レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000160356提供館 (Library) | 岡山県立図書館 (2110029) | 管理番号 (Control number) | M14071114069104 | |||
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事例作成日 (Creation date) | 2014/9/5 | 登録日時 (Registration date) | 2014年09月30日 00時30分 | 更新日時 (Last update) | 2019年03月31日 00時30分 | |
質問 (Question) | 彼岸の由来を知りたい | |||||
回答 (Answer) | 『日本の歳時伝承』p102では、延暦二十五年(806)三月十七日に朝廷の太政官から「五畿内七道諸国」へ、国分寺の僧に春分・秋分を中心とする七日間に金剛般若波羅蜜経を読ませる命令が出ているのが元になっていて、これを命じた太政官符では以後恒例とするようにしたと述べられている。 このことは『国史大系 第2部 第9巻 延喜式 中篇』のp657に「諸国春秋ニ仲月各一七日。於金光明寺。請部内衆僧。伝読金剛般若経。」と記載されている。 『知れば恐ろしい日本人の風習』によると、彼岸の起源は早良親王の怨霊を鎮めるための行事であったと記述されている。延暦25年(806)2月の記録に、「毎年春分と秋分を中心とした前後7日間には、『金剛般若波羅蜜多経』を崇道天皇のために転読させた」とある。転読とは、長い経文をアコーディオンのようにヒラヒラと早めくりして風を起こし、読経の呪術力を大気に送り込むという、いわば一種の祈?の作法であった。崇道天皇とは第50代の桓武天皇の弟、早良親王のことであり、藤原種継暗殺事件の首謀疑惑のため皇太子位を剥奪され、幽閉された。抗議のための断食を行ったが、餓死してしまう。その後、桓武天皇の周りで次々と不幸が続き、早良親王の祟りとされた。怨念を鎮めるため、桓武天皇は平安京遷都のみならず、死んだ早良親王へ「崇道天皇」という迫号を贈り、7日間昼夜を問わずにお経を転読する「お彼岸」を始めたのであったと述べられている。 | |||||
回答プロセス (Answering process) | ||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | ||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | ||||||
寄与者 (Contributor) | 備考 (Notes) | M2014071114052869104 | ||||
調査種別 (Type of search) | 内容種別 (Type of subject) | 質問者区分 (Category of questioner) | 全年齢 | |||
登録番号 (Registration number) | 1000160356 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) |