レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004年03月09日
- 登録日時
- 2004/03/09 15:10
- 更新日時
- 2006/10/27 16:18
- 管理番号
- 福参-0001
- 質問
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解決
博多祇園山笠で歌われる「祝い歌」の歌詞に出てくる「若松さま」とはどこの神社仏閣のことか。
- 回答
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博多の祝い唄「祝い目出度の若松様よ・・・」は、
『民謡歴史散歩』九州・沖縄編(河出書房新社 1962 p.19-21)、『九州のうた100』(朝日ソノラマ 1982 p.50-52)によると「伊勢音頭」と同系の歌。
この系統で最も新しいのが山形県の「花笠音頭」と出ている。
博多独自のものではなく、伊勢に参詣した人々が、そこで唄われていた歌詞を記録して帰り、それによって同様の歌詞が全国に広まっているよう。
『日本民謡大事典』(雄山閣 1983 p.67、410-411)には、「花笠踊」の項目に、「目出度目出度の若松様よ・・・」という歌詞がある。
また、『日本民謡集』(岩波書店 1983 p.98)によると「この部分は、今も祝唄、婚礼唄、木遣唄、餅搗き唄等として殆ど全国共通」とあり、富山県の「布施谷節(ふせたんぶし)」、石川県の「まだら節」も同様の歌詞。
インターネットで検索すると、「若松観音(若松寺)」を紹介したサイトに「花笠音頭に唄われ・・・」とあり。 正式な読みは「じゃくしょうじ」。
- 回答プロセス
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1 山笠関連の資料を調べる。
2 民謡関係の資料を調べる。
3 福岡県関係の資料を調べる。
- 事前調査事項
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博多山笠の本を調べたが出ていなかった。
『福岡県事典』に全歌詞があり、この歌詞は、博多独特のものではなく、全国共通とあった。
祇園祭は、奈良時代に春日若宮(春日大社)を興福寺で祝ったとあり、また、八幡神宮にも関係あるのではないかと思われる。
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 8版)
- 参考資料
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『民謡歴史散歩』 九州・沖縄編(河出書房新社 1962 p.19-21)
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『九州のうた100』(朝日ソノラマ 1982 p.50-52)
- 『日本民謡大事典』(雄山閣 1983 p.67 p.410-411)
- 『日本民謡集』(岩波書店 1983 p.98)
- 『山形県大百科事典』(山形放送 1983 p.455)
- 『日本名刹大事典』(雄山閣 1992 p.327)
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『民謡歴史散歩』 九州・沖縄編(河出書房新社 1962 p.19-21)
- キーワード
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- 祝い歌
- 民謡
- 博多
- 山笠
- 若松寺
- 照会先
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- 若松寺:山形県天童市山元2205-1
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000002535