レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2014/03/19 16:33
- 更新日時
- 2014/04/22 15:30
- 管理番号
- 140320001
- 質問
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解決
和紙抄造時の粘剤として挿入される「キネリ」「ニレ」などと呼ばれているものについて
- 回答
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ノリウツギのこと。
ノリウツギ(糊空木)
Hydrangea paniculata Sieb.
ユキノシタ科の落葉灌木。
東北から北海道の山野に自生。
北海道では花をサビタと呼ぶ。
別名・異名に 接骨糊(ダズノリ)
「木楡(ニベ)」「トロロノキ」「山ウツギ」「ナメタラ」「タズ」などがある。
その樹皮を製紙用の粘剤として使う。
和紙抄造時のネリについて
手漉き和紙をつくる時には粘剤として植物性のネリを入れる。
「黄蜀葵」(トロロアオイ)がよく使われるが、ノリウツギは
温度の影響を受けないので、夏季にも安定して用いられるとされる。
- 回答プロセス
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①当館分類より 585.635(ねり)に分類される本を調査
② 植物図鑑を調査
③ 和紙の作り方一般の図書を調査
- 事前調査事項
- NDC
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- パルプ.製紙工業 (585 9版)
- 参考資料
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丹下哲夫 著. 手漉和紙の出来るまで. [丹下哲夫], 1978.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001591280-00 (のりうつぎp35~38) -
西健男 著. 和紙製造論. 西健男, 1928.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009213537-00 - 小路位三郎. 「ねり」について. 製紙博物館, 1959. 百万塔 9号 p. 1~5
- 西健男. 楡(ねり)抄紙用粘剤について. 紙の博物館, 1974. 百万塔 37号
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牧野富太郎 著. 牧野日本植物図鑑 復刻版. 北隆館, 1977.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I001000557-00 -
久米康生 著. 和紙文化辞典. わがみ堂, 1995.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002544905-00
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丹下哲夫 著. 手漉和紙の出来るまで. [丹下哲夫], 1978.
- キーワード
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- ノリウツギ
- キネリ
- ネリ
- タズノリ
- 接骨糊(タズノリ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000150779