レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年07月23日
- 登録日時
- 2019/10/01 00:30
- 更新日時
- 2020/09/22 00:30
- 管理番号
- 3A19005829
- 質問
-
解決
京都には、町奉行の勤務マニュアルというべき「川方勤書(かわかたつとめがき)」がある。大阪にも似たものがあるか、調べてほしい。
- 回答
-
関連記述のある資料を以下にご紹介します。
(1)『新修大阪市史 史料編第7巻 近世 2』(大阪市 2012.1)
「第一章 町奉行の設置と展開 第三節 町奉行の役務 1 役務の諸相」のp.36-37に「1 月番交代時の心得。」が収載されています。p.3-6の「解説」によると、「町奉行の役務は一ヶ月交代制の月番で行われた。【1】は初入り後の月番引継に際したマニュアルである。」(p.5)とのことです。(※【1】は「1 月番交代時の心得。」を指します)
「第四章 町奉行の与力・同心」の「解説」p.286に、「各役掛の役務は多様かつ膨大であったが、その詳細は『大坂町奉行所旧記』にまとめられた勤書から知ることができる」とあります。
下記『大坂町奉行所旧記』に「勤書」と付く資料が多数掲載されています。
(2)『大坂町奉行所旧記 上(大阪市史史料 第41輯)』(大阪市史編纂所/編集 大阪市史料調査会 1994)
(3)『大坂町奉行所旧記 下(大阪市史史料 第42輯)』(大阪市史編纂所/編集 大阪市史料調査会 1994)
(4)『大坂町奉行所与力・同心勤方記録(大阪市史史料 第43輯)』(大阪市史編纂所/編集 大阪市史料調査会 1995)
p.81-92に「牢屋敷取締方詰合方勤書」が掲載されています。
(5)『大阪市史 第5』(清文堂出版 1979)
明治44年に刊行された資料の復刻版です。目次を確認したところ、「勤書」と付く資料がいくつか掲載されています。
こちらの資料の原本(大阪市参事会刊)は、国立国会図書館デジタルアーカイブでご覧いただけます。
国会図書館デジタルアーカイブ『大阪市史』第5巻
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1939660 (2020.9.10確認)
「目次」は5-7コマに掲載されています。
- 回答プロセス
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1.当館所蔵検索でフリーワード“大阪(大坂)”ד勤書”で検索するが、ヒットなし。
2.「大阪府立中之島図書館 おおさかポータル」(http://www.library.pref.osaka.jp/site/osakaportal/)(2019.9.20確認)にて、キーワード“勤書”で検索。ヒットなし。
2.国会サーチにて、キーワード“大阪”ד勤書”で検索、(資料5)が見つかる。
3.検索エンジン「Google」にて、キーワード“大坂”ד勤書”で検索し、(資料1)が見つかる。
4. 当館所蔵資料をフリーワード“大坂町奉行所”ד大阪市史編纂所”で検索。目次にて勤書の掲載を確認。(資料2)(資料3)(資料4)が見つかる。
5. 当館データベース「大阪関係資料目次検索」(外部非公開)をキーワード“勤書”で検索、プロセス2と同様(資料5)がヒット。
- 事前調査事項
- NDC
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- 近畿地方 (216 9版)
- 参考資料
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- 当館書誌ID <0012450373> 新修大阪市史 史料編第7巻 近世 2 大阪市 2012.1 (資料1)
- 当館書誌ID <0000406146> 大坂町奉行所旧記 上(大阪市史史料 第41輯) 大阪市史編纂所/編集 大阪市史料調査会 1994 (資料2)
- 当館書誌ID <0000619842> 大坂町奉行所旧記 下(大阪市史史料 第42輯) 大阪市史編纂所/編集 大阪市史料調査会 1994 (資料3)
- 当館書誌ID <0000467911> 大坂町奉行所与力・同心勤方記録(大阪市史史料 第43輯) 大阪市史編纂所/編集 大阪市史料調査会 1995 (資料4)
- 当館書誌ID <0013327124> 大阪市史 第5 清文堂出版 1979.4 (資料5)
- 国会図書館デジタルアーカイブ「大阪市史. 第5巻」 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1939660 (資料5)(web版)
- キーワード
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- 勤書
- 町奉行
- 大坂町奉行所
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000261950