与謝野晶子の短歌で「こすもす」で始まるものはないか。

該当する短歌と収録歌集は下記の通り。
　
①こすもすと紅きだりあと雨に濡るみだれしままに刈らぬ草むら（『青海波』277番）
②こすもすよ強く立てよと云ひに行く女の子かな秋雨の中（『晶子新集』198番）
③こすもすは山羊の家よりはじまりて半埋もむる抛書山荘（『落葉に坐す』544番）

『鉄幹晶子全集』32巻（全歌集五句索引篇）で調査、該当するものは下記の通り。
　
①こすもすと～（『青海波』277番）
②こすもすよ～（『晶子新集』198番）
　
全集の当該巻を確認する。
①こすもすと紅きだりあと雨に濡るみだれしままに刈らぬ草むら（第5巻）
②こすもすよ強く立てよと云ひに行く女の子かな秋雨の中（第6巻）
　
『与謝野晶子全歌集総索引』も確認すると、上記①②のほかに下記のものが記載されている。
　
③こすもすは～（『落葉に坐す』544番）
　
改造社版『与謝野晶子全集』に掲載とあるが所蔵なし。『鉄幹晶子全集』にも収録されていない。『新選与謝野晶子歌集』の「落葉に坐す」は抄録のため、掲載なし。
『定本與謝野晶子全集』6巻に『落葉に坐す』が収録されているため内容を確認。
　
③こすもすは山羊の家よりはじまりて半埋もむる抛書山荘