レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 京都女子大学附属小学校図書館 (5300001) | 管理番号 (Control number) | 2014-010 | |||||
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事例作成日 (Creation date) | 2013年07月16日 | 登録日時 (Registration date) | 2014年09月25日 15時02分 | 更新日時 (Last update) | 2014年11月24日 12時40分 | |||
質問 (Question) | 今の私にぴったりな、おもしろくて、ぐっとくる本を紹介してください。(4年生児童) | |||||||
回答 (Answer) | この依頼をかわきりに、日々成長する該当児童にその日の心理状態に合った本を リアルタイムで手渡し続けている。 | |||||||
回答プロセス (Answering process) | 「おすすめの本を紹介してください。」や「何かおもしろい本ないですか?おしえてください。」 という依頼に応えることをレファレンスサービスと呼んでよいのか大変迷います。 しかし、この依頼は毎日のように異なった児童から入ってくるものであり、 一事例として記録に残しておこうと、思い切って書いています。 こんな時、まず、その児童のこれまでの読書傾向を思い出しながら、 「前に読んだ本で、これはおもしろい!!と思ったのはどんな本でしたか?」と 質問してみます。 人が何を「おもしろいと思う」かは、人それぞれです。 また、同じ児童でも、その日のコンディションや心の成長によって、 おもしろいと感じる対象が刻一刻と変化していきます。 そして、ある児童に「おもしろかったです!」と思わせた本でも、別の児童に すすめると「あんまりピンときませんでした。」となることはよくあることです。 上記の経験から、一番大切にしていることは、該当児童との会話です。 話し込んでみて書架に一緒に行き、試しに1冊手渡します。 中を少し読んだ児童が「借りたいです。」と言うまで、何冊かはしごすることも 多いです。 この児童は、校内でも有数の多読者であり、読書傾向は913、特に児童文庫を 繰り返し借りていること、冒険ファンタジー系に関心・興味を持ってきたことから、 その部分を残しつつ、新しい挑戦をしてほしいと思い、外国文学の書架に同行しました。 この日を境に、毎日来館し、「次のおもしろい本をおしえてください。」と カウンターで声を掛けてくれます。できるだけ未知の本の世界へ誘うように心がけています。 自分が慣れ親しんだ世界にいることは、安全で安心なことですが、この世の中には 全く違った世界や価値観が存在していることや、知らなかったことを知ることができた時の 喜びを感じてほしいからです。 この児童はもうじき「本の目利き」になって、自ら選択し自分だけの1冊を選び、 こちらが「よくこんなおもしろそうな本を見つけてきましたねぇ。どこにあったんですか?」 と感心させてもらえる日も近いのではと思っています。 | |||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | ||||||||
NDC | ||||||||
参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) | ||||||||
照会先 (Institution or person inquired for advice) | ||||||||
寄与者 (Contributor) | ||||||||
備考 (Notes) | ||||||||
調査種別 (Type of search) | 文献紹介 | 内容種別 (Type of subject) | 読書 | 質問者区分 (Category of questioner) | 小中学生 | |||
登録番号 (Registration number) | 1000160218 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |