調べ方マニュアル詳細
- 調べ方作成日
- 2022年03月29日
- 登録日時
- 2022/04/06 13:42
- 更新日時
- 2022/04/26 11:15
- 管理番号
- 埼熊-037
- 調査テーマ
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完成
外国為替(がいこくかわせ)について調べる 埼玉県立熊谷図書館 調べものについての資料案内 No.41
- 調べ方
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■今回のテーマ■
令和4年度から、高等学校家庭科で金融についての学習がはじまる。生きる力のひとつとして、どうお金を扱うか考える力が求められているようである。他方SDGs、ウクライナ侵攻など国や地域を超えて互いに影響しあう世の中である。日常に欠かせない食糧やエネルギーとともにお金もまた境を超えて互いの生活を支えている。
そこで、今回は世界とあなたをつなぐお金として、異なる国や地域同士が売買するツール・外国為替について、図書館で調べる方法を紹介する。
1 用語の意味を調べる。
(1)流行語・新語
『現代用語の基礎知識 2022 ことばをちからに』(自由国民社 2022)(注)年刊。
(2)金融・投資関係
『国際金融用語辞典』(貝塚啓明責任編集 銀行研修社 2007)
『外国為替FX投資用語辞典 (MKブックス)』(MasterK投資研究所編・著 愛育社 2006)
『貿易為替用語辞典(日経文庫 1066)』(東京リサーチインターナショナル編 日本経済新聞社 2005)
『FX用語辞典』(OANDA Japan株式会社監修 幻冬舎メディアコンサルティング 2018)
〈ポイント〉手早く意味を知りたいとき、インターネットの辞典も役立つ。
《コトバンク》(https://kotobank.jp/ 株式会社DIGITALIO)
《証券用語解説集》(https://www.nomura.co.jp/terms/ 野村證券株式会社)
2 市場と相場‐外国為替取引のしくみを調べる。(NDC分類番号 338.95 は「外国為替」)を指す。)
(1)外国為替ってなに?『外国為替の知識 (日経文庫 1387)』(国際通貨研究所編 日本経済新聞出版社 2018)
『最新為替の基本とカラクリがよ~くわかる本 (図解入門ビジネス)』(脇田栄一著 秀和システム 2019)
〈ポイント〉為替を使う「貿易」「輸出入」についてはNDC分類番号678「貿易」の資料が参考になる。
『図解いちばんやさしく丁寧に書いた貿易実務の本〔2021〕最新改訂版』(片山立志著 成美堂出版 2021)
(2)外国為替と外国貿易管理法(NDC分類番号 338.953 は「為替管理・統制」を指す。)
『外為法ハンドブック 2020年版』(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社国際情報営業部編 三菱UFJリサーチ&コンサルティング 2019)
(3)銀行どうしの為替取引(NDC分類番号 338.954 は外国為替のなかの「取引・市場」を指す。)
『外為決済とCLS銀行』(中島真志著 東洋経済新報社 2016)
〈ポイント〉類似テーマの本を探したいときは手元にある本の参考文献や著者も検索のヒントになる。
例えば、『外為決済とCLS 銀行』の著者は次の著作も発行している。
『SWIFTのすべて』(中島真志著 東洋経済新報社 2009)
(4)相場(レート)の数字を見る。
『外為年鑑 2021』(FNグローバル著 FNグローバル 2021)
《Yahoo!ファイナンス》(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/ ヤフー株式会社)
《総研ブログ》(https://gaitamesk.com/blog/ 株式会社外為どっとコム総研)(注)ドル、円のみ。
〈ポイント〉数字やグラフの意味を知りたいときは、NDC分類番号338.952「外国為替相場」の本を探す。
『FX用語辞典』(OANDA Japan株式会社監修 幻冬舎メディアコンサルティング 2018)
チャートの項と解説が掲載されている。
『図解経済初心者のための為替相場の見方・読み方』(小池正一郎著 東洋経済新報社 2001)
〈ポイント〉相場・レートの調べ方案内がインターネットで公開されている。
《為替レートの調べ方》(https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-102264.php 国立国会図書館)
過去から現在までの為替レートを調べるための資料や情報が紹介されている。
(5)為替にかかわる人と歴史(NDC分類番号 338.62 は「貿易金融・外国為替銀行」を指す。)
『貿易金融・為替の史的展開 (Minerva現代経済学叢書68)』(貴志幸之佑著 ミネルヴァ書房 2004)
『外為市場血風録 (集英社新書 0177A)』(小口幸伸著 集英社 2003)
3 国際収支-為替相場に影響する記録
国際収支はその国のある一定期間の取引記録である。国を越えた取引をする外国為替にとって、各国の経済状況がわかる情報は大切だ。ここでは、国際収支を知るための資料の一例と検索のポイントを紹介する。
(1)国際収支についてくわしく知る。(NDC分類番号 338.93 は「国際収支(賃借)」を指す。)
『国際収支の基礎・理論・諸問題』(棚瀨順哉編著 財経詳報社 2019)
『入門国際収支』(日本銀行国際収支統計研究会著 東洋経済新報社 2000)
(2)今の日本の国際収支統計を見る。
《国際収支状況》(https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/reference/balance_of_payments/index.htm 財務省)
〈ポイント〉日本の統計といえば 《政府統計の窓口e-Stat》(https://www.e-stat.go.jp/ 独立行政法人統計センター)がある。
キーワード等検索、グラフ・地図作成などコンテンツも豊富である。
(3)海外の貿易の統計を見る。
《JETRO 国・地域別にみる》(https://www.jetro.go.jp/world.html 日本貿易振興機構)
4 リスクと金融危機
外国為替をはじめとする金融の様々なリスクや過去に起こった危機について調べるとき、参考となる資料と検索のポイントを紹介する。
(1)金融とは。(NDC分類番号 338.2 は「金融史」を指す。)
『アメリカの高校生が読んでいる金融の教科書』(山岡道男[ほか]著 アスペクト 2009)
『金融史がわかれば世界がわかる 「金融力」とは何か 新版』(倉都康行著 筑摩書房 2017)
(2)国をまたぐお金のリスクを調べる。(NDC分類番号 338.9 は「国際金融」を指す。)
「国際金融」のほかに、「危機」「恐慌」「リスク」などのキーワードを組み合わせることで検索結果の絞り込みができる。
『金融グローバル化のリスク』(荒巻健二著 日本経済新聞出版社 2018)
『なぜ金融危機はくり返すのか 国際比較と歴史比較からの検討』(伊藤正直著 旬報社 2010)
『為替リスク管理の教科書 基本方針の設定から具体的な実践方法まで』(金森亨著 中央経済社 2015)
(3)金融危機についての資料を紹介する。
「金融危機について調べる」(『調 第15号』埼玉県立図書館 2009.1 https://www.lib.pref.saitama.jp/reference/hint/shirabe.html)
5 もっと知りたい -図書とインターネット以外にいろいろな学べる・調べるツール
(1)教材から講演会まで
《知るぽると お金の知恵を学ぶリンク集 金融学習ナビゲータ》(https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/navi/ 金融広報中央委員会)
(2)新聞でワタシゴトに。
『日本経済新聞』(日本経済新聞社)(注)日刊。
マーケット総合面には為替の情報がある。
〈ポイント〉新聞の読み方を知りたいとき、指南書や各新聞社ウェブサイトが役立つ。
『読んだら使える日経新聞の読み方』(角川総一著 明日香出版社 2011)
《朝日新聞ひろば シーン別新聞活用術》(http://info.asahi.com/guide/use/index.html 朝日新聞社)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2022年3月30日。
- NDC
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- 金融.銀行.信託 (338 9版)
- 貿易 (678 9版)
- 経済 (330 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 為替管理-日本
- 為替政策-日本
- 外国為替-用語
- 貿易-統計
- 備考
- 登録番号
- 2000027442