レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年08月11日
- 登録日時
- 2015/10/05 14:37
- 更新日時
- 2016/01/28 17:41
- 管理番号
- 名古屋市千-2015-004
- 質問
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未解決
体を冷やす野菜があるというが、どんな成分がどんな作用をして冷やすのか。
- 回答
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「体を冷やす」という観点は、東洋医学における陰陽論に基づくようです。
栄養素ではカリウムが作用するようです。
- 回答プロセス
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栄養学、生理学、東洋医学、薬膳などの棚を見ましたが、これといった資料がありません。
『石原結実の病気を治す「野菜力」 最新版 』 p.80に「体を温める作用のあるものが「陽性食品」、冷やす作用のあるものが「陰性食品」、そのどちらでもないものが「間性食品」です。」とあります。また、陰性食品特徴として、色の特徴のほか、南方産、旬が夏、水分が多いことなど、栄養素では、生野菜や果物に多く含まれるカリウムが陰性に当たると記述があります。
『自分で治す健康大百科』p.55「夏ばてのとき」の「キュウリ」の項目には「キュウリに含まれるカリウムは、血液のナトリウム濃度を下げて高血圧を予防し、利尿作用と体の熱を冷ます働きがあります。」とあります。
『からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て』p.66「真夏の食べ方」に「これらの夏野菜に共通する成分として、カリウムと水分が多いことがあげられます。カリウムは体内にこもった陽性(ナトリウム)を打ち消し、水分は血液濃度を薄くしますから、からだが涼しくなってしのぎやすくなるというわけです。」
以上の記述から、栄養素はカリウムと考えてよさそうです。
『新しい栄養学と食のきほん事典』p.98に、カリウムはナトリウムとともに体液の構成成分であり、ナトリウム・カリウムポンプのしくみによって浸透圧が一定に保たれるという説明があります。ほかの栄養学の資料にも同様のことが書かれています。
いくつかの資料の記述から推察することで回答しましたが、科学的にずばり解説してあるものは見つけられませんでした。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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石原結實 著 , 石原, 結実, 1948-. 石原結實の病気を治す「野菜力」 : 症状別対処法付きクスリになる凄い野菜!! : 最新版. ナツメ社, 2009.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010087233-00 , ISBN 9784816346866 -
主婦の友社 編 , 長屋憲 監修 , 長屋, 憲, 1955-. 自分で治す健康大百科 : 気になる血圧や血糖値から、かぜ、胃の痛み、肌荒れまで : 食べて治す・使って治す生活の知恵がぎっしり. 主婦の友社, 2010. (主婦の友新実用books. Clinic)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010777554-00 , ISBN 9784072712719 -
井上正子 監修 , 井上, 正子, 1939-. 新しい栄養学と食のきほん事典 : 安心・安全・健康を支える. 西東社, 2010.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010835751-00 , ISBN 9784791617159 -
大森一慧 著 , 大森, 一慧, 1933-. からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て 新訂版. サンマーク出版, 2008.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010121365-00 , ISBN 9784763198662
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石原結實 著 , 石原, 結実, 1948-. 石原結實の病気を治す「野菜力」 : 症状別対処法付きクスリになる凄い野菜!! : 最新版. ナツメ社, 2009.
- キーワード
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- 野菜
- 体温
- 栄養
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000182106