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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000153078
提供館
(Library)
凸版印刷株式会社印刷博物館ライブラリー (4310008)管理番号
(Control number)
PML20081012-01
事例作成日
(Creation date)
2008年10月12日登録日時
(Registration date)
2014年05月08日 17時36分更新日時
(Last update)
2014年05月16日 19時44分
質問
(Question)
花柄家電(魔法瓶など)が昭和41年頃から出てきたようだが、なぜその時代からなのか。印刷技術のせいなのか?実際にどのような技術が使われたのか。
回答
(Answer)
魔法瓶や炊飯ジャーの花柄について記述があった資料は下記社史。

『タイガー魔法瓶70年のあゆみ 1923-1993』
 
 p.83 「また昭和42年(1967)には、花柄模様入りのジャー、ポットを"モードシリーズ製品"として売り出した。この時期、業界をあげて花柄模様の製品に熱中したが、当社の製品は塩化ビニール鋼板に特殊印刷をほどこしてあり、さびたり、はげたりしない点を最大の特徴としてPRしたのである。」

 p.94 「商品の変遷 1 ハンディポット」
     1950年代からの商品の変遷を写真で掲載。50年代のクロームから、60年代の木目、そして花柄への変遷なども一目でわかる。
     「戦後の混乱期が過ぎた昭和30年頃から急速に普及しはじめた。」
     「食卓を飾るインテリアとして、時代とともに変化する生活感覚にマッチした新しいデザインを求めて商品開発が進められた。」

 p.126 「歴史的大ヒット-ハイビスカス物語」
     「ポットのボディに花柄をあしらうようになったのは、昭和42年からである。40年代後半には、花柄の全盛時代となり、花柄のよしあしで売上げが変わった。」

『象印マホービン70年史』

 p.98-100 「華やかさへの幕開き-花柄ブーム」
  「昭和42年はポットに華やかさが加わった年である。それまでポットのケースは光りもののクロームから、これに色をつけ、あるいは木目調にするなど進んではきていたが、華やかさはなかった。
   42年に当社はテーブルやキッチンに潤いをもたせようと考え、いちばん普遍的で誰にも喜ばれる花柄をケースに印刷することにした。これには当時の印刷技術のめざましい発達に負うところが大きい。(後略)」
 *印刷技術については具体的な記述なし。

時期については、下記にも記したように、家電類が「戦後の混乱期が過ぎた昭和30年頃から急速に普及しはじめ」
その背景として、
・戦後生活様式の変化
・戦後海外から導入した新しい印刷技術
・紙以外の素材に印刷するための優れた印刷インキの国産化
・昭和30年代、工業デザインという概念が日本に広まり始めた
・昭和40年からはじまる「いざなぎ景気」が需要とデザイン競争に拍車を掛けた
なども要因のようである。

もう少し詳細な印刷技術が知りたい場合用に技術に関する文献も用意した。(回答プロセス欄に記載)
回答プロセス
(Answering process)
『印刷インキ工業史』(印刷インキ工業連合会 1988年)
 p.196-198 「樹脂系インキの国産化」
  p.197「新型インキは乾燥速度が著しく早いばかりでなく、印刷物の光沢、耐摩擦性、接着性を大きくして商品価値を高め、印刷の分野を拡大した。」
 p.200-202 「天然樹脂から合成樹脂へ」
 p.211-213 「特殊印刷インキ」
 p.235-236 「商業印刷物とインキ」
  「いわゆる紙を主材料としない印刷商品が31年頃から台頭した。印刷業界および印刷インキ業界にとって有望なマーケットとなったものは、塩化ビニルシート、金属及びプラスチックボトル、金属缶、チューブなどの包装、プリント鋼板、プリント合板、ビニタイル、ハードボードなどの家具および建築材料、シャードマスク、プリント配線などのエレクトロニクス、不織布、合成繊維などの印刷であり、(後略)」
  p.392-401 「金属板インキ」 

『金属印刷70年の歩み』S895 Z
 p.179-185 「第5節 インキメーカーの海外との提携」
  「終戦直後、占領軍将兵に支給される紅茶、乾燥果実、肉、菓子などの食料品、タバコなどの包装は、日本在来の紙、金属缶ばかりでなく、ビニール、セロファン、ポリエチレンその他の合成樹脂が使用され、完全に防湿防水になっているものが少なくなかった。
   また、缶入りビールの空缶が金属印刷業界でいろいろと利用されたが、その缶の表面の印刷はもとより内面塗膜は、曲げても引っかいても、傷ついたりはげたりすることはなかった。それらの印刷インキや塗料も、また印刷方式塗装方法なども、従来日本で知られている方法では不可能であった。」
 p.189-194

『特殊印刷』S670 Ma81
 p.72- 「3-1 金属印刷」化粧版(シート)が家電製品に使用されており、その印刷技術について記載

『共同印刷90年史』B4-4-2 Ky2
 p.358

『印刷雑誌』44(2):42-43 (1961.2)「塩化ビニル鋼板と印刷」
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
電灯.照明.電熱  (545 9版)
グラフィックデザイン.図案  (727 9版)
参考資料
(Reference materials)
タイガ−魔法瓶株式会社 編 , タイガ−魔法瓶株式会社. タイガ−魔法瓶70年のあゆみ : 1923−1993. タイガ−魔法瓶, 1993.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I038767511-00  (B4-16 Ta21)
象印マホービン株式会社七〇年史編集委員会 編 , 象印マホービン株式会社. 象印マホービン70年史 : 1918~1988. 象印マホービン, 1989.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002034521-00  (B4-16 Z5 1989)
印刷インキ工業連合会. 印刷インキ工業史. 印刷インキ工業連合会, 1988.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001969031-00  (S291 I57)
キーワード
(Keywords)
家庭電器
魔法瓶
花柄(デザイン)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000153078解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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