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調べ方マニュアル詳細(Detail of search guide data)

提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼久-053
調べ方作成日
(Creation date)
2019年10月10日登録日時
(Registration date)
2020年03月09日 11時21分更新日時
(Last update)
2020年03月09日 16時27分
調査テーマ
(Title of the search guide)
古事記を知ろう 古事記を知り、読み解くために 埼玉県立久喜図書館 調べ方案内Milestone
調べ方
(Contents of the search guide)
■今回のテーマ■
神々の物語であり日本最古の歴史書とされている「古事記」。序文によれば、天武天皇が稗田阿礼に誦習させていた帝紀・旧辞を、天武天皇の死後、元明天皇の命を受けて太安万侶が撰録したもので、その成立は712年(和銅5年)とされている。
今回は、これから初めて古事記を読んでみたいという方、さらに読み深めてみたいという方へ、調べ方を紹介する。

■キーワード■
蔵書検索システムやインターネット等で古事記について調べる際、単に「古事記」で調べると、たくさんの資料がヒットしてしまう。必要に応じて、以下のようなキーワードを活用しながら検索を行うと、手際よく情報を集めることができる。
日本神話 / 古事記伝 / 具体的な登場人物名(イザナギ、イザナミ、ヤマトタケル、ヤマタノオロチ、因幡の白兎など)

■古事記についての基礎知識■
▲古事記と日本書紀
古事記と日本書紀は、どちらも奈良時代に成立した歴史書である。両者には共通するエピソードもあるが、異なる部分も数多く存在する。例えば、古事記は英雄に関するエピソードや神々の話が多く、全3巻のうち1巻を神々の話にあてているが、日本書紀では全30巻のうちわずか2冊だけである。また、古事記が物語調で記されているのに対し、日本書紀は編年体・漢文を用いている。古事記と日本書紀を併せて「記紀」(きき)と呼ぶこともある。
▲諸本って?
古事記の成立は712年とされていますが、原本に当たる、一番最初に書かれたものは、現在残っていない。古事記をはじめとした古典作品の多くは、人々が書き写すことによって、長い年月を語り継がれてきた。そのため、今日に至るまでに、写し間違いなどが発生し、ひとつの作品に数種類の伝本が存在する場合がある。そうした、同一の作品で本文の性質や内容の異なる諸種の写本や刊本を総称して、「諸本」と呼ぶ。
(参考)『『大辞林 第3版』(松村明[ほか]編 三省堂 2006)、《なら記紀・万葉》( http://www3.pref.nara.jp/miryoku/narakikimanyo/  奈良県)

1 古事記の現代語訳を読む
(1)NDC分類〈913.2〉(小説.物語(古代前期:奈良時代まで)を確認する
『口語訳 古事記』(三浦佑之訳・注釈 文藝春秋 2002)
 古老の語りという形で、全編を分かりやすく現代語に訳している。巻末に系図や用語解説、索引などがついているほか、古事記研究者である作者の視点から大量の注釈が加えられている。
『古事記』(蓮田善明訳 岩波書店 2013)
 昭和9年に刊行された『現代語訳 古事記』の復刊。国文学者にして詩人でもあった著者により、格調高い現代語訳がなされている。
(2)NDC分類〈918〉(日本の文学全集)を確認する
『日本文学全集 01 古事記』(池澤夏樹編 河出書房新社 2014)
 「日本文学全集」全30巻の第1作目。なるべく元の用語や文体を残すように努め、大量の脚注によって読者の理解を助けている。改行が多用され、読みやすいよう工夫されている。
『新編日本古典文学全集 1 古事記』(小学館 1997)
 訓読文と書き下し文を中心に置き、ページ上部に注釈、下部に日本語訳という構成になっている。巻末には、校訂付記や索引、地図などのほか、35ページにも及ぶ解説が付けられている。
(3)インターネット情報を調べる
《青空文庫》( http://www.aozora.gr.jp/  青空文庫)
 青空文庫は、著作権が消滅した作品を中心に公開している電子図書館である。古事記のほかにも、様々な作品を読むことができる。

2 古事記の絵本・児童書などを読む
古事記は絵本や児童書の形でも、数多く出版されている。これらの多くは、序文がついていなかったり、特定のエピソードのみを取り扱っている場合があり、注意が必要だが、現代語訳よりも、より手軽に古事記の物語に触れることができる。
『日本の神話 全6巻』(赤羽末吉絵 舟崎克彦文 トモ企画 1990)
 「あまのいわと」「やまたのおろち」などの有名なエピソードを、それぞれ1冊の絵本にまとめている。
『絵物語古事記』(富安陽子文 偕成社 2017)
 古事記研究者の三浦佑之氏を監修に迎え、神々の物語を記した上巻にあたる部分を山村浩二氏のイラストと富安陽子氏の文章が一体となって描き出している。
『子どものためのまんがで読む古事記 全2巻』(久松文雄著 青林堂 2017)
 天と地のはじまりから、海幸彦と山幸彦のあらそいまで、神々の物語を描いた上巻の部分を漫画にしている。子どもでも読みやすいよう、全ての漢字にルビが降ってある。

3 耳で読む
元々は口承で伝わっていた物語を、太安万侶が編纂したのが古事記の始まりである。千三百年以上前、人々は耳で古事記の物語を“読んで”いた。
『古事記 全3巻』(中村吉右衛門朗読 新潮社 2006)
 歌舞伎役者中村吉衛門による朗読CD。上中下の3巻からなる。

4 古事記の注釈書を読む
 注釈書とは、語句の意味や用法の解説、補足的な説明などが載っている本のことである。現代では使われていない言葉や、理解するのが難しい当時の人々の考え方について説明がされているため、書き下し文など、より原文に近い形で読むことができる。
『古事記注釈 全4巻』(西郷信綱著 平凡社 1975-1985)
 訓読文、書き下し文、注釈の順で各項が記されている。現代語訳はついていないが、現代では意味のとらえにくい単語一つ一つについて、背景をふまえた読み取り方が説明されている。

『本居宣長全集 第9巻-第12巻』(本居宣長著 大野晋[ほか]編集校訂 筑摩書房 1968-1989)
 全20巻+別巻3巻からなる、本居宣長の全集。古事記に関する研究、注釈がまとめられている「古事記伝」は9-12巻に収められている。
古事記を読み解いていくうえで、本居宣長の『古事記伝』を外すことができない。本居宣長は江戸時代の国学者である。中世まではもっぱら神道的・神秘的な解釈が行われてきた古事記を、文学的・儒学的アプローチから研究し、1798年(寛政10年)訓読注釈書『古事記伝』を完成させた。

5 古事記をもっと深く読むために
古事記を読んで、もっとこの物語について読み深めたいと思った方のために、古事記に関連する資料やウェブサイトを紹介する。
(1)参考図書
【古事記に登場する語について、解説している事典】
『キーワードで引く古事記・日本書紀事典』(武光誠・菊池克美編 東京堂出版 2006)
 『古事記事典』(尾畑喜一郎編 桜楓社 1988)
【古事記に関する本を調べる事典】
『日本古典文学研究史大事典』(西沢正史・徳田武編 勉誠社 1997)
 『上代文学研究事典』(小野寛・桜井満編 おうふう 1996)
(2)研究書
ア 代表的な研究書
『古事記大成 全8巻』(久松潜一[ほか]編 平凡社 1957)
  古事記に関するあらゆる方面からの研究をまとめあげた、記念碑的な大成。40数篇の論考に加え、本文篇と詳細な索引篇(2冊+補遺) から成る。
『古事記研究体系 全12巻』(古事記学会編 髙科書店 1993)
  様々な研究者による論文が、「古事記の成立」「古事記の文芸性」など、各テーマごとに1冊にまとめられている。
イ もっと読みたいときは……
《埼玉県内公共図書館等 横断検索システム》( https://www.lib.pref.saitama.jp/calil/index.html  埼玉県立図書館)
  埼玉県内の市町村立図書館等の蔵書を一度に検索することができる。
《国立国会図書館サーチ》 ( http://iss.ndl.go.jp/  国会図書館)
  国立国会図書館が所蔵する全ての資料をはじめ、全国の公共図書館、公文書館、美術館や学術研究機関等が所蔵する資料を検索できる。
ウ インターネット情報
《国立国会図書館デジタルコレクション》 ( http://dl.ndl.go.jp/  国立国会図書館)
 国立国会図書館で収集・集積されているさまざまなデジタル化資料を検索・閲覧できるサービス。インターネット公開資料、国会図書館内限定資料と図書館送信資料あり。
《国文学研究資料館 電子資料館》( https://www.nijl.ac.jp/search-find/#database  国文学研究資料館)
  国文学研究資料館の所蔵資料の検索のほか、「国文学論文目録データベース」「日本古典籍総合目録データベース」など、国文学に関する様々なデータベースの利用が可能。
《國學院大学 古事記学センター》( http://kojiki.kokugakuin.ac.jp/  國學院大学)
 國學院大學が刊行している『古事記學』が見られるほか、「神名データベース」「近代古事記研究文献目録」など、古事記に関する様々なデータベースが利用可能。
エ 雑誌を調べる
(ア)古事記を特集した雑誌
  古事記を専門に扱う雑誌というのはあまり多くないが、古事記編纂から千三百年といわれる2012年には、古事記を特集した雑誌が数多く発刊された。
 「古事記 日本の原風景を求めて」(『藝術新潮2012年6月号』 新潮社 2012.6) 
「古事記 編纂一三〇〇年記念」(『別冊太陽 2012年1月22日(日本のこころ194)』 平凡社 2012.1)
「特集=古事記をよむ」(『文学2012年1、2月号』 岩波書店 2012.1)
(イ)インターネットで調べる
《Web OYA-bunko》(大宅壮一文庫)
  大宅壮一文庫の雑誌記事索引検索データベース。明治時代から最新まで539万件の雑誌記事索引を収録している。特集から検索したり、書評のみを検索したりと、かなり詳細な検索ができるのが特長。
  《NDL-OPAC》( https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/  国立国会図書館)
  国立国会図書館の蔵書検索システム。詳細検索から「雑誌記事」を選択すると、キーワードや著者から雑誌記事の検索を行うことができる。雑誌記事検索の採録対象は、1948(昭和23)年以降に日本で発刊された、学術雑誌や専門誌などである。
  《CiNii Articles》( https://ci.nii.ac.jp/ 国立情報学研究所)
  学協会刊行物・大学研究紀要・国立国会図書館の雑誌記事索引データベースなどの学術論文情報を検索することができる。また、一部の論文は、大学の機関リポジトリなどへのリンクが張ってあり本文を読むことが可能である。
NDC
日本史  (210 9版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
日本-歴史-古代
神話-日本
備考
(Notes)
登録番号
(Registration number)
2000026589完成/未完成
(Complete / Incomplete)
完成
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