レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/03/01
- 登録日時
- 2008/02/17 02:10
- 更新日時
- 2008/11/02 13:13
- 管理番号
- 10-3A-200703-03
- 質問
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解決
都島区内にある鵺(ぬえ)塚について知りたい
- 回答
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『都島区史』(p356~357 母恩寺についてはp358に記述あり)によると、鵺とは、頭がサル、胴はシシ、尾はヘビ、手足はトラ、声はトラツグミに似ていたと言われ、仁平(にんぴょう)3年(1153)源三位頼政が、皇居に出没する化鳥を射止め、その遺骸をうつろ舟にのせ淀川に流し、ついに都島区の沢上江のなぎさに漂着。里人はたたりを恐れ母恩(ぼおん)寺の住職に告げねんごろにとむらい、これを土中に埋めて鵺塚とした、という伝説があるそうです。
かつてはこの付近まで母恩寺の広い境内になっていたようで、現在の塚は明治3年大阪府が改修し、祠も昭和32年地元民によって改修されました。塚の所在地は都島本通3-18です。
この奇妙な伝説については、『大阪春秋通巻94号』のp41~43にも大阪の伝説として詳しい内容が書かれています。
また『東海道どうぶつ物語』のp53~55には、子ども向けにわかりやすく書かれた「謎の怪獣ヌエの墓」と題された物語や、まんがで親しみやすく解説された『蕪村さんの都島漫遊記』のp31~36があります。
この鵺をかたどったものが大阪港の紋章に取り入れられ、その意匠は、大阪市港湾局のホームページ http://www.city.osaka.jp/port/のトップページをかざっています
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 参考資料
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『都島区史』 (都島区制五十周年記念事業実行委員会 1993年 当館書誌ID:0000336170)
『大阪春秋通 94号 おおさかの伝説』 大阪春秋社 1999年 当館書誌ID:0000729429)
『東海道どうぶつ物語』 依田 賢太郎/作 東海大学出版会(発売) 2005年 当館書誌ID:0011065631)
『蕪村さんの都島漫遊記』 谷川 桜太郎/脚本・画 大阪市都島区役所区民企画室 2006年 当館書誌ID:0011253321)
『幻想世界の住人たち 4』新紀元社 1990年 当館書誌ID:0000230096)
『日本の伝説 8』(角川書店 1976年 当館書誌ID:0070028938 )p17
『みやこじま今昔写真集』(大阪都市協会/編集 1993年 当館書誌ID:0000336177) p31
『みやこじま史跡てくてく探訪』 (都島区コミュニティ協会/[共編] -
[大阪市]都島区役所/[共編] 都島区コミュニティ協会 1990年 当館書誌ID:0080276785) たたみもの1枚
『区内史跡・旧跡めぐり都島区』 (大阪市都島区役所 [1974-1978] 当館書誌ID:0010749364 )1枚もの
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『都島区史』 (都島区制五十周年記念事業実行委員会 1993年 当館書誌ID:0000336170)
- キーワード
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- 鵺塚
- 大阪府大阪市都島区
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000041887