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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
京都府立図書館 (2110031)管理番号
(Control number)
969
事例作成日
(Creation date)
2019.8.25登録日時
(Registration date)
2019年08月25日 13時00分更新日時
(Last update)
2022年06月29日 13時03分
質問
(Question)
戦時中~戦後すぐ頃の祇園祭について、山鉾巡行や神幸祭・還幸祭(神輿)・各種神事・行事の中止や復活等のこと(できればその経緯も)がわかる資料はないか。
回答
(Answer)
〈資料1〉『近世祇園祭山鉾巡行志』(祇園祭山鉾連合会,1968)【1101274452】
・「祇園祭山鉾巡行史年表」(p85-90)には明応5年(1496)~昭和41年(1966)の事項があり、次の記載が確認できる。
 昭和十七年(一九四二) 戦時中のため、鉾建を十四日に繰延、宵山の点燈を中止。
 昭和十八年(一九四三) 本年より山鉾建を中止。
 昭和二十二年(一九四七)長刀鉾、月鉾のみ二十四日まで建て置く。
 〔中略〕
 昭和二十六年(一九五一)〔中略〕本年より全後祭共戦前に復した。
・「四 山鉾町に対する巡行費援助の変遷」の章に「太平洋戦争後も清々講社は存続してはいるが、神輿渡御の経費だけで精一杯というところで、到底山鉾巡行補助金の分配という創立当初の目的は没却されざるを得ない実情となったので、昭和二十二年より二十五年までは観光連盟が清々講社と共に補助金の調達に当った」と終戦当時の巡行費について触れられている。(p33)

〈資料2〉『函谷鉾町百年史 明治・大正そして昭和』(函谷鉾保存会,2001)【1106953118】
・「お祭りと共に 昭和時代」の章に「太平洋戦争のため巡行中断」(p31)の項があり、「昭和十七年(1942)のお祭りは戦時中の為、鉾建ては十四日に繰延べされ、空襲灯火管制が敷かれているため、宵山の提灯もつけられなくなる」「昭和十八年(1943)には山鉾は建てずに神幸祭のみ」「昭和十九年(1944)にいたって山鉾巡行はもとより神幸祭も中止」「昭和二十三年まで四年間は函谷鉾の巡行は中断された」と記されている。
 また、当時の町内回覧通知から「昭和拾八年度に入って戦局の事態は益々重大性を帯び(中略)防空上交通上はた又人的資源の見地より、これが中止は決戦下又やむを得ざるもの有り、『わずかに二階囃子の鉦の音に鉾なき祭の気分を味へり。』」との文が引用されている。
・「祇園祭の復活」(p32)の項では「昭和二十一年(1946)は未だ山鉾巡行までには至らず、居祭の二階囃子のみ」「昭和二十四年(1949)になって(中略)鉾拝観を条件にちまきの販売をスタート(中略)鉾建てがこの年から行われ」「昭和二十六年(1951)の前祭の、全山鉾が松原通を巡行して昔の姿が戻った」と記されている。
・巻末「函谷鉾町百年史年表」には元治元年(1864)~昭和41年(1966)の記録があり、昭和17~24年の項には祭の行事等の中止から復活までが記されている。

〈資料3〉『ドキュメント祇園祭』(米山 俊直/編著,日本放送出版協会,1986)【1100361086】
 「第一章 祇園祭の歴史」の「戦後の祇園祭」の項(p6-7)に「昭和二十二年巡行の復活が企てられ、山鉾町、清々講社、観光連盟が協力して長刀鉾、月鉾が復活」し、以降昭和29年までの復興の流れが簡単に書かれている。
 そのほか「菊水鉾」(p69-71)や「舩鉾」(p85-87) の項でも戦後の復興の様子が記されている。

〈資料4〉『史料京都の歴史 5』(京都市/編 平凡社,1984)【1106939323】
巻末の「付表・図表 京都文化行事一覧」のうち、祇園祭についての記述がある7月の箇所(p698-703)を紹介した。


【】内は当館資料コード
回答プロセス
(Answering process)
当時の新聞記事も見たいということだったが、日付を特定するためにもまずは図書資料を探した。

〈資料1〉は祇園祭関係資料でよく利用する資料で、「近世」とはあるが山鉾巡行の中止に関する記載があったと記憶していたので確認した。

〈資料2〉は「函谷鉾」についての資料であるが、祭全体のことも書かれているのではないかと思い、確認。

祇園祭について検索した中で、祭の解説や写真集などではなさそうなものを探して〈資料3〉を発見し、内容を確認した。

〈資料4〉は新聞などの出典を確認できないかと思い提供。
「付表・図表 京都文化行事一覧」は各月・日付ごとに、行われた行事などが「古代・中世」「近世」「近・現代」に分けて出典付きで掲載されている。
7月の「近・現代」の部分を確認すると、新聞などに中止や復興の記事が掲載されていたとわかる。

【関連資料】京都新聞マイクロフィルム 昭和18年6月24日「山鉾、今年はご遠慮」
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
年中行事.祭礼  (386 9版)
参考資料
(Reference materials)
〈資料1〉祇園祭山鉾連合会. 近世祇園祭山鉾巡行志. 祇園祭山鉾連合会, 1968.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001209319-00
〈資料2〉函谷鉾保存会 , 函谷鉾保存会. 函谷鉾町百年史 : 明治・大正そして昭和. 函谷鉾保存会, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I065174125-00
〈資料3〉米山俊直 編著 , 米山, 俊直, 1930-2006. ドキュメント祇園祭 : 都市と祭と民衆と. 日本放送出版協会, 1986. (NHKブックス. カラー版 ; C29)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001810084-00 , ISBN 4140030291
〈資料4〉京都市/編 , 京都市. 史料京都の歴史 5. 平凡社, 1984.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I004957913-00
キーワード
(Keywords)
祇園祭--京都市--歴史
京都市--歴史--近代
太平洋戦争 (1941-1945)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000260466解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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