レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年03月01日
- 登録日時
- 2010/10/27 16:34
- 更新日時
- 2016/03/30 20:28
- 管理番号
- 名古屋市千-2010-005
- 質問
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解決
東山動物園内にあるコンクリートでできた恐竜は何なのか。いつごろからあり、どうしてあるのか。できた頃の写真等があれば見たい。
- 回答
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東山動物園の古代池付近にある恐竜模型は、昭和13(1938)年に、開園1周年を記念して鉄筋コンクリート造で作られました。東山動物園の建設が、ドイツのハンブルグ郊外にあるハーゲンベック動物園の経営者からの助言を受け建設されており、恐竜模型も当時の北王英一園長の発案でハーゲンベック動物園にある恐竜模型にならって建設したとされています。施工は北側組、左官の下請けは加藤業務店(加藤正太郎)でした。「C&D No.165 Vol46 2015秋」にはプロントザウルスの設計図と思われる図面も掲載されています。
『近代建築史と共に歩んだ足跡』(北川組 2001)のp77には、建設中の恐竜模型の写真があります。また、『一米国人の見た戦後の名古屋』(名古屋郷土文化会 2014)p34に、1950年に撮影されたイグアノドンのカラー写真が掲載されています。
この他、『生きいきフェスタ東山‘97公式記録』p33には、生きいきフェスタで行われた恐竜展に合わせて恐竜像の清掃が行われたことが写真とともに紹介されています。
- 回答プロセス
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東山動物園の建設に関しては、『官庁建築家名古屋市建築課の人々とその設計』に、詳しく記述があり、そのなかに恐竜模型に関する記述がありました。施工を請け負った北川組の社史『近代建築史と共に歩んだ足跡』、『官庁建築家名古屋市建築課の人々とその設計』の著者瀬口哲夫氏が「C&D」で連載中の「東海の建築家」も参考になりました。また、中日新聞のデータベースで「恐竜」「コンクリート」「東山」をキーワードに検索した結果、1997年の生きいきフェスタ東山の際に清掃が行われたことが分かったため、公式記録を確認しました。質問内容にはありませんが、中日新聞のデータベースでは、名古屋市の「認定地域建造物資産」になっていることや、劣化の調査が行われたことなどが分かります。
- 事前調査事項
- NDC
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- 動物学 (480 9版)
- 参考資料
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- 『官庁建築家名古屋市建築課の人々とその設計』 瀬口哲夫/著 C&D出版 2009年 p.174
- キーワード
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- 東山動物園
- 恐竜模型
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000072801