レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006年07月14日
- 登録日時
- 2006/07/14 14:49
- 更新日時
- 2009/03/05 08:36
- 管理番号
- 山形県-2006-0035
- 質問
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解決
「大黒様のお年夜」とはどんな行事ですか。
- 回答
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庄内地方の山あいの集落に伝わる行事で、年の暮れが近づくといろいろな神様の歳夜(年越しの夜)が行われます。12月の3日と5日はえびすさまの年夜で、白いまま(白米飯)を炊き、煮物をつくります。12日は山の神の歳夜で、白いもち、17日は観音様の歳夜で、精進料理と年越しの夜が続いて、ご馳走のお相伴にあずかる日が多くなります。
そして、12月9日が大黒さまの歳夜で、先祖を祭る日でもあり、御霊様に膳を供えます。豆炒り、黒豆を入れた大根のなます、豆腐の田楽とハタハタの田楽焼、それにご飯は大豆ご飯で豆づくしのご馳走である。ご馳走はお膳に並べ、子孫繁栄と健康の願いを込め、大黒様にお供えをする。お供えを下げたものは、その家の主人のみが食べることができ、家族も同様の料理を食べます。
いろいろな神様の歳夜に料理を供え、家族共に同様の物を食べるということは、節々の自然の恵みを貯えておき、長い冬のくらしにとりくむための知恵でもあり、とりわけ、山あいの集落では、信仰のある生活が年中行事として根をおろしています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 参考資料
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- 庄内の四季/阿部襄/著
- キーワード
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- 大黒さま
- お通夜
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 高校生
- 登録番号
- 1000029596