レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/11/06
- 登録日時
- 2009/04/23 02:11
- 更新日時
- 2009/04/27 14:42
- 管理番号
- 埼熊-2008-118
- 質問
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解決
大正9年(1920年)当時の181,000円は、現在のお金ではいくらか。
- 回答
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比較するものによって計算結果はまちまちなので、一概にいくらとは答えられない。『値段史年表 明治大正昭和』『日本20世紀館』の記述や《日本銀行》などのホームページの情報をもとに計算を試みた。回答プロセスを参照のこと。
- 回答プロセス
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ものの値段に関する資料を調査し、掲載されていたいくつかの例について、大正9年前後と現在の値段を比較した。また、《日本銀行》のホームページより、当該年の企業物価指数を比較した。
『値段史年表 明治大正昭和』p200に、「大正9年の山手線の旅客運賃(山手線の普通旅客最低運賃)は5銭」とあり。平成20年の山手線初乗り運賃は130円なので、2600倍ということになる。181,000×2,600=470,600,000。よって、4億7060万円という計算となる。また、p200に「大正11年の東京国立博物館の観覧料は10銭」とあり。平成20年の観覧料は600円なので、6000倍ということになる。181,000×6,000=1,086,000,000。よって、10億8600万円という計算となる。さらに、p159に「大正9年の入浴料(東京の公衆浴場における大人1人1回の入浴料)は5銭」とあり。《東京都公衆浴場生活衛生同業組合》のホームページを見ると、平成20年6月現在の入浴料は450円とあるので、9000倍ということになる。181,000×9,000=1,629,000,000。よって、16億2900万円という計算になる。
『日本20世紀館』p34「物価の推移」に、「1920年のはがき1枚の値段は0.015円」とあり。平成20年の官製はがきの値段は50円なので、約3333倍ということになる。181,000×3,333=603,273,000。よって、6億327万3000円という計算になる。
《日本銀行》のホームページでは企業物価指数(企業同士で取引される「モノ」の値段)が、平成19年度は711.9だったのに対し、大正9年は1.678だった。711.9÷1.678=424.255。つまり、424.255倍ということになる。181,000×424=76,744,000。よって、7674万4000円という計算になる。また、「比較するものによって計算結果はまちまちなので、あくまでも参考と考えてください。」とあり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 貨幣.通貨 (337 9版)
- 参考資料
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- 『値段史年表 明治・大正・昭和』(週刊朝日 朝日新聞社 1988)
- 『日本20世紀館』(五十嵐仁 小学館 1999)
- キーワード
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- 物価-日本-歴史-近代
- 大正時代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000054125