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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
熊本県立図書館 (2110023)管理番号
(Control number)
0401000897
事例作成日
(Creation date)
20190620登録日時
(Registration date)
2019年12月26日 00時30分更新日時
(Last update)
2020年03月26日 10時50分
質問
(Question)
勝海舟が大阪で開いていた私塾(海軍塾)について、インターネット上にその存在や所在地は出ているが、それを確認できる資料はないか?
回答
(Answer)
『歴史読本』43巻7号(1998年7月号)のp.76-83に
「大坂・神戸篇 佐藤与之助―竜馬の決闘事件を調停した海軍塾塾頭」(古賀茂作/著)という記事があり、その中に「大坂海軍塾の所在地」という項があった。
そこには、実際にあったとされる場所と、その記載があった資料を挙げて下記のように紹介されていた。

「大坂海軍塾は、所在地に関して諸説がある。龍馬の妻・お龍の回顧録に「(勝は)大坂市淡路町の善照寺に航海術の塾を開いて教授」という箇所があり、塾生・安岡金馬から父にあてた三月二十八日付書状にも「ただ今にては大坂淡路町善正寺に先生(勝のこと)と一所に罷在り候」とある。一方、塾生・千屋虎之助の五月十八日付書状の封には「従(より)浪華北鍋屋丁」とあり、塾生・近藤昶次郎の息子・百太郎の覚書では「当時(九月二十日)長次郎ハ大阪北鍋屋町専称寺(センショウジ)寓居勝麟太郎在塾中」となっている。(中略)いずれの住所も同一地点を指しているものと解釈できる。」

以上のように、大阪の勝海舟の私塾(海軍塾)があったとされる場所と、その情報の出典が書かれていたので、これを回答とした。
回答プロセス
(Answering process)
利用者より見て欲しいと頼まれたインターネット上の大阪の海軍塾跡地を紹介するサイトをいくつも確認した。
そこから、おおよそ大阪に私塾があったと思われる年月を絞った。

同じ依頼者より、以前から勝海舟に関するレファレンスを受けていて、よく『海舟日記』を調べていたため、まずは『海舟日記』の該当する年代前後を調べてみた。
結果、日記の中に突然「大阪の塾」という言葉が出てくるが、その始まりについては具体的に書かれている箇所を確認できなかった。

次に自館所蔵の勝海舟に関する図書のほぼすべての目次・索引・海軍塾に関するページなどを確認した。
勝海舟の功績として、神戸の海軍操練所の存在が大きく、海軍塾=神戸海軍操練所とするものが多く、大阪の私塾の存在を確認できるものは自館の勝海舟関連資料の中には見つけられなかった。

次に国立国会図書館サーチを「勝海舟」「大阪」「私塾」をキーワードに検索したが国会図書館内公開の雑誌情報が出てきて、すぐには内容の確認ができなかったため、保留とした。

次に、勝海舟に絞らず歴史に関する事典、海軍に関する書籍をあたった。
上記と同じく海軍塾と言えば神戸の操練所が次々と出てきた。

次に、依頼者からの要望で大阪の歴史に関する資料に目を向け『大阪市史』(国立国会図書館デジタルコレクションと大阪市立図書館の市史関連サイト)で調査したが、索引に勝海舟は1件のみで該当箇所に私塾については載っていなかった。

同じくデジタルコレクションで「勝海舟」「大阪」「私塾」などのキーワードで検索したり「海軍塾」でも調べたが、やはり神戸の海軍塾のことが多く、大阪の私塾情報を得られなかった。

次にインターネットより私塾跡地の紹介で勝海舟が逗留していた寺の名前「専称寺(専稱寺)せんしょうじ」について調べたが、現在は大阪にある同名の別の専称寺について載っているものが多かった。

最後に改めて国立国会図書館サーチを調査した。前回検索した時に「勝海舟」「大阪」「私塾」をキーワードに検索したが出てこなかったので、「海軍塾」という言葉で再検索してみたところ、回答に使用した『歴史読本』がヒットした。

これまでどこにも見つけられなかった「大坂」「海軍塾」という言葉が一所に載っている見出しだったため、所蔵していた同資料を期待して調べたところ、思いがけず塾の場所はもちろんその出典まで書かれているとてもありがたい資料だった。

先にも書いたが、大阪の私塾に名称がなかったことから、「海軍塾」で調査していると神戸海軍操練所が出てくるので、区別するため検索キーワードを「大阪」「私塾」という言葉で調べることに固執しすぎていたため、国立国会図書館サーチで「海軍塾」とだけ入れて検索することを失念していた。
早く調べておけばこんなに遠回りすることもなかったという反省にもなった。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC 
参考資料
(Reference materials)
歴史読本 1998年7月,新人物往来社,1956.5 (p.76:大坂・神戸篇 佐藤与之助--竜馬の決闘事件を調停した海軍塾塾頭|0121961866|///)
海舟全集 第9巻,[勝 海舟/著],改造社,1928 (p.29:文久三年(亥年)六月廿六「大坂の塾え、長藩五十人程来たり」/八月七日「大阪の塾中より」と大阪の塾という言葉出てくる|0112674445|/081.8/カ/(9))
海舟全集 第9巻,[勝 海舟/著],改造社,1928 (p.38:文久三年(亥年)九月廿二日「近々神戸え引移の事、申遣す」と大阪から神戸へ移る予定と記述あり|0112674445|/081.8/カ/(9))
キーワード
(Keywords)
大阪海軍塾
大坂海軍塾
勝塾
私塾
専稱寺
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
人物
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000271582解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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