養生所」

『東京市史稿 救済篇 第1』(東京市役所編纂 臨川書店 1975)小石川養生所修理
『東京市史稿 救済篇 第3』(東京市役所編纂 臨川書店 1975)小石川養生所改革、小石川養生所修理
『東京市史稿 救済篇 第4』(東京市役所編纂 臨川書店 1975)小石川養生所改革
『東京市史稿 産業篇 第14』(東京都編纂 東京都 1970)小石川養生所定書
『東京市史稿 市街篇 第20』(東京市役所編 臨川書店 1997)小石川養生所設立
『東京市史稿 市街篇 第28』(東京市役所編 臨川書店 1998) 小石川養生所患者数


(3)千葉県立図書館に所蔵なし(内容未確認)。
『赤ひげと小石川養生所:肝煎の歴史 上・下』(小川明著 小川明 2010)
『江戸幕府職官考9 雑職』(萩野由之編纂 文化図書 2011)
『大江戸役人役職読本 時代小説がもっと面白くなる!』
(新人物往来社編 新人物往来社 2009)
『数字と図表で読み解く徳川幕府の実力と統治のしくみ』
(蒲生眞紗雄著 新人物往来社 2010)
「享保の改革の成功と限界」(『週刊 新発見!日本の歴史』 32号(江戸時代5) 朝日新聞出版 2014)
『徳川吉宗 享保の改革とその時代』(大石慎三郎監修 日本放送出版協会 1994)
南和男著「養生所考 上」(『国史学』 国史学会 62号 1954.02)p56-65
南和男著「養生所考 下」(『国史学』 国史学会 63号 1954.10)p37-44

(インターネット最終アクセス:2019年9月10日)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本史  (210 9版)
法制史  (322 9版)
医学  (490 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】『江戸の社会構造』(南和男著 塙書房 1969)(2100714673)
【資料2】『江戸の養生所』(安藤優一郎著 PHP研究所 2005)(2101791149)
【資料3】『大岡忠相』(大石学著 吉川弘文館 2006)(0105972210)
【資料4】『江戸役人役職大事典』(新人物往来社編 新人物往来社 1995)(1101378214)
【資料5】『江戸時代制度の研究』(松平太郎著 新人物往来社 1993)(1101186995)
【資料6】山口静子著「小石川養生所初期の医療活動」(『日本医史学雑誌』 日本医史学会 第61巻第1号 通巻1557号 2015)p88
【資料7】順天堂大学古文書研究会「貧民養生所記録」(『日本医史学雑誌』 日本医史学会 第62巻第1号 通巻1561号 2016)p17-37
【資料8】鈴木紀子「職業看護婦の始まりに関する一考察:「小石川養生所」「長崎養生所」「横浜梅毒病院」を通して」(『法政史学』 法政大学史学会 80号 2013)p72-88
【資料9】『日本病院史』(福永肇著 PILAR PRESS 2014)(1102362362)
【資料10】『日本医療史』(新村拓編 吉川弘文館 2006)(1102015526)
【資料11】『時代考証事典 続』(稲垣史生著 新人物往来社 1985)(2100513880)
【資料12】『歴史の中の病と医学』(山田慶児共編 思文閣出版 1997)(1101541449)
キーワード
(Keywords)
日本-歴史-江戸時代
法制史-日本
医学-歴史
病院-歴史
養生所
小石川養生所
医療
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000272682解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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