レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年09月21日
- 登録日時
- 2011/12/01 17:16
- 更新日時
- 2012/02/17 13:14
- 管理番号
- 埼久-2011-070
- 質問
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解決
国立大学の「一期校」「二期校」ができた理由と具体的な学校名を知りたい。
- 回答
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当館所蔵資料とインターネット情報を提供する。
『文部時報 昭和52年6月号』(文部省編 ぎょうせい 1977)p68-75に一期二期校制の最終年度「昭和53年度大学入学者選抜実施要項」あり。
p75の別表に第一期、第ニ期の学校名の記載あり。ただし区分の根拠の記述はない。
『共通一次試験を追って』(本多二朗著 評論社 1980)
p23「国立大学の一期・二期制は新制大学が戦後発足した時から、食料不足で遠い旅行が困難な世相に対応して、遠くへ行かなくても近くで受けられる大学を各地区に二つという考え方で採り入れられた。」という記述あり。
『神戸大学百年史 通史2 新制神戸大学史』(神戸大学 2010)
p112 「正式に新制国立大学が発足するより先の1949(昭和24)年5月9日、文部省は1949(昭和24)年度新制国立大学68校の入学者選抜要項を発表した。」という記述あり。
インターネット情報
旺文社教育情報センターのウェブサイトの「今月の視点2011年4月」に、グループ分けの根拠として文部省「大学入学者選抜実施要項」の別表との記載あり。
「1期校、2期校のグループ分けは、文部省の「大学入学者選抜実施要項」の別表で定められ、廃止されるまでの30年間ほぼ固定されていた。(表2参照)」
(http://eic.obunsha.co.jp/viewpoint/20110401viewpoint/html/1 2011/09/19最終確認)
この表2の出典として『蛍雪時代 1977年12月臨時増刊号 全国大学受験年鑑』(旺文社 1977)との記載あり。
金沢大学のウェブサイト
pdf版「金沢大学五十年史―入学者選抜・試験の変遷」
p1210「新制国立大学の入学試験は1949(昭和24)年に、I 期校・II 期校制により開始された。その特徴としては、…」
p1214「新制国立大学の入学者選抜については、国立大学をI 期校とII 期校の2グループに分け、…」と関連記述あり。
p1215「入学者選抜実施要項(昭和24年3月24日付発学第177号)」として開始当時の区分表あり。
(http://www.ad.kanazawa-u.ac.jp/fifty_years/ts11-p1207-1216.pdf 金沢大学 2011/09/19最終確認)
- 回答プロセス
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《ヨミダス歴史館》を〈大学 & 入試〉で検索する。
1948.1.1~1950.12.30の期間では、41件ヒットし、関係する記事2件あり。
1949. 5.10「67校の入試発表 官立新制大学 七月から授業」
1949.11.30「来年は二回受験ができる」
調査済み資料
『新教育大事典 全8巻』(第一法規出版 1990)
『行政百科大辞典 全5巻』(ぎょうせい 1977)
『教育経営事典 全4巻』(ぎょうせい 1976)
『現代学校教育大事典 全7巻』(ぎょうせい 1994)
『新学校用語辞典』(牧昌見編 ぎょうせい 1993)
『日本近代教育史事典』(平凡社 1972)
『学制百年史』(帝国地方行政学会 1973)
『ブリタニカ国際大百科事典』(TBSブリタニカ 1975)
「国立学校設置法」(昭和24年5月31日施行 最終改正平成15年4月23日)
「国立学校設置法施行規則」(昭和39年4月1日施行 最終改正平成15年10月1日)
『日本近代教育年表 修訂』(五味和信編 シースペース 2008)
『史料 日本の教育』(神田修編 学陽書房 1986)
『解説教育六法 昭和53年版』(有倉遼吉編 三省堂 1977)
『文部法令要覧 昭和53年版』(文部省大臣官房総務課編 ぎょうせい 1977)
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育史.事情 (372 9版)
- 教育政策.教育制度.教育行財政 (373 9版)
- 参考資料
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- 『文部時報 昭和52年6月号』(文部省編 ぎょうせい 1977)
- 『共通一次試験を追って』(本多二朗著 評論社 1980)
- 『神戸大学百年史 通史2 新制神戸大学史』(神戸大学 2010)
- 『蛍雪時代 1977年12月臨時増刊号 全国大学受験年鑑』(旺文社 1977)
- キーワード
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- 国立大学
- 学制
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000097327