レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 愛知淑徳大学図書館 (3310015) | 管理番号 (Control number) | ASN2016-33 | ||||||||||||||||
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事例作成日 (Creation date) | 2017年03月10日 | 登録日時 (Registration date) | 2017年03月21日 16時49分 | 更新日時 (Last update) | 2017年03月22日 15時34分 | ||||||||||||||
質問 (Question) | 大正期に日本に入ってきたゴーゴリ(ロシア人)の英訳本、もしくはロシア語で書かれた本を探すには どのような方法がありますか。 【補足情報】 短編「鼻」を調べている。別紙参照。 | ||||||||||||||||||
回答 (Answer) | 翻訳の元になった資料の特定はできませんでしたが、大正期に発行された資料は各大学図書館の OPACやCiNii Booksで検索することが可能です。 詳細は回答プロセスをご参照ください。 | ||||||||||||||||||
回答プロセス (Answering process) | 1.基本事項の確認 1-1.【★1】『Japanknowledge』【契約DB】 <キーワード:ゴーゴリ> 「ゴーゴリ」(『日本大百科全書(ニッポニカ)』収録) Николай Васильевич Гоголь/Nikolay Vasil'evich Gogol' [1809―1852] ロシアの小説家、劇作家。本名ゴーゴリ・ヤノフスキー。 参考文献:横田瑞穂・野崎韶夫他訳『ゴーゴリ全集』全7巻(1976~77・河出書房新社) 1-2.レファレンス資料の棚をブラウジング (文学(分類:9*)、書誌学(分類:02*)) 【★2】『集英社世界文学大事典 第2巻』 p.144 「ゴーゴリ ニコライ・ワシリエヴィチ」 →項目最後に参考図書の一覧あり。 【★3】『世界文学総合目録 第8巻 : ロシア編』 p.70 「ゴーゴリ編」 →大正期・昭和期のゴーゴリ像の記載あり。「鼻(Hoc)」(1836年)の日本語訳作品一覧あり。 最初の翻訳は”大正13年4月、相良正康訳 露西亜文学” 【★4】『明治・大正・昭和翻訳文学目録』 p.135 「ゴーゴリ」 →「鼻」の翻訳は昭和に発行された資料のみ掲載。 【★5】『西洋古典文学案内 : ギリシア・ローマからロマン主義まで』 p.431 「ゴーゴリ」 →日本で発売された著作一覧、研究書・伝記一覧の掲載あり。 【★6】『比較文学辞典』増訂版 p.141 「ゴーゴリ」 →明治や昭和にゴーゴリを紹介・翻訳した人物の情報あり。 【★7】『世界名著大事典 5巻』 p.175 「鼻 Nos(1836)」 →『同時代人』誌第3号に発表の記述あり。 1-3.[1-2]より「同時代人」の基本事項を確認 【★1】『JapanKnowledge』【契約DB】 「同時代人」(『デジタル版 集英社世界文学大事典』収録) ロシアの雑誌。「現代人」と訳されることもある。文豪プーシキンによって創刊された文芸誌。 2.本学所蔵資料で探す 2-1.OPAC<キーワード:ゴーゴリ 大正 翻訳 ロシア ソビエト 文学 など> 【★8】『ゴーゴリ全集3 中編小説』 p.387「解説 『鼻』≪HOC≫ → ”初発表はプーシキン編集の「同時代人(ソヴレメーンニク)」第三号(1836)、 後に「ペテルブルグ小説(もの)」の一つとして1842年版『ゴーゴリ作品集』第三巻に収められた。” 最初の原稿を送ったのは1835年2月「モスクワの観察者(モスコーフスキイ・ナブリユダーチエリ)」誌 だが掲載を拒絶されたこと、35年末から36年初めにかけて改作したことについても記載あり。 【★9】『ロシア文学翻訳者列伝』 p.3 ”こうした時代の要請を受け、明治六年五月に外務省内にあった外国語学所(独、魯、清語)を 開成学校の英仏の語学科へ併合し、同年八月に独立の語学校として東京外国語学校が 創設されたと見ることができる" p.74 ”筆者は本稿作成に当たり一橋大学の旧外国語学校所蔵の文献を参照した。” p.253 ”早稲田大学のロシア文学紹介は確かにある一時代を創設し、 日本におけるロシア文学普及の大きな原動力になった。”など 2-2.OPACの件名で探す<件名:Gogolʹ, Nikolaĭ Vasilʹevich, 1809-1852、翻訳文学 -- 歴史 など> 【★10】『ゴーゴリ集』 明治期ロシア文学翻訳年表稿: p341-370 明治翻訳文学年表(ゴーゴリ編): p371-372(巻末 p1-2) 【★11】『明治・大正の翻訳史』 p.110 「二葉亭四迷と外国文学」 → ”明治十四年から十七年まで外国語学校のロシヤ語科に学んだかれは、 十八年には同科を退いて文学に志し春の屋おぼろ(坪内逍遙)に会って、 文体の問題について大きなヒントをうけた"など 3.相馬泰三について調べる 3-1.本学所蔵資料で探す<キーワード:相馬泰三> 【★12】『近代文学研究叢書71巻』 →p.208 明治三十八年、早稲田大学高等予科へ入学。のちに早稲田大学英文学科に進学した。 4.[2.][3.]の資料から国内でロシア語教育に関連していた学校の蔵書を調べる <キーワード:Николай Васильевич Гоголь Gogolʹ, Nikolaĭ Vasilʹevich, Нос, noseなど> (検索例) 著者名:Николай Васильевич Гоголь 作品名:Нос 言語:ロシア語 出版年:1912-1926 4-1.東京外国語大学附属図書館(旧外国語学校)< http://www.tufs.ac.jp/library/ > TOP>画面下部「東京外国語大学蔵書検索(OPAC)」にキーワードを入力>131件ヒット >画面左の絞り込み条件で「言語:ロシア語」「出版年:1900-1999」を選択 →大正期発行の資料無し 4-2.一橋大学附属図書館(旧外国語学校)< http://www.lib.hit-u.ac.jp/ > TOP>Quick Search検索BOX下部「詳細検索(HERMES)」選択 >検索条件:「書名」「著者名、検索オプション:「出版年」「言語」を入力 →1921年発行の資料がヒット 4-3.早稲田大学図書館< https://www.waseda.jp/library/ > TOP>画面上部「資料の検索」>蔵書検索WINE >キーワード:「著者名」、絞り込み条件:「Language」「Year」を選択 →大正期発行の資料無し 5.【★13】『CiNii Books』で調べる (検索例) (著者名: Гоголь 作品名:Нос 言語:ロシア語 出版年:1912-1926) ※著者名はフルネームだとヒットしなかった為、「ゴーゴリ」で検索 TOP>詳細検索>「タイトル」「著者名」「言語」「出版年」を入力 →1915、1921年発行の資料がヒット 6.新聞の新刊広告で調べる。 【★14】『ヨミダス歴史館』 など 以 上 <Web最終確認日:2017/3/16> | ||||||||||||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | 翻訳事典類、文学事典類のゴーゴリの項目などは確認済。 他館で調査をおこなったが思う回答ではなかった。 →アメリカ、イギリスの図書館に所蔵の資料を調べてもらったが、必要なのは日本に入ってきたもの。 ※日本に入ってきた原本翻訳前のものの使用言語は「英語」「ロシア語」のもの。 | ||||||||||||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | |||||||||||||||||||
寄与者 (Contributor) | |||||||||||||||||||
備考 (Notes) | |||||||||||||||||||
調査種別 (Type of search) | 文献紹介 | 内容種別 (Type of subject) | 作品 | 質問者区分 (Category of questioner) | 教員 | ||||||||||||||
登録番号 (Registration number) | 1000212403 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |