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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
同志社大学 今出川図書館 (3310014)管理番号
(Control number)
2012-026
事例作成日
(Creation date)
2012年5月24日登録日時
(Registration date)
2014年03月14日 13時42分更新日時
(Last update)
2015年04月13日 15時55分
質問
(Question)
1800~1900年頃の日本の囚人服がどの様なものだったか。特に色について知りたい。
回答
(Answer)
参考資料①~③によると以下のことが分かりました。①には写真付きで紹介されています。

【形状】
 ・~1872年(江戸時代)多かったもの:男性…法被か袖無し、股引、女性…長衣か半纏
 ・1872年(明治5年)~…部屋着(監房衣)と作業着(役場衣)に区別される。
        部屋衣は長衣(垂領・長襦袢型)
        作業着は上衣(盤領丸首襟のシャツに垂領襟の筒袖上衣と着用)に袴(股引)
【色】
 ・~1872年(江戸時代~明治元年)多かったもの:浅葱色か柿色
 ・1872年(明治5年)監獄則・・・柿色(赭色)
 ・1881年(明治14年)改正監獄則・・・獄衣は赭色、懲治人(少年)の衣服は浅葱色
 ・1889年(明治22年)改正監獄則・・・刑事被告人は浅葱色
 ・1908年(明治41年)監獄法・・・赭色

なお、赭色は”しゃしょく”と読み、赤土色、赤褐色とのことです。

江戸時代は藩により違いがあり、明治の初めもこれを引き継いだとの事です。
明治5年からは法令で、色、形とも規定されています。刑罰や法令の改正による違いもあります。
この法令は、国立国会図書館近代デジタルライブラリーにて確認することが可能です。

詳細は、回答プロセスを参照ください。
回答プロセス
(Answering process)
1.本学所蔵の図書資料を調査
(1)刑務所(NDC:326.52)に関する資料を確認する
 ①重松一義著『図鑑日本の監獄史』,(雄山閣出版,1985.4)<NCID:BN00779573>
 P.1~2 囚人服の変遷の記載あり。写真あり。
 付録 P.390 囚人服の説明。法令による色の規定が記載あり。

(2)服飾に関する資料を確認する
 ②服装文化協会編纂『服装大百科事典 上 増補版.』(文化出版局, 1976)P.148-150
 ③太田臨一郎著『日本服制史 中巻』(文化出版局, 1989)p.443-444

2.新聞記事についての調査
本学契約の新聞記事データベースにて キーワード「囚人服」「獄衣」等で検索
(1)朝日新聞に以下の記事があった
 1881.01.15 当己決檻獄署詰囚卒(既決監獄署の囚人服を改正)
 1882.01.15 予て噂のありし通り(柿色の囚人服を着ることに)
 1908.01.18 囚人服改正問題 柿色と薄鼠色との優劣

3.法律についての調査
上記の調査結果から囚人服を規定する法令があることが分かったので、法令を調査した。
(1)日本法令索引
 横断検索にてキーワード「監獄法 廃止法令」で検索
 →明治41年3月28日 法律第28号 と確認。→被改正法令より、監獄則 明治22年7月13日勅令第93号確認。

(2)日本法令索引(明治期編)
 キーワード「監獄法施行規則」「監獄法」などで検索したが、ヒットしなかった。
 「監獄則」での検索で20件ヒットし、本文は近代デジタルライブラリーへリンクがされていた。

(3)近代デジタルライブラリー
 キーワード「監獄法施行規則」で検索し、以下を確認した。
 ア.明法寮編『憲法類編 第20』(村上勘兵衛,1873年)
  →囚衣服に関する記載あり、ただし、形態に色や関する記載なし。
 イ.著者不明『監獄則』(出版社不明,1875)
  →懲役十二条>第十一条衣食>“獄衣ハ柿色ノ短衣窄袖股引ヲ用フ・・・”と記載あり。
 ウ.横江勝栄著『獄則提要:新旧対比』(横江勝栄,1889)
  →p.30“第二十六條〔細則第四章給興ノウチ〕第五十四条”記載あり。
 エ.警眼社編輯部編 『刑事法典』(警眼社,1908)
  →監獄法施行規則p.320 “第九十一条”記載あり。

4.色についての調査
本学所蔵の『色の百科事典』『草木染日本色名事典』『日本の色辞典』で、浅葱色・赭色・柿色等を調べたが、“囚人服の色”程度の記載しかなかった。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
刑法.刑事法  (326 9版)
衣服.裁縫  (593 9版)
参考資料
(Reference materials)
①重松一義 著. 図鑑日本の監獄史. 雄山閣出版, 1985.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001741413-00 , ISBN 4639004737 (NCID:BN00779573)
②服装文化協会/編纂 , 服装文化協会. 服装大百科事典 上 増補版. 文化出版局, 1976.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000102662-00  (NCID:BN00858261)
③太田臨一郎 著 , 太田‖臨一郎. 日本服制史 中巻. 文化出版局, 1989.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I001113703-00  (NCID:BN03407746)
監獄則. [ ], 1875.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000446432-00  (NCID:BA3063963X)
横江勝栄 著. 獄則提要 : 新旧対比. 横江勝栄, 1889.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000446482-00
警眼社編輯部 編. 刑事法典. 警眼社, 1908.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000444762-00
キーワード
(Keywords)
囚人服,囚衣,獄衣
水浅黄,水浅葱
赭色
監獄法施行規則,監獄法,監獄則
服飾史
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
衣類
質問者区分
(Category of questioner)
学生
登録番号
(Registration number)
1000150599解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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