レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年01月28日
- 登録日時
- 2015/01/28 10:00
- 更新日時
- 2015/02/22 12:55
- 提供館
- 福井県文書館 (9000002)
- 管理番号
- 2014-003
- 質問
-
解決
福井生まれの国文学者 芳賀矢一(1867~1927)の学習歴や影響をうけたエピソード等を知りたい。
- 回答
-
(1)近年、県内で芳賀矢一を中心的に研究している事例は少ない。1873年頃には一家で福井を離れた(『国文学の父芳賀矢一先生』1976年)とされているため、残念ながら県内には少年期・青年期の関連資料はほとんど残っていない。
(2)父・祖父については、下記の資料がある。
祖父・芳賀男依(松平家家臣 狛与祚松[1600石]の家来)、父・芳賀真之助の履歴については、松平家の藩政資料「松平文庫」
(福井県立図書館保管)にある。
「元陪臣」乾・坤 924(仮127)
・画像あり(URL参照 http://www.archives.pref.fukui.jp/archive/image.do?iCnt=-60&id=321380&smode=1&mno=56)
・父・真咲は、平田篤胤の門人。
「福井藩士中根雪江は、同九年越前人として最初の平田篤胤門人となっている。そうした雪江の奨励もあって、その後福井藩士や鯖江藩士などのなかに、篤胤の門人となった者が、没後の門人を含め四〇余名を数え、雪江のほか、鯖江藩藩校進徳館の教授を勤めた喜多山永隆、橘曙覧の子井手今滋、近代の国文学者芳賀矢一の父芳賀真咲などが含まれている(「気吹舎門人帳」)。」『福井県史』通史編3 近世一
「前に引用した「真雪草紙」の「福井人功労」の条に、「橘曙覧等も、雪江の奨励によりて古学(国学)をなす。」とあるように、雪江は福井において国学の精神を唱道し、熱心に同志を勧誘した。平田篤胤の「門人姓名録(気吹舎門人帳)」をみると、雪江の紹介によって福井藩士篠原敦行・久世美則・杉浦数正・佐々木千尋・粕谷良度(沙庭)等が次々と入門を果たし、この人々はまた、芳賀真咲・村上育・岩佐資などの福井藩関係者や、越前各地の同志を、次々と紹介入門させて、平田派国学の興隆をはかった。」『福井県史』通史編4 近世二
(3)福井市立郷土歴史博物館(0776-21-0489)が、芳賀矢一愛用煙管、執筆原稿等30点を収蔵している。原稿が多いとのこと。
(4)福井県立図書館が所蔵する芳賀矢一関連図書については、下記URL(福井県立図書館蔵書検索トップメニュー > ふくいの人物について調べる > )参照。
https://www.library.pref.fukui.jp/winj/reference/search-detail.do?idx=0
- 回答プロセス
-
・福井県文書館・図書館デジタルアーカイブ検索
http://www.archives.pref.fukui.jp/archive/
・福井県文書館 デジタル歴史情報フリーワード検索(『福井県史』通史編等全文検索)
http://www.archives.pref.fukui.jp/fukui/07/namazu.html
・福井県立図書館 「ふくいの人物について調べる」検索
https://www.library.pref.fukui.jp/winj/reference/search-detail.do?idx=0
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
-
-
旭社会教育会/[ほか]編集 , 旭社会教育会. 国文学の父芳賀矢一先生. 旭社会教育会, 1976. (わたくしたちの大先輩)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I058177475-00 -
福井県 編 , 福井県. 福井県史 通史編 4 (近世 2). 福井県, 1996.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002510701-00 , ISBN 4938772078
-
旭社会教育会/[ほか]編集 , 旭社会教育会. 国文学の父芳賀矢一先生. 旭社会教育会, 1976. (わたくしたちの大先輩)
- キーワード
-
- 芳賀矢一
- 芳賀真咲
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000166845