レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/11/1
- 登録日時
- 2017/12/24 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:39
- 管理番号
- M17111014087484
- 質問
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イタリアのマフィアが建築業で経済を牛耳ったことについて知りたい。
- 回答
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『シチリア・マフィアの世界』では、「戦争で家を失った人や、農村から都市への人口流入により、パレルモでは、住宅問題が深刻化していた」と記載があり、「キリスト教民主党のファンファーニ派はシチリア出身者が三分の一を占めており、当時のパレルモ市長であったチャンチミーノはファンファーニ派の中心人物であったため、公的地位を活用して建築ブームの中で政治資金を蓄積し、マフィアとの関係を強めていった」と記載がある。また、「マフィアはマフィア以外の建設業者を暴力で入札から排除しており、1957年から1963年に公布されたパレルモの建築許可4,025件のうち80%が5人の特定人物に集中しており、そのうちの一人がチャンチミーノである」と記載がある。
『イタリアの社会』では、1950年代の「建築ブーム」で、マフィアは政治家との癒着関係を利用して公共事業の入札を支配し、つながりのある建築業者に落札させ「仲介料」をとった。また、建築に携わる建設会社には、保護料として「しょば代」を課し、不動産の取得、建築資材の購入、労働者の手配など取り仕切り、大きな利益を上げるようになったと記載がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会病理 (368 9版)
- 参考資料
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藤澤房俊『シチリア・マフィアの世界』 講談社,2009,262p. 参照はp.228-233.
馬場康雄、奥島孝康『イタリアの社会』 早稲田大学出版部,1999,203p. 参照はp.147-149.
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藤澤房俊『シチリア・マフィアの世界』 講談社,2009,262p. 参照はp.228-233.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2017111014005687484
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000227300