レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年12月07日
- 登録日時
- 2019/12/11 12:55
- 更新日時
- 2019/12/11 16:19
- 管理番号
- 京歴-471
- 質問
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解決
大嘗祭の儀式で使う米を作る田である「主基田(すきでん)」に、かつて亀岡市の並河が選ばれたという記述をどこかで読んだ覚えがある。確認したい。
- 回答
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『新修亀岡市史 本文編 第2巻』(①)pp.766-768に「主基田」の項があり、貞享4(1687)年の東山天皇の大嘗祭と、嘉永元(1848)年の孝明天皇の大嘗祭の際に、並河村に主基田が設けられたことが書かれている。
嘉永元年の主基田については、その年の4月に打診を受け、5月に主基田が決まり、9月下旬に抜穂(収穫)するまでの流れも記載されている。
- 回答プロセス
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地名辞典(②③)や『京都大事典』(④)で「並河」「亀岡」を調べるが、主基田に関連する記述は見つからなかった。
当館の蔵書検索システムでキーワード「大嘗祭」で検索して出てきた『京都の御大礼:即位礼・大嘗祭と宮廷文化のみやび』(⑤)、『資料で見る大嘗祭』(⑥)、『近代大礼関係の基本史料集成』(⑦)等を調べたが、並河村の主基田に関する記述は見つからなかった。
『国史大辞典』の索引で「主基田」を引くと、『国史大辞典 14』(⑧)p.295の「悠紀・主基」の項に悠紀田・主基田の解説があった。この項には歴代天皇と悠紀田・主基田が設けられた国名の一覧が載っているが、「丹波国」「備中国」という国単位の表記であり、亀岡や並河までは確認できなかった。
『皇室事典』(⑨)にも、悠紀田・主基田の一覧は載っていなかった。
『新修亀岡市史』(①)を確認し、主基田に関する記述を見つけた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 近畿地方 (216)
- 参考資料
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- ① 亀岡市史編さん委員会編集.新修亀岡市史 本文編第2巻.京都府亀岡市,2004. (当館請求記号:K32-1||216.2||Ka35||2)
- ② 京都府の地名(日本歴史地名大系26).平凡社,1981. (当館請求記号:K0||291.62||H51||)
- ③ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会. 角川日本地名大辞典 26 京都府 上. 角川書店, 1982. (当館請求記号:K0||291.62||Ka14||1)
- ④ 佐和隆研[ほか]編集.京都大事典.淡交社,1984. (当館請求記号:K0||291.62||Ky6||)
- ⑤ 「京都の御大礼即位礼・大嘗祭と宮廷文化のみやび」展実行委員会編集.京都の御大礼:即位礼・大嘗祭と宮廷文化のみやび.「京都の御大礼即位礼・大嘗祭と宮廷文化のみやび」展実行委員会,思文閣出版 (制作・販売),2018. (当館請求記号:K1||210.091||Ky6||)
- ⑥ 國學院大學研究開発推進機構学術資料センター(神道資料館部門)編.資料で見る大嘗祭.國學院大學研究開発推進機構学術資料センター(神道資料館部門),2018. (当館請求記号:||210.091||Ko47||)
- ⑦ 所功著.近代大礼関係の基本史料集成.国書刊行会,2018. (当館請求記号:||210.091||To34||)
- ⑧ 国史大辞典編集委員会編.国史大辞典 14.吉川弘文館,1993. (当館請求記号:||210.033||Ko53||14)
- ⑨ 皇室事典編集委員会編著.皇室事典.角川学芸出版/角川グループパブリッシング(発売),2009. (当館請求記号:||288.4||Ko87||)
- キーワード
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- 並河村
- 主基田
- 大嘗祭
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000270120