レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2010/12/18 02:00
- 更新日時
- 2010/12/20 09:44
- 管理番号
- 2010-098
- 質問
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大正時代に来日した産児制限論者のマーガレット・サンガー(Margaret Sanger)に関する記録はありますか。
- 回答
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マーガレット・サンガー(1883~1966)の来日経緯や滞在中の動向に関する文書は、外務省記録「外国人渡来関係雑件」に残されています。
公衆衛生の観点から産児制限を説いたアメリカのマーガレット・サンガーは、1922年(大正11年)3月10日に来日しました。前年に翻訳されたサンガーの著書『産児調節論』は、キリスト教社会主義者の安部磯雄をはじめ日本国内にも影響を与えており、彼女の来日は新聞・雑誌にも大きく取り上げられました。
サンガー来日の報に接した外務省は、内務省が作成した「我国内ニ此種ノ宣伝ヲ為スヲ禁ズルノ方針」にもとづき、査証を発給しない方針をとりましたが、サンガー乗船の大洋丸が横浜に入港後、産児制限宣伝のための公開講演をしないことを条件に入国が許可されました。その後サンガーは同年4月7日まで日本に滞在しました。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
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- 大正期
- 1920年代(大正9年~大正15年頃)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000075542