レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年02月15日
- 登録日時
- 2012/02/15 17:10
- 更新日時
- 2012/03/29 13:04
- 管理番号
- 千葉市中央031
- 質問
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解決
お正月に使われる裏白(ウラジロ)の由来を知りたい。
- 回答
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ウラジロは、ウラジロ科の常緑性の大形のシダ。穂長ともいう。
葉(羽片)がしだれるので「シダ」ともよばれる。これを「歯垂る」にあて、さらに「齢垂る」にかけて長寿の意味をもたせ、正月の注連飾りに用いられてきた。
また、裏が白いことから、「心の潔白さ」と「白髪になるまで長生きする」ということもあらわす。
- 回答プロセス
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①百科事典をひく。
『日本大百科全書 3 うえ-おおち 2版』(小学館)p.266-267
『万有百科大事典 19 植物 2版』(小学館)p.74
②386(年中行事)の書架をブラウジングした。
『縁起物 京の宝づくし』(光村推古書)
「裏白は「穂長」ともいわれ、長寿の象徴であり、裏が白い色であることから、これもやはり清浄を表します。」(p.37)
『子どもに伝えたい年中行事・記念日』(萌文書林)
「裏白は常緑の歯朶で、表は緑だが裏は白いことで"裏を返してもこころは白い"として心の潔白さと、白髪になるまで長生きするということを表しています。」(p.130)
③正月飾りをキーワードに再検索し、資料の中身を確認した。
『お正月の花と飾り』(主婦の友社)
「正月の飾りつけに不可欠なものにしだの葉があります。このしだは葉の裏が白い「うらじろ」と呼ばれるもので、心に裏や偽りがのない純白なことを示します。」(p.89)
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 民間信仰.迷信[俗信] (387 9版)
- 参考資料
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- 『日本大百科全書 3 うえ-おおち 2版』小学館 1994 (p.266-267)
- 『万有百科大事典 19 植物 2版』小学館 1984 (p.74)
- 『縁起物 京の宝づくし』岩上 力/著 光村推古書 2003.1 (p.37)
- 『子どもに伝えたい年中行事・記念日』萌文書林編集部/編 萌文書林 1998.7 (p.130)
- 『お正月の花と飾り 新年を祝ういけばなと飾りもののしきたり』主婦の友社 1982.12 (p.89)
- キーワード
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- 裏白
- 穂長
- ウラジロ
- 年中行事
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000101649