レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/1/29
- 登録日時
- 2017/03/17 00:30
- 更新日時
- 2024/03/29 00:32
- 提供館
- 金沢市図書館 (2310230)
- 管理番号
- 玉川-000464
- 質問
-
未解決
【GHQが接収した石川県内の建物について】 GHQが接収した石川県内の建物の一覧が書かれた資料はないか。
- 回答
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一覧化された資料が見つからなかったため、関連資料を提供した。
『実録石川県史 1868-1989』(119866451)p.410によると、昭和20年10月22日に進駐先遣隊50人が県内に入り、同27日に将兵350人余が宿舎の旧七連隊と旧山砲隊に入った。
『石川の戦後50年』(118557872)p.365によると、進駐軍先遣隊のうち13人は金沢城跡の旧第七連隊将校集会所を宿舎に定めた。同p.366によると、白雲楼ホテルが進駐軍将兵の保養施設に改装された。
『石川県史 現代篇1』p.821によると、昭和20年10月22日に占領軍750名が旧歩兵第七連隊兵舎に到着、うち90名が小松と七尾に進駐し、旧陸海軍の施設を接収した。軍事施設のうち小松航空基地分15件の一覧が掲載されている。p.822-823によると、第九十軍政中隊が元海軍人事部に設営され、昭和27年7月26日に接収解除となった。このほか高洲山レーダー基地、内灘試射場などがあった。
『金沢市史 通史編3 近代』(119958310)によると、昭和21年1月3日に石川軍政隊が本多町海軍地方人事部跡に設置された。
『金沢市史 現代篇 下』(119562680)p.312によると、昭和20年末に裁判所横の元外人館に、連合国最高司令部直属のアメリカ軍情報部(CIC)が設置された。
『金沢の市勢 昭和26年版』(119508729)見返しの地図にはCICとCIE、『金沢市街地図』(1952年発行)(119889429)にはCICとスキャップ図書館が並んで描かれている。
北國新聞 昭和27年7月27日 朝刊記事「施設区域協定きのう調印」に米駐留軍の使用を解除されて日本側に返還された建物の主なものが掲載されているが、石川県分はなし。同「CIC庁舎近く払下げ 旧師団長官舎は見込薄」によると、金沢市本多町の金沢CIC庁舎が7月26日に名古屋特別調達局から北陸財務局に管理を移管されている。広坂通の旧師団長官舎は特殊事情のため早急な処分が難しいとのこと。
<追記>
『旧軍用地と戦後復興』(113576051)p.53「資料8 金沢の旧軍用地範囲」に主な施設名が明記されている。
またp.201「図6-5 旧軍建物を転用した金沢大学場内キャンパス」にも建物名が明記されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000212095