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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000098709
提供館
(Library)
国立国会図書館(National Diet Library) (1110001)管理番号
(Control number)
D111005175827
事例作成日
(Creation date)
20111020登録日時
(Registration date)
2011年12月22日 02時00分更新日時
(Last update)
2015年12月18日 15時12分
質問
(Question)
歌舞伎役者や和装の花嫁、公家が白塗り化粧をしていた理由や由来(化粧の仕方ではない)について書かれた資料を紹介してほしい。
回答
(Answer)
ご照会の「白塗り化粧をしていた理由や由来」をテーマに詳細に論じている資料は見あたりませんでしたが、部分的に触れているものがありましたので紹介します。

歌舞伎役者が白塗り化粧をする理由については、資料1に「歌舞伎の善人は顔の色を白く塗る。民俗学的にいえば神に扮する名残りであろう。」(p.48)などと記載があり、同様の記述が資料2~3にもありました。資料4には別の理由の記載があります。また、歌舞伎の化粧一般が発達した理由について、資料5に記載がありました。
和装の花嫁について、白塗り化粧をする理由や由来が書かれた資料は見あたりませんでしたが、婚礼化粧の意義や厚化粧をする理由について、資料6に「常の場合でないことを自らも感じ他にも示すために」、「皮膚が強ばって表情が弛まない(中略)やたらに笑ったり感情をあらわにしない」(p.293)といった記載がありました。
公家が白塗り化粧をしていた理由や、平安時代の貴族の白粉化粧については、資料7に「公家の男性も特権階級を周囲に示すため」(p.21)、資料8に「家の建築が大きくなったために中が暗くなり、顔を引き立てる工夫が必要になった」(p.8)などと記載がありました。資料9,10にも同様の記述があるほか、資料11には厚塗りをした理由の記載がありました。
また、白塗り化粧や化粧における白の意味について、資料8,10,12,13に記載がありました。

【 】内は当館請求記号

●資料
1. 歌舞伎ハンドブック / 藤田洋. 第3版. 三省堂, 2006.11【KD481-H93】
*扮装と小道具 化粧(pp.48-49)

2. 世界大百科事典. 5. 改訂新版. 平凡社, 2007.9【UR1-J8】
*歌舞伎[扮装と舞台美術](p.560)

3. 歌舞伎大全 / 渥美清太郎. 新大衆社, 昭和18【YD5-H-774-A95-3ウ】(近代デジタルライブラリー( http://kindai.ndl.go.jp/) インターネット公開資料)
*化粧と隈取(pp.243-247)

4. 女形の事 / 尾上梅幸. 主婦之友社, 1944【774.38-O751o】(近代デジタルライブラリー館内限定公開資料)
*舞臺の化粧(pp.100-103)
pp.100-101「(前略)衣装が派手であり、鬘なども大きく、また背景に強烈な色彩などがある為に、殊更に誇張して白く塗るわけになりますが、(後略)」

5. 演劇百科大事典. 第5巻 / 早稲田大学演劇博物館. 平凡社, 1961【770.33-E742-W】
*メークアップ〔歌舞伎〕(pp.376-378)

6. 日本を知る事典 / 大島建彦. 社会思想社, 1994.5【GB8-G15】
*D化粧と結髪 一 化粧品と道具 化粧(pp.292-299)

7. 化粧品事典 / 日本化粧品技術者会. 丸善, 2003.12【PA2-H17】
*3.3.2 飛鳥・奈良時代~平安・室町時代の化粧(p.21)

8. 化粧の民俗 / 石上七鞘. おうふう, 1999.3【GD68-G23】
*白化粧は平安時代から(p.8)
*第8章 白・黒・赤の伝承 5 白(pp.202-203)

9. 女の風俗史 / 村上信彦. ダヴィッド社, 1957【383-M936o】
*色を白くみせたい理由(pp.61-63)
*化粧の階級性(pp.65-68)

10. 化粧の文化史 / 樋口清之. 国際商業出版, 1982.10【GD68-17】
*白が美となった平安朝(pp.47-50)
*第二章 白化粧の系譜(pp.65-100)

11. 美容芸術論 / 山野愛子. IN通信社, 1991.1【GD68-E14】
*第3章 平安時代 宮廷女性の化粧法(pp.92-95)
p.93「照明も暗く、肌なども鉛白でかなり荒れていただろうし、(中略)肌の凹凸や肌荒れを隠すためには、鉛白をかなり厚く塗る必要があったと思える。(後略)」

12. 色彩用語事典 / 日本色彩学会. 東京大学出版会, 2003.3【KC2-H4】
* 白化粧(p.268)
p.268「白い肌は古くから洋の東西を問わず、清浄さ、若さ、高貴さを意味した。」などの記述があります。

13. 日本民俗事典 / 大塚民俗学会. 弘文堂, 1972【GB8-21】
* けしょう(pp.234-235)
p.235「(前略)白もまた、『古事拾遺』の天石窟の段に、天照大神を迎える諸神の顔がみな白かったとあるように、神の色であった。」


●その他の主な調査済み資料
・有識故実大辞典 / 鈴木敬三. 吉川弘文館, 1996.1【GB8-G3】
・歴史学事典. 第3巻かたちとしるし / 尾形勇. 弘文堂, 1995.7【G2-E23】
・日本人の生活文化事典 / 南博,社会心理研究所. 勁草書房, 1983.5【GB8-112】
・民俗の事典 / 大間知篤三. 岩崎美術社, 1972【GB8-18】
・男はなぜ化粧をしたがるのか / 前田和男. 集英社, 2009.12. (集英社新書 ; 0524B)【GD68-J15】
・装身と化粧 / 江馬務. 新装. 中央公論新社, 2002.10. (江馬務著作集 ; 第4巻) 【GD68-H16】
・化粧史文献資料年表 / 村沢博人,津田紀代. 増補改訂. ポーラ文化研究所, 2001.12. (化粧文化シリーズ)【GD68-G40】
*約270件の文献から化粧に関する事項を抽出し、文献の成立年代順に並べて注釈をつけた年表で、白粉や男子の化粧などの項目があります。
・日本の化粧 / ポーラ文化研究所. ポーラ文化研究所, 1989.12. (ポーラ文化研究所コレクション ; 2)【GD68-E12】
・化粧の文化史 / 樋口清之. 国際商業出版, 1982.10【GD68-17】
・日本化粧史考 / 久下司. 黒竜堂, 1953【383.56-Ku777n】
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
『モノの歴史事典(上・下)』ゆまに書房,1995.、資生堂ビューティーサイエンス研究所『化粧心理学』フレグランスジャーナル社,1993.、飯田美代子『和婚』芸文社,2009.、平松隆円『化粧にみる日本文化』水曜社,2009.、高橋雅夫『化粧ものがたり』雄山閣,1997.、春山行夫『おしゃれの文化史Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』平凡社,1976.、リチャード・コーソン『メークアップの歴史』ポーラ文化研究所,1982.、石田かおり『化粧をせずには生きられない人間の歴史』講談社,2000.、村沢博人『顔の文化史』、ポーラ文化研究所『美しさへの挑戦』NHKプロモーション,2006. ポーラ文化研究所『モダン化粧史』ポーラ文化研究所,1986.、村沢博人『肌色をもっときれいにする本』
CiNii、GeNii、ネット検索、ウィキペディア
NDC 
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000098709解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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