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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
国立国会図書館(National Diet Library) (1110001)管理番号
(Control number)
C2008M1520
事例作成日
(Creation date)
2008/10/27登録日時
(Registration date)
2008年12月03日 02時10分更新日時
(Last update)
2012年03月19日 16時45分
質問
(Question)
ランニングシャツがいつごろから日本で着られるようになったのか。また、起源はいつかを知りたい。
回答
(Answer)
ご照会事項について、以下のとおり回答いたします。(【】内は当館請求記号)
服飾と事物起源関係の以下の資料を調査いたしました。

『ファッション/アパレル辞典』(小川龍夫 繊研新聞社 2004 【E2-H180】) 
p.954に、「日本で運動競技用として用いられるようになり、1912年にスェーデンのストックホルムで開かれたオリンピックに日本は初めて選手を送ったが、そのときは普通の袖付きシャツを着て競技した。しかしその前後からランニングシャツが用いられるようになったとされる。雑誌『運動世界』(1909年2月号)には、「ランニングの服装には軽いものを選ぶ必要がある。現今、普通上衣として使用している薄いメリヤスの半袖シャツは、身体に心地よく付着して風切りがよいから、非常に適している」とある。米国では「スリーブレスアンダーシャツ」、英国では「ベスト」または「シングレット」などという。」とくにスポーツ用としていう場合は「アスレチックシャツ」または「ランニングジャージー」などという。」という記述があります。なお、『運動世界』(運動世界社 【雑 35-72】)は当館で所蔵しています。掲載箇所は明治42年(1909)2月号p.33です。

『服装大百科事典』上・下巻、別巻(服装文化協会 増補版 文化出版局 1986 【E2-80】)
下巻のp.493に、「わが国へは、大正初期にスポーツ用衣料として海外から導入され、最初は運動用具店などでほそぼそと売られていたが、スポーツの普及とともに存在が認識され、肌着的性格を持っていることから下着に転用された。」と記載されています。

『メンズファッション大全』(吉村誠一 繊研新聞社 2007 【EF25-H365】)
p.360に、「もともとスポーツ競技に用いられていたシャツが下着に転化したもので、日本では男の下着の代表的なものとされ、とくに夏用として好まれる。欧米ではアスレチックシャツと呼ばれ、アウター化したものはタンクトップとも呼ばれる。」とあります。

『事物起源辞典』(朝倉治彦 東京堂出版 1993  【UR1-E130】)
pp.398-399に、ランニングシャツは、運動服の一種類として発達し、1896年第一回のオリンピックアテネ大会で、円盤投げのガレット(米)が袖なしのユニフォームであったことや、『報知新聞』(大正9年4月1日)に、東京駒場で行われたオリンピックの予選でランニングシャツを着用した選手がいたことなどの記載があります。(当館所蔵の『報知新聞』【YB-18】はマイクロ資料です。)

その他の資料にもランニングシャツについての解説がありますが、上記の資料より詳細なものは見当たりませんでした。
また、次の洋書で、『ファッション/アパレル辞典』や、『メンズファッション大全』に載っている英米での呼び方のathletic- shirts , sleeveless- undershirts から引いてみましたが見当たりませんでした。
“Encyclopedia of clothing and fashion”3v.(Charles Scribner's Sons, 2005. (Scribner library of daily life) 【E2-B47】)
下着の歴史に関する下記の資料も調査しました。
『下着の歴史』(青木英夫 雄山閣出版 1973 (風俗文化史選書 ; 9) 【GB82-26】)
p.78に、今和次郎著の『考現学』の抜粋として、「都会人の下着:大正14年ごろの調査では、ランニングシャツの着用者が、15人中1人」という記載があります。また、p.49に、福澤諭吉著の『西洋衣食住』について解説がありました。『西洋衣食住』は、『福澤全集』全5冊(時事新報社 明31【YDM102528】マイクロフィッシュ)の巻2に収載されています。通覧しましたところ、下着を取り上げていますが、ランニングシャツについては記載されていませんでした。『西洋衣食住』は当館ホームページ内の近代デジタルライブラリーで見ることができます
( http://kindai.ndl.go.jp/BIImgFrame.php?JP_NUM=41017575&VOL_NUM=00002&KOMA=1&ITYPE=0 )。
『考現学』については、当館では『今和次郎集 第1巻:孝現学』(ドメス出版 1971 【GD1-17】)を所蔵していますが、「都会人の下着:大正14年ごろの調査では、ランニングシャツの着用者が、15人中1人」という記述は確認できませんでした。

また、以下の資料も調査しましたが、ランニングシャツの起源についての記述は見当たりませんでした。
『服飾近代史』(遠藤武 雄山閣出版 1970 【GD64-1】)
『近代日本服装史』(昭和女子大学被服学研究室 近代文化研究所 1971 【GD64-4】)
『紳士服の歴史』(青木英夫ほか 雄山閣出版 1972  【GA36-11】)
『服装の歴史. 3 』(村上信彦 理論社 1974 【GD64-15】)
『日本服飾史』(谷田閲次、小池三枝 光生館 1989  【GD64-E8】) 
『下着の流行史』(青木英夫 雄山閣出版 1991 【GA36-E23】)
『服装文化史』(鷹司綸子 新版 朝倉書店 1991 【GA36-E25】)
『日本服装史』(佐藤泰子 建帛社 1992 【GD64-E30】)
『概説日本服飾史』(小池三枝ほか 光生館 2000  【GD64-G42】)
『スポーツは陸から海から大空へ-水野利八物語』(美津濃 1973 【GK85-30】)
『美津濃のスポーツビジネス』(現代情報工学研究会 ダイヤモンド社 1985 【DL731-165】)
インターネットの最終アクセス日は2008年10月27日です。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
百科事典、もののはじまり事典、もののはじまり物語、起源事典、グンゼ株式会社八十年史
NDC
衣服.裁縫  (593 9版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
アパレル製造業
ファッション
スリーブレスアンダーシャツ
ベスト
シングレット
アスレチックシャツ
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
公共図書館
登録番号
(Registration number)
1000049434解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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