レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20170227
- 登録日時
- 2017/02/27 15:11
- 更新日時
- 2021/05/06 12:17
- 管理番号
- R00-240
- 質問
-
解決
ショパンが参考にしたといわれるロッシーニの「タランテラ」のCDや楽譜があるか。
- 回答
-
ロッシーニ作曲の「タランテラ」の楽譜・CDを多数所蔵している。
「音楽の夜会」の8曲目で「踊り La danza」というタイトルの曲である。
- 回答プロセス
-
1.OPACでロッシーニの曲を検索
キーワードに「ロッシーニ タランテラ」と入力したが作品IDはヒットしなかった。
録音資料がヒットしたため、曲を確認したところ、
「La danza (tarantella napoletana) / Rossini (踊り(ナポリのタランテラ) / ロッシーニ)」とあった。
この曲は、「音楽の夜会 Les soirees musicales」というタイトルの12曲からなる歌曲集の第8曲目「踊り La danza」。
『クラシック音楽作品名辞典』ではこの曲の別名を「ナポリのタランテッラ Tarantella napoletana」としている。
2.OPACでショパンの曲を検索
ショパンの作曲したタランテラは1曲のみ、「タランテラ Op.43」だった。
3.ショパン作曲の「タランテラOp.43」について下記の資料を調査
『ショパン(作曲家別名曲解説ライブラリー)』p.237-238にロッシーニの『タランテラ』と関連する記述があった。
1841年のフォンタナ宛の書簡が引用されており、ロッシーニの歌曲集の中の「タランテラ」の拍子を調べてから写譜するように依頼している。この書簡については、『ショパンの手紙』でも確認した(p.273 にフォンタナ宛の手紙があり、同じ内容であった)。
『ショパン』p.239 ・・・「イタリアの尊重」の章の中でも同内容の記述あり。
『ショパン孤高の創造者』・・・p.291で「タランテラOp.43」について述べていて、上記と同内容だが、訳註があり、「《音楽の夜会》の第8曲、<踊り(ナポリのタランテラ)>のことであろう。」とあった。
4.以上により、ショパンが参考にしたといわれるロッシーニの「タランテラ」は、歌曲集「音楽の夜会」の第8曲「踊り」であると思われる。
5.OPACでこの曲の楽譜・録音資料について所蔵を検索。
楽譜もCDも多数所蔵している。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 楽器.器楽 (763 9版)
- 参考資料
-
- An Italian songbook. PolyGram, p1997. (CD10-065 CD)
- クラシック音楽作品名辞典. 井上和男編. 第3版, 三省堂, 2009. (WR05-413) [参 760]
- ショパン. 音楽之友社編. 音楽之友社, 1993, (作曲家別名曲解説ライブラリー, 4). (WR01-774) [参 Chopin]
- ショパンの手紙. ヘドレイ, アーサー編. 小松雄一郎訳. 白水社, 1965. (U01-304)
- ショパン. ブールニケル, カミーユ著. 荒木昭太郎訳. 音楽之友社, 1994, (大作曲家). (WR02-194)
- ショパン孤高の創造者 : 人・作品・イメージ. サムスン, ジム著. 大久保賢訳. 春秋社, 2012. (WR05-924)
- キーワード
-
- ロッシーニ Gioacchino Rossini
- ショパン Frederic Chopin
- タランテラ tarantella
- 音楽の夜会 Les soirees musicales
- 踊り La danza
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000210670