レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年08月16日
- 登録日時
- 2017/01/31 13:48
- 更新日時
- 2020/02/23 14:51
- 管理番号
- 中野0697
- 質問
-
解決
江戸時代の鎖国の経緯を英語で説明した本はないか。
オランダ人の来航から鎖国にいたるまでの経緯など説明した英文の書籍、論文などを探している。
- 回答
-
1.当館所蔵の英文資料
(1)"A HISTORY OF MODERN JAPAN", Richard Storry, 1990(Y210/S)
p.61~ 鎖国について、特にオランダ来航とその影響について詳しい。
(2)"A HISTORY OF JAPAN 1615-1867", George Sansom, 1974(Y210/S/3)
p.35~「FOREIGN RELATIONS」にて、江戸時代の鎖国令を中心とした外交対応について。
(3)"A HISTORY OF JAPAN 1334-1615", George Sansom, 1974(Y210/S/2)
p.261~「SEABONE TRADE」が、国内を含めた戦国時代の海上貿易について。
p.401~「Ieyasu’s foreign policy」にて、家康の対外政策、オランダ来航についても記載。この2箇所の間にも、各時代で貿易・禁教等の鎖国に至る経緯が記載されている。
なお、『JAPAN Profile of a Nation(英文 日本小事典)』(Y210/J)p.163~では、鎖国という表現は使わず、渡航禁止令として説明している。
2.その他の資料
当館に英文資料の所蔵がありませんが、日本語版の資料があるもの、英語の参考文献が掲載されている資料をご紹介します。
(1)エンゲルベルト・ケンペル著「鎖国論」(『日本誌』に収録)の英語版
"The history of Japan Vol. 1", Kaempfer, Engelbert, 1906(都立中央図書館に所蔵)
(2)ロナルド・トビ著
・『全集 日本の歴史 第9巻「鎖国」という外交』(210.1/ニ/9)
全編を通して詳しく「鎖国」体制に触れている。英語版なし。
この本の参考文献(p.340~)に、英語文献の記載あり。
・"State and diplomacy in early modern Japan: Asia in the development of the Tokugawa Bakufu"(国立国会図書館に所蔵)
この本の日本語版『近世日本の国家形成と外交』(210.5/ト・閉架)のp.14~に参考文献があり、その中に英文論文・図書も多数含まれる。
3.インターネット情報源
近年の学術文献は、インターネットで全文が公開されていることも増えてきています。国立国会図書館の「リサーチ・ナビ」http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/では、特定のテーマ・資料群別に調べものに有用であるウェブサイト等が紹介されています。よろしければ、こちらもご参照ください。
リサーチ・ナビ>海外博士論文(総論)
http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-400041.php#net
(2016年8月21日閲覧)
最後に、現在では「鎖国」だけでなく、前述の「渡航禁止令」や「海禁」と表現されている資料も多いため、資料を探す際はご注意ください。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210)
- 参考資料
- キーワード
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- 鎖国
- 渡航禁止令
- 海禁
- 江戸時代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000208405