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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
所沢市立所沢図書館 (2310110)管理番号
(Control number)
所沢柳瀬-2014-001
事例作成日
(Creation date)
2013/03/14登録日時
(Registration date)
2014年06月06日 00時30分更新日時
(Last update)
2014年06月06日 17時35分
質問
(Question)
蝶は頭とも数えるが、どうしてか知りたい。
回答
(Answer)
蝶を頭と数える理由としては諸説あります。
 〇『数え方の辞典』( 飯田朝子/著 小学館 2004年)に 
   「元来、英語では牛などの家畜を“head”で数え、(中略) 西洋の動物園で、しばしば珍しいチヨウを飼育・展示していますが、(中略) 種類に関係なく“head”で数えるようになったのです。そのうち、昆虫学者達が論文などでも研究対象であるチョウの個体を“head”で数えるようになり、それを20世紀初頭に日本語に直訳(誤訳)したものが現代日本に定着したという説、(中略)標本としてのチョウには頭部が切断されていないことが重要視されることから「頭」で数えるとする説や、昆虫採集はもともと狩猟の一種として考えられていたために、獲物は動物と同じ数え方をするのではないか、といった説があります。」との記述があります。
 以下の資料にも、いくつかの説の記述があります。
 〇『かぞえ方絵事典 』 PHP研究所 2006年   
 〇『絵でみるモノの数え方辞典』 山川正光/著 誠文堂新光社 2004年
 〇『日本人の数え方がわかる小事典』 飯倉晴武/著 PHP研究所 2012年
回答プロセス
(Answering process)
1.所蔵資料の内容確認
 〇『 かぞえ方絵事典 』 PHP研究所 2006年
   p.67「動物の数え方 昆虫」に「頭-めずらしいものや貴重なもの。 ※チョウは、「匹」「頭」「羽」。」との記載あり。
 〇『 数え方の辞典』 飯田朝子/著 小学館 2004年
   p.189「コラム 10 <チョウの数え方>」に記述あり(詳細は回答欄参照)。
 〇『絵でみるモノの数え方辞典』 山川正光/著 誠文堂新光社 2004年
  p.97に「ギフチョウの発見者で知られる名和靖は、明治22年の「動物学雑誌」にチョウの数え方として、疋、品、個を使っているが、翌年から頭、匹が加わり、18年後の明治40年の「動物学雑誌」には、頭のみが残されている。この間に学術専門用語として頭が定着したものと推測できる。(中略) 学術専門家の間で一頭〔いっとう〕と呼ぶようになったのは、明治のはじめに英文の博物学書を翻訳していた人がチョウの記述の中にヘッドと言う単語を見つけて直訳したものと思われる。」との記述あり。
 〇『日本人の数え方がわかる小事典』 飯倉晴武/著 PHP研究所 2012年
  p.157に「明治時代に海外から輸入された標本カタログなどに記された助数詞をそのまま訳したという説や、頭の欠けた蝶の標本は価値がないため「頭」で数えられるようになったという説もある。」との記述あり。
 2.レファレンス協同データベース検索
  以下の事例に記載あり。
 〇蝶を数える時、「一頭」「二頭」と「頭」を使うのはなぜか。
  神奈川県立図書館 公開用URL;  https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000014498
 〇蝶の数え方に「頭」があるそうだが、なぜ「頭」で数えるようになったのか。他に「頭」で数える昆虫があるのかどうかも知りたい
  埼玉県立久喜図書館 公開用URL; https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000031270
 〇蝶の数え方を知りたい。
   大阪市立中央図書館 公開用URL; https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000003810  
3.所蔵資料で記載がなかったものは以下のとおり
 ×『 図解単位の歴史辞典』 小泉袈裟勝/編著 柏書房 1989年
 ×『丸善単位の辞典』 二村隆夫/監修 丸善 2002年
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
文法.語法  (815 9版)
参考資料
(Reference materials)
かぞえ方絵事典 PHP研究所 2006.3 815.2 4-569-68573-0
数え方の辞典 飯田朝子/著 小学館 2004.4 815.2 4-09-505201-5
絵でみるモノの数え方辞典 山川正光/著 誠文堂新光社 2004.10 815.2 4-416-80443-1
日本人の数え方がわかる小事典 飯倉晴武/著 PHP研究所 2012.6 382.1 978-4-569-79553-9
蝶を数える時、「一頭」「二頭」と「頭」を使うのはなぜか。 (神奈川県立図書館) https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000014498 2014/05/29
蝶の数え方に「頭」があるそうだが、なぜ「頭」で数えるようになったのか。他に「頭」で数える昆虫があるのかどうかも知りたい(埼玉県立久喜図書館 ) https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000031270 2014/05/29
蝶の数え方を知りたい。(大阪市立中央図書館) https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000003810 2014/05/29
キーワード
(Keywords)
数え方
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
一般
登録番号
(Registration number)
1000154019解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決

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