レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 福井県立若狭図書学習センター (2110046) | 管理番号 (Control number) | 福若-2006-11-26 | ||||
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事例作成日 (Creation date) | 2006年11月26日 | 登録日時 (Registration date) | 2006年12月26日 15時38分 | 更新日時 (Last update) | 2010年07月14日 17時06分 | ||
質問 (Question) | 「いただきます」「ごちそうさま」などの食事のあいさつの語源が知りたい。 | ||||||
回答 (Answer) | 『決まり文句語源辞典』p31,118によると下記のとおり。もっと詳しく知りたかったが、これにとどまった。 いただきます…頂くは、もとは物を頭に載せること。食べ物を頂くとは、神や貴人の前で、改まった儀式の日に、神と人とが同じ物を食べるとき、食べ物を頭とか額に押しいただいたことから。 ごちそうさま…「馳走」は、もとは走りまわること。食事の用意に走りまわることから、食事のもてなしの意味になり、歓待の意味も飲食物に限られることになった。 | ||||||
回答プロセス (Answering process) | 1.NDC813.6語源辞典を見るが掲載なし。 2.風俗習慣382.1 383.8 385をブラウジングするが、掲載なし。 3.国語辞典には「いただきます」が掲載されているが、「食事の前のあいさつ」など簡単な記述のみ。再度813語源の書架をブラウジングし, 回答資料(参考資料①)に記述があるのを見つける。 4.「食育」をキーワードに検索するが、語源の記述はなし。参考資料③には食への感謝の意味で記載されているのみ。雑学に関する本にもなし。 5.Googleで「いただきます」「語源」で検索すると、TBSラジオ「永六輔その新世界」(土曜朝8時半~、放送エリア・関東1都6県)で昨秋、「いただきます」を巡る話題が沸騰したことがわかる。( http://d.hatena.ne.jp/TERRAZI/20060122/p1 2006/9/16確認)永六輔氏が調べたところによると、「あなたの命をわたしの命としていただきます」ということらしいが、資料では見つからなかった。 6.「いただきます」+「なぜ」+「語源」でネット検索すると、『この言葉の語源を言えますか?』(KAWADE夢文庫 河出書房新社 2002.7)の目次に“「いただきます」はもともとこの人に向かって言った言葉”とある。県内図書館所蔵なし。実際に現物を見るが、はっきりとした典拠はなかったとのこと。 | ||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | |||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | |||||||
寄与者 (Contributor) | |||||||
備考 (Notes) | 近畿大学図書館様より、以下のような情報提供がありました。 身近なことばの語源辞典 / 西谷裕子著 小学館 , 2009.11 ISBN:9784095041780 p.76「いただきます」 p.78「ご馳走様」 また、p.41のコラム「ご馳走」に「本来、「馳走」は馬を走らせる意。転じて、客をもてなすために、料理の材料を求めて走り回ることをいい、さらにもてなしのための料理のことも意味するようになった。」がありました。 | ||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 言葉 | 質問者区分 (Category of questioner) | 社会人 | ||
登録番号 (Registration number) | 1000032437 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |