レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/10/18
- 登録日時
- 2019/09/21 00:30
- 更新日時
- 2019/09/21 00:30
- 管理番号
- DR20181000130
- 質問
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解決
「片手落ち」という語は、差別用語に当たるか。
- 回答
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『差別用語の基礎知識 '99』p.199-p.200に「片手落ち」の項目がある。「片手がない」という意味だとする意見と、手は「1つの手段」という意味をもつ言葉なので身体障害者に関わる差別表現ではないとの意見もある、ことが書かれている。マスコミでは誤解を招かないようにこの語を避けるようにしている、とあり、NHKの大河ドラマ「峠の群像」で「片手落ち」を「片落ち」に変えて放送したことが紹介されている。同書p.299には、本来の意味は「配慮が一方に欠けること」だが、言葉自体から腕のない人が連想されやすく、読む人の立場を考えると使わないほうがよい、と解説されている。判例でも差別用語とされている、とある。『差別用語を見直す』p.5-p.12に「忠臣蔵のキーワード「片手落ち」は果たして差別用語か」の項目があり、原作とドラマ上の片手落ちの表現の違いについて詳しく分析がされている。
- 回答プロセス
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当館の蔵書検索で「全文=差別用語」で検索した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会学 (361 9版)
- 参考資料
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- 『差別用語の基礎知識 '99』 高木正幸 土曜美術社出版販売 1999.7 361.8 , ISBN 4-8120-1187-6
- 『差別用語を見直す』 江上茂 花伝社 2007.8 361.8 , ISBN 978-4-7634-0499-2
- キーワード
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- 差別用語
- 片手落ち
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000261620