レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 県立長野図書館 (2110021) | 管理番号 (Control number) | 県立長野-19-065 | |||||||
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事例作成日 (Creation date) | 2019年12月4日 | 登録日時 (Registration date) | 2019年12月05日 12時04分 | 更新日時 (Last update) | 2019年12月26日 12時50分 | |||||
質問 (Question) | 女系天皇と女性天皇の違いは何か。 | |||||||||
回答 (Answer) | 『皇室制度を考える』 園部逸夫著 中央公論新社 2007 【323.15/ソイ】 『天皇のすべて 歴史から公務、資産まで、「天皇」を余すところなく詳解 学研雑学百科 より深くより楽しく 不二龍彦著 学研パブリッシング 2010 【288.41/フタ】 女性天皇:天皇(男性)から皇位継承した女性の天皇である。皇族と結婚し、皇位が配偶者に移るため、男系を維持するための臨時・中継ぎである。 女系天皇:皇位継承した天皇が女性であった場合の皇位継承者のこと。 ・過去に女性天皇はいるが、女系天皇はいない。 ・天皇が一つの系統で継承されてきたという伝統を守るために、女系天皇の例が過去にない。 ・明治の旧皇室典範は皇位継承の範囲を男系男子に狭め、男系女子を除いた。 天皇A(男性)から男子Bと女子Cが生まれたとする。男子Bは天皇Aが男性であるから、男系男子となり、AからBへの継承は一般的な皇位継承となる。女子Cは天皇Aが男性であるから、男系女子となる。女子Cが皇位継承しても女系天皇ではない。女子Cが皇族とは結婚せず、一般人Xと結婚した場合、その一般人Xが天皇となることはできないので、女子Cが天皇となる。Cの子供Dが皇位につくと、この子供Dは女系男子もしくは女系女子であるので、ここで女系天皇の誕生となる。この場合、父親Xは天皇家の血筋ではないのだから、天皇家の男性の血筋はその時点で断絶する。天皇が一つの系統で継承されてきたという伝統に反するので、過去に女系天皇という例がないのである。推古天皇や持統天皇は男系女子であるため女性天皇ではあるが、女系天皇ではない。男系を維持するための臨時・中継ぎである。 | |||||||||
回答プロセス (Answering process) | 1 当館OPAC(所蔵検索システム)で「女系天皇」、「女性天皇」と検索し、いくつかヒットするが詳しいことは記載されていなかった。 2 レファレンス協同データベースで検索するが、同様の事例は確認できなかった。 3 当館OPACで「天皇」、「皇位継承」、「皇室典範」等で検索した。 4 『天皇のすべて』と『皇室制度を考える』に記載されていた系図例を基に回答した。 | |||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | ||||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | ||||||||||
寄与者 (Contributor) | ||||||||||
備考 (Notes) | ||||||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 人物 | 質問者区分 (Category of questioner) | 社会人 | |||||
登録番号 (Registration number) | 1000269881 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |