レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 凸版印刷株式会社印刷博物館ライブラリー (4310008) | 管理番号 (Control number) | PML20110809-01 | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
事例作成日 (Creation date) | 2011年8月9日 | 登録日時 (Registration date) | 2014年02月20日 14時53分 | 更新日時 (Last update) | 2021年01月14日 16時45分 | ||||||||||
質問 (Question) | 本の帯の歴史 | ||||||||||||||
回答 (Answer) | 当館では確認できず、その旨回答。 *この1ヵ月後に同様の質問があり、その際、さらに古い帯についての下記情報が入った。いずれも裏づけは取れず。 紀田順一郎氏が1994年4月の読売新聞に寄稿し、サイトのコラムに再録した(2010年11月10月)「たかがオビ、されどオビ」より 「大正三年(一九一四)四月刊の阿部次郎著『三太郎の日記』(東雲堂)に付されたものが、現在判明している限りでは最古といわれる。 白い用紙に緑色の活字で、ただ一言「読め!」とある。考えてみれば、これほど簡単で効果的な宣伝文句もあるまい。」 → http://plus.harenet.ne.jp/~kida/topcontents/news/2010/111003/index.html (20114.2.20確認) | ||||||||||||||
回答プロセス (Answering process) | △『出版事典』(出版ニュース社 1971年) [帯紙][帯広告]一説に、昭和初期の左翼出版物が、店頭の宣伝効果をねらって帯をつけたのがはじめ、との記述あり。 △紀田順一郎監修『新版 本の情報事典』(出版ニュース社 1991) 『出版事典』(出版ニュース社)の[帯紙]の項と[帯広告]の項から引用。少しでも目につきやすいようにという出版社の商魂の現われ ×『印刷事典』[帯紙]→[腰帯] book-band, girdle 歴史的記述なし ×関善造『編集印刷 デザイン用語辞典 増補』「帯紙」 俗称:腰帯、腰巻き ×久保田宣伝研究所編『広告大辞典』(久保田宣伝研究所)p.93「帯広告」英訳無し、説明のみ ×松本一朗編著『広告 印刷 企画用語辞典』(日本理工出版会 1986年)p.63 説明のみ、英文ad. Strip ×Glaister, Geoffrey Ashall. Encyclopedia of the book. 2nd ed. 1979 帯の英訳に該当する語は記載無し Tauchnitz, Christian Bernhard は載っていたが、帯の話は記載無し ×Freshwater, G. J. ; Bastien, Alfred. Pitman's dictionary of advertising and printing。 New Era, 1930 ×日本エディタースクール編『本の知識』(日本エディタースクール 2009)p.26 「帯紙」説明のみ ×*『製本用語事典』日本製本紙工新聞社 1998年 p.49 帯紙(腰巻、はかまともいう) book-band, girdle, paper band 意味と装着方法についての記載のみ。 ※文中「わが国独特のもの」という記述があるが、寄せられた情報や、当館所蔵の1950年代の洋書に帯がかかっているので、確証は無い。 『日本国語大辞典 第二版』(小学館、2001年)第2巻 p.1333 帯 ⑦「おびこうこく(帯広告)」の略 *批評家基準の退化(1955)<埴谷雄高>「単行本の越にこれほど色とりどりな帯がまかれているのは、我が国だけの贅沢な現象だろう」 ×『出版者の日常用語集 第三版(新入社員のためのテキスト 3)』(日本書籍出版会 1999年) p.9 [おび(帯紙)]説明のみ タウニッツ・エディション社( Tauchnitz editions )についてインターネットで調査 | ||||||||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | インターネットの情報では、 ・ヘミングウェイから、日本では左翼出版物かららしい、という情報がある 『その場がど~んともりあがる雑学の本』(講談社+α 雑学倶楽部 1997年)p.297よりという話も …単行本に「腰巻」をつけた初めての本は、『昭和初期の左翼出版が帯をつけた初めという説もあるが、 1930年の秋、ドイツのタウニッツ・エディション社のヘミングウェイ著『武器よさらば』に黄色い腰巻きがしてありました。 これが最初ではないか、と外国映画・ジャズ評論家だった植草甚一(故人)が証言していたが…」との記述あり。 → http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1791647.html なお、『その場がど~んともりあがる雑学の本』(講談社+α 雑学倶楽部 1997年)は当館未所蔵なため、確認出来ず。 | ||||||||||||||
NDC | |||||||||||||||
参考資料 (Reference materials) |
| ||||||||||||||
キーワード (Keywords) |
| ||||||||||||||
照会先 (Institution or person inquired for advice) | |||||||||||||||
寄与者 (Contributor) | |||||||||||||||
備考 (Notes) | |||||||||||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 質問者区分 (Category of questioner) | 社会人 | |||||||||||
登録番号 (Registration number) | 1000149613 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |