①国語辞典を引く。
「は」の項には「①何についての話であるかを表すことば。例:わたしは小学四年生です。②他のものと区別して、そのものを強くさししめすことば。例:母にはまだ話していない。③(あとに打ち消しのことばがくる)そのことばの内容と反対の意味を表す。例:弱みがあるので強くは言えない。④同じような物ごとをくらべていうときに使うことば。例:リンゴはすきだがバナナはきらいだ。」
「が」の項には「①「走る」「赤い」といった、動作やようすを表すことばが、何であるかをしめすことば。例:ウマが走る。カキが赤い。②同じか、または、反対の意味をもつ二つの文をつなげることば。類語:けれど(も)。例:サクラもいいが、ウメもいい。春になったが、まだ寒い。③(文の終わりについて)落ち着かない気持ちを表したり、やわらかく文をむすんだりすることば。類語:けれど(も)。例:ふらなければいいが。よくわかりませんが。」
②教科事典の国語を調べる。
低学年のこくごの内容を扱った『ベスト教科事典こくご1』を調べる。
「文のがくしゅう」の中に、「文とことば」の見出しがあり、その中の「ことばとことばをつなぐことば」で「の」「は」「と」「を」「が」などが紹介されている。しかし、紹介だけで解説はない。ページの下に記載されている関連学習の紹介に、「『作文の書き方(こくご2-p.105~115)と、『てにをはことば―助詞』(国語3-p.298~303)とあるので、その資料も調査する。
『ベスト教科事典こくご2』を調べる。【おうちの方へ】という欄に、「主語(何が)と述語(何だ・どうする・どんなだ)が対応するように書かせましょう。」との記述があるだけで、特に助詞の解説や、「は」「が」の使い方についての記述はない。
『ベスト教科事典国語3文字とことば』を調べる。「てにをはことば―助詞」の項目に、種類や働き、区別について詳しい記述がある。「が」については、「前から予想されることとは反対のことをつなぐ」とあるが、「は」との違いについての記述はない。
③日本語のことばについての本からさがす。OPACで【助詞】ということばを含む児童図書で所蔵しているものを検索すると24件ヒットした。すべての目次・索引を調べていく。
『国語のなぞ②』青木伸生/著、草土文化、2007年発行をみる。「「は」と「が」はどうちがうの?」という項目がある。「いいたいことや大事なことは、「は」の後、「が」の前にきます。」という記述がある。
『世界のなかの日本語⑤くらべてみよう、文のしくみ』風間伸次郎/監修・著、小峰書店、2006年発行をみる。「「は」ってなんだろう!?」という項目の中に、「「は」の使い方」の解説のほかに、「「は」と「が」」についての項目がある。「わたしは(が)田中です」という名詞述語文の場合と、「空は(が)青い」という形容詞述語文の場合に分けて解説している。外国語の「は」と「が」についても解説があり、日本語と比較することができる。