レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年01月30日
- 登録日時
- 2007/01/31 08:25
- 更新日時
- 2015/07/14 13:07
- 管理番号
- 6956
- 質問
-
未解決
江戸の南北町奉行所での犯罪統計はあるか?司馬遼太郎か誰かの歴史小説に、南北の奉行所が交代する月末になると犯罪が増える、という趣旨の記述があったそうなので、その根拠を調べたい。
- 回答
-
(1)レファレンス協同DBで「江戸」&「犯罪」で検索して、
tmlj200400003677 東京都立中央図書館 「質問 江戸時代に、死刑になった人数について知りたい。」
https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000021658
という事例を発見。利用者に紹介。
(要旨)
「江戸の犯罪白書」、「死刑の日本史 : 歴史を通して何がみえてくるか」 によると、江戸時代の犯罪人口についてまとまった統計はない。幕末の一時期については、記録をもとに処罰数を数値的に分析したもの「近世刑事訴訟法の研究」がある。
(2)当館所蔵の下記資料には条件に合致する統計は見当たらなかった。
・江戸の町奉行
・江戸の犯科帳
・江戸の罪と罰
・考証江戸町奉行の世界
・江戸町奉行
【国士舘大学附属図書館 ご担当様から次のコメントをいただきました。】
「当館の資料にて少し補足します。
重松一義.江戸の犯罪白書(PHP文庫),PHP研究所,2001.によるとやはり江戸期を通じた犯罪統計は存在しないようです。
また同書は特に月末に犯罪が多くなるという記述はありません。
ただ同書に武陽隠士.世事見聞録,1816.のデータ、文化年間の刑死者、牢死者数が書かれた部分の引用があります。また「近世刑事訴訟法の研究」
より引用された幕末四年間(文久2~慶応元)の犯罪統計の表が出ています。
本来、各奉行所の「犯科帳」が残されていれば有る程度の概要がわかったかもしれませんが、現在まで江戸南北奉行所のそれは現存が確認されていな
いようです。
長崎奉行所の刑事判決の記録、原本145冊の「犯科帳」は現存し、復刻版も出ていますので、参考になるかもしれません。
長崎奉行所判決記録犯科帳 全11巻,森永種夫,1958.」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 法制史 (322)
- 参考資料
- キーワード
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- 法制史-日本-江戸時代
- 犯罪-歴史
- 刑罰-歴史
- 町奉行
- 奉行
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000033024