レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 栃木県立図書館 (2110002) | 管理番号 (Control number) | tr312 | |||||
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事例作成日 (Creation date) | 2014年03月11日 | 登録日時 (Registration date) | 2014年03月22日 10時51分 | 更新日時 (Last update) | 2014年03月22日 10時52分 | |||
質問 (Question) | 栃木県の「県民の歌」の作詞者、岡きよし氏(本名・神山清志氏)の経歴、及び最初に製造されたレコードの歌唱者等についても知りたい。また、県民の歌の普及活動として、県ではどのようなことを行っているのか。 | |||||||
回答 (Answer) | 1 岡きよし(神山清志)氏の経歴 ・『明るい郷土を擔う人々 昭和31年度版』(下野新聞社/編、発行 1956) 足尾町(当時)の「町内名士」の項(p251)に、「神山清志」氏の名があります。 「大正十年三月九日生」「出身地 栃木県」「現住所 栃木県上都賀郡足尾町」「現職 毎日新聞記者」とあり、電話番号と顔写真が掲載されています。 ・『栃木県官公民総覧 昭和27年度版』(栃木県官公民総覧編纂所/編、発行 1952) 「下野新聞社 足尾通信部」(追補p65)及び「毎日新聞 足尾通信部」(追補p68)に神山清志氏の名前があります。 ・下野新聞 昭和37年8月15日 2面 「県章・県民歌決まる」の記事内に、「小学生時代から詩作」という見出しで神山清志氏が紹介されています。経歴に関する記述は以下の通りです。 「23年11月毎日新聞入社、足尾宇都宮勤務をへて現在佐野通信部主任。」 「詩作を始めたのは小学5年のころ」 「二十歳のとき西条八十氏の主宰する詩誌「蝋人形」の会員になり」 「戦後は高橋掬太郎氏の門下生として詩作にはげみ現在に至っている」 「足尾高校、烏山高校などの校歌も手がけており」 上記記述の中にある、県内高等学校の作詞については、以下の資料から確認できました。 ・『風土の中の栃木県校歌集 下巻(中・高・大編)』(吉村光右/編著 栃木県連合教育会 1988) p282に「県立足尾高等学校」が掲載されており、校歌の作詞者は「神山きよし」とあります。校歌の制定日は昭和25年10月21日です。 p322に「県立烏山高等学校」が掲載されており、校歌の作詞者は「戸倉広愛」とあります。 (『百年誌』(栃木県立烏山高等学校百年誌編集委員会/編 栃木県立烏山高等学校創立百周年記念事業実行委員会 2007)に掲載されている作詞者も「戸倉広愛」でしたので、下野新聞の記載ミスのようです。) また、収録されている県内の高等学校に限って、校歌の作詞者を確認したところ、「県立佐野商業高等学校」の校歌の作詞者は「岡きよし」でした。(p301)校歌の制定日は昭和50年1月29日です。 2 最初に製造されたレコードの歌唱者等 1963年発行の県民の歌のレコードを、当館で所蔵しています。解説書(紙一枚)の表面の記載は以下のとおりです。 栃木県制定 県民の歌 岡きよし作詞 川島博作曲 飯田信夫編曲 栃木県県章県民の歌選定委員会補作 三浦洸一 安西愛子 ビクター・オーケストラ 行進曲「県民の歌」 川島博・飯田信夫作曲 飯田信夫編曲 ビクター・オーケストラ PRB-5013 1963 ビクターレコード 解説書裏面には、県民の歌の楽譜と歌詞が掲載されていました。 3 県が実施する普及活動 ・とちぎの子どもの基礎・基本 (平成24年1月)(栃木県教育委員会 学校教育課) http://www.pref.tochigi.lg.jp/m04/education/gakkoukyouiku/shidoushiryou/documents/kiso24.pdf ※PDFファイルです。 県教育委員会では、新学習指導要領を踏まえて、全ての児童生徒が各学年で身に付けるべき基礎的・基本的な知識・技能等を、「とちぎの子どもの基礎・基本」として示しています。 県民の歌については、「音楽科の基礎・基本(技能)(平成24年度)」(PDFファイル19枚目)で以下のように示されています。 小学校 第3学年及び第4学年 「県民の歌」や市町などの地域の歌を、友達の歌声や教師の範唱に合わせて歌うことができる。 小学校 第5学年及び第6学年 「県民の歌」や市町などの地域の歌を正しく歌うことができる。 ・『小学校教育課程編成の手びき(昭和45年10月)』(栃木県教育委員会/編、発行 1970) 「第5章 各教科、道徳、特別活動の年間指導計画の作成」の「第5節 音楽」の「1 年間指導計画の基本的態度」に、「他教科、道徳、特別活動との関連を考慮すること。(略)特に、校歌、市町村の歌、県民の歌などを積極的に取り上げるようにすること。」とあります。(p32) ・『中学校教育課程編成の手びき(昭和46年9月)』(栃木県教育委員会/編、発行 1971) 「第5章 各教科、道徳、特別活動の指導計画の作成」の「Ⅴ 音楽」の「3 年間指導計画作成上の留意点」に、「校歌、市町村の歌、県民の歌など学校や地域社会の歌を積極的にとりあげること。」とあります。(p36) また、栃木県教育委員会に問い合わせたところ、「ふれあい活動高校生のつどい」のオープニングで、県民の歌のCDを流しているとのことです。 栃木県/「ふれあい活動高校生のつどい」の開催について http://www.pref.tochigi.lg.jp/m04/houdou/h25fureai.html ・朝日新聞 2008年6月6日 栃木面 31面 「「県民の歌」もっと歌おう 県議会で議員が訴え/栃木県」の記事に、「福田富一知事は昨年12月に落成した新庁舎では、1階に県歌が流れるコーナー、15階に県歌の楽譜を模した展示物を設けたことなどを説明。」とあります。また、「県広報課によると、(略)05年からは携帯電話のインターネットサイトを使って、歌を無料でダウンロードできる。同課は「着メロにして、親しむのはいかが?」と提案している」とあります。 ・日本経済新聞 2013年8月27日 地方経済面 北関東 41面 「栃木県鹿沼市、自然・文化、力強く表現、市の歌、カラオケに、「歌う場を」市民要望。」の記事に、「栃木県の「県民の歌」も配信を目指す動きがある。」とあります。 ・『全国都道府県の歌・市の歌』(中山裕一郎/監修 東京堂出版 2012) p114-120に「栃木県の歌」が掲載されており、「県民の歌」についてはp114に記載があります。こちらに、「とちぎ元気フォーラム等の県が実施する各種行事や表彰式などのほか、J2加盟の栃木サッカークラブ(栃木SC)の試合で歌われている。また、県庁舎で毎朝放送、電話の保留音でも使われている。」とあります。 | |||||||
回答プロセス (Answering process) | ||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | ||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) | ||||||||
キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | ||||||||
寄与者 (Contributor) | ||||||||
備考 (Notes) | ||||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 郷土 人物 | 質問者区分 (Category of questioner) | 社会人 | |||
登録番号 (Registration number) | 1000151061 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |