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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
京都市図書館 (2210023)管理番号
(Control number)
右中-郷土-65
事例作成日
(Creation date)
2013年12月01日登録日時
(Registration date)
2013年12月01日 13時06分更新日時
(Last update)
2023年03月23日 13時44分
質問
(Question)
京都市東山区にある極楽寺の十王堂と十王像について知りたい。
回答
(Answer)
極楽寺は,本町通(伏見街道)の東側に位置する,浄土宗西山禅林寺派の寺です。この土地は,藤原忠平が建てた法性寺(ほっしょうじ)の十王堂があったとされる土地で,十王像や,法性寺中堂の本尊であったと伝えられる薬師如来坐像などがあります。「極楽寺」の名は,深草にあった,忠平の父・基経が建てた極楽寺の名を継いだと言われています。

十王とは,死後の世界である冥府にいる10人の王のことで,秦広(しんこう)王・初江(しょこう)王・宋帝(そうてい/そうたい)王・五官王・閻魔王・変成(へんじょう)王・太(泰)山(たいざん/たいせん)王・平等王・都市王・五道転輪(ごどうてんりん)王の総称です。死者は,初七日から七七日までの各七日,百箇日,一周忌,三回忌に,各王に順に生前の罪を裁かれるとされます。

十王堂堂内にある壇に,閻魔王を最上段中央にして各王が並べられています。制作年代は不明ですが,この十王像は,伏見人形の原型ではないかと言われています。また,十王堂には,弘法大師空海がこの地を通った時,人々が水がなく困っていたので,杖で地を穿ったところ,清水が湧き出,掘った時に出た土で十王像を造らせ,十王堂を建てたという話が伝えられています。
回答プロセス
(Answering process)
●京都の寺社に関する資料から・・・【資料1】

●京都の地誌・歴史に関する資料から,極楽寺・法性寺に関する資料を見る・・・【資料2】~【資料7】
【資料5】「藤原忠平の法性寺及び道長の五大堂」 p199~200 “極楽寺薬師像及び十王像”
【資料6】“旧法性寺十王堂の遺蹟にある極楽寺”
「拾遺都名所図会」“同街田中社の南東方にあり。・・・脇士焔摩王,地蔵尊,深草極楽寺の旧号を以てここに再建す。”
「京都坊目誌」“本町十五町目東側・・・此地は旧法性寺十王堂の遺蹟なり。・・・”

●仏像に関する資料から
【資料8】p55に小さいが十王像の写真が,p57に閻魔王の写真がある。

●伏見人形に関する資料から
【資料9】壇には,十王像のほか,達磨大師のようなものや弘法大師像(木彫)が3体ばかりあるとの記述。
p491~494に十王像1体1体の写真がある。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
近畿地方  (216 9版)
日本  (291 9版)
人形.玩具  (759 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】『京都・山城寺院神社大事典』(平凡社 1997) p254
【資料2】『日本歴史地名大系 27 京都市の地名』(平凡社 1979) p290
【資料3】『深草 稲荷 2版』(深草稲荷保勝会 2002) p60~61
【資料4】『深草を語る』(深草を語る会/著 深草記念会 2013) p113
【資料5】『京都史蹟の研究』(西田直二郎/著 吉川弘文館 1961) p199~200
【資料6】『史料京都の歴史 10 東山区』(京都市/編 平凡社 1987) p622
【資料7】『京都発見 1 地霊鎮魂』(梅原猛/著 新潮社 1997) p128~134
【資料8】『私の仏像 上』(東洋文化社 1976) p54~57 “十王 極楽寺”
【資料9】『伏見人形の原型』(奥村寛純/編著 伏偶舎 1976) p490~494 “極楽寺の十王像”
キーワード
(Keywords)
極楽寺
法性寺
十王堂
十王信仰
伏見人形
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000141437解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決

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